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『インフル病みのペトロフ家』のキャストたちによる反戦声明 #StandWithUkraine

ムヴィオラでは、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった翌々日の2/26から、かつて旧ソ連構成国だったジョージア(グルジア)の映画『金の糸』を岩波ホールで公開しました。監督は旧ソ連時代のスターリンの大粛清で父を処刑され、母を流刑された現在93歳のラナ・ゴゴベリゼさんです。そして4/23(土)からはロシアで反体制的な芸術家のひとりとして知られるキリル・セレブレンニコフ監督の『インフル病みのペトロフ家』を公開します。ウクライナ が心配でなりません。かつて今のウクライナのようにロシアの侵攻を受けたジョージアの人々も心配です。政府に反対し反戦を叫ぶロシアの市民や映画人、芸術家たちも心配です。『インフル病みのペトロフ家』のキャストたちが声をあげていますので紹介します。(この投稿は個人名とします)ムヴィオラ・武井みゆき #StandWithUkraine

『インフル病みのペトロフ家』のキャストたちによる反戦声明

イワン・ドールン:主人公ペトロフの幼馴染で自殺願望のある作家セリョージャを演じたイワン・ドールンはウクライナ人のミュージシャン。ウクライナ音楽界の最も重要なイノベーターの一人です。

イワン

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今日、僕の国は爆撃とともに目覚めた。ロシア連邦政府は今日、僕の国に対して全面的な戦争をはじめました。そして今、ロシアの皆さんに訴えます。僕の言葉が皆さんに、まだ何らかの意味を持っていることを願って。この惨劇を止めてください。この殺人的戦争に参加しないよう求めます。僕たちは誰も必要としていない、自分たちの運命は自分たちで決めたいのです。またそれぞれ自分のファンを持っている、ロシアの同業者の皆さんにお願いです。僕らは誰も必要としていないのだと、彼らに伝えてください。ウクライナは独立した主権国家だというメッセージを伝えて。この悲劇を止めましょう。声を上げてください。我が心から愛するウクライナ、僕はあなたとともにいます。(2/25投稿)
#StandWithUkraine

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友人、パートナー、そして文明社会の市民の皆さん。僕はウクライナ人です。今、皆さんが安全で平和な場所にいることを願っています。
しかし、ウクライナは攻撃を受けている。戦争状態にあります。ヨーロッパのど真ん中での戦争です。何が起こっているかはご存知の通りです。ウクライナの軍と市民はきわめて勇敢に、祖国を守ろうとしています。僕たちは戦っている。しかし皆さんの助けが必要です。
僕たちは今、医薬、機器、輸送などいろんな分野で不足をかかえていて、しかもそれは刻一刻と増えています。経済的な援助も必要としています。一緒に「戦争にNO」と言いましょう。寄付の条件は下記をご覧ください。https://bit.ly/35cpplL  (2/28投稿)

チュルパン・ハマートワ:主人公ペトロフの妻ペトロワを演じる。『ルナ・パパ』、『ツバル』、『グッバイ・レーニン!』などで日本でもお馴染みで、ロシア連邦名誉芸術家の称号も持つロシアを代表する女優。がんの子どもたちを支援する慈善活動も行なっています。

ペトロワの写真

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(ロシア語で「NO WAR」と書いた赤い画像とともに)
私たち@podarizhiznは戦争に反対しています。私たちは、ウクライナでの敵対行為をやめるよう求め、訴え、要求します。
人間の生活ほど価値のあるものはありません。私たちの財団は15年間、このモットーの下で生活し、子供たちを救ってきました。この間、私たちは7万人の患者を支援してきました。救われた子供たちはそれぞれ、親、医師、基金の従業員、ボランティアなど、大人にとって何ヶ月も何年も働いています。兄弟の国では、子供と大人がそのように死ぬ可能性があることを理解するのは私たちを苦しめます-長い病気ではなく、弾丸またはロケット爆発の断片からです。
やめて、戦争をやめなさい。
(後略)(2/26投稿)

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大統領へ、
私たちは、私たちの国がウクライナの領土で行っている軍事行動に反対します。私たちの仕事はすべて、人間の尊厳のための闘いであり、命を救います。
戦争は、生命、尊厳、人類の基本原則と両立しません。戦争は、痛みと苦しみを倍増させる人道的大惨事です。その結果は、私たちの長期的な努力を無効にします。
私たちは、政治的紛争を解決するために力を行使することは非人道的であると考えており、停戦して交渉を開始するようあなたに呼びかけます。
(後略)(2/26投稿)

セミョーン・セルジン:主人公ペトロフを演じる俳優・演出家。

セミョーン

(黒一色の画像とともに)
朝の5時に、ロシア軍はウクライナを爆撃しはじめた。 (2/24投稿)

『インフル病みのペトロフ家』監督キリル・セレブレンニコフについて:

かねてよりロシアのジョージア侵攻やクリミア併合を批判し、LGBTへの抑圧に反対するなど反体制的な姿勢を明らかにしていたセレブレンニコフ監督。2017年に国からの演劇予算不正流用を疑われ詐欺罪で起訴され、自宅軟禁となっていましたが、それを不当逮捕と訴える支持者が多かったにも関わらず、2020年6月10日有罪判決が下され、保護観察・執行猶予付き3年の刑が言い渡されました。現在のロシア・ウクライナ情勢を受け、さらなる訴追からセレブレンニコフを守るため、弁護士はメディアとの接触、並びに政治的発言を禁じている状況です。(文責・ムヴィオラ武井)

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