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2020年3月に読んだ本リスト

社会心理学やフェミニズムに興味のある人間が3月に読んだ本です。

1. 「社会の決まり」はどのように決まるか

社会規範の成り立ちなどを実験によって調べる研究が紹介されている。

2. 合議の知を求めて

集合知について。

3. 進化心理学入門

『進化と人間行動』を読んでおけばこれは大丈夫かな、という感じだった。

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4. 刑事司法とジェンダー

刑事司法の場で性暴力がどのように扱われてきたのかが、刑法改正の歴史や実際の事件をもとに示されている。犯行動機の立証の際、取調官たちが納得するような動機(「性欲があったから強姦した」のような)に沿って供述調書がまとめられるという指摘が興味深かった。

5. 結婚不要社会

最近、結婚や婚姻制度について考える機会があったのでいくつか読んでみた。ざっくりいうと「欧米では心理的な繋がりの重視によって結婚という制度が不要になった一方、日本では依然として結婚の経済的側面が重視されているので結婚が困難になっている」という話らしい。

6. 概説 ジェンダーと法

第9章 家族とジェンダーを読んだ。1990年代以降、家族の多様化の傾向が続いたという記述があったけれど、法律で定められた「家族」って全然多様じゃないよね(主に婚姻制度を指しています)。

7. 女性学入門(改訂版)

これも結婚に関わる章をさらっと。

8. 女の子は本当にピンクが好きなのか

「なぜピンクが好きな女の子が多いのか?」を社会的・歴史的な視点から考察したエッセイ。所々つっこみどころはあるが、女子に向けたSTEM教育にまで話が広がっていておもしろかった。

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9. マウス

最近村田沙耶香の作品にはまっている。村田作品は『タダイマトビラ』のようにラストに向けて雪崩が起きるところが好きなのだけれど、これは「すべてをぶち壊す!」みたいな明確な雪崩はない。

教室内の女子小学生〜高校生たちを描いた作品の主人公って大概おとなしかったり地味だったりすることにコンプレックスを持っているけれど、俯瞰でものごとを見られるし情緒をきちんと言語化しようとするし、頭がいいよね。子供に限らず幅広い層が読む小説を一人称視点で回すキャラなので当然なんだけど。

10. 星が吸う水

これも村田沙耶香の作品。そういえば「地球とセックスする」というモチーフは同じく村田沙耶香『ハコブネ』とリンクしている。

11. 四隣人の食卓

Twitterで感想が流れてきていてずっと気になっていた本。

「自然豊かな郊外で複数の子どもを産み育てること」を目的とする国営の「夢未来実験共同住宅」に移り住んできた四家族をめぐる物語。ちょっとあり得ないよね、という設定だけど各家族内の歪みや四家族間の軋みがリアルで凄みがある。交通の便の悪い郊外が舞台である一方、そこであらわになるのはどこまでも社会的なものだった。



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日記帳

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