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#映画感想文

時代を超えた名作映画「狩人の夜」感想&解説

時代を超えた名作映画「狩人の夜」感想&解説

め~め~。

1955年の公開当初には、興行的に失敗してしまった「狩人の夜」。

じわじわと作品が評価され、1990年になって、ようやく日本での公開がされたという、一風変わった経緯をたどる作品となっています。

英国映画協会においては、14歳までに見ておきたい50の映画のうち、トップ10にまで選ばれ、カルト的な映画として、数多くの作品に影響を与えながら、監督であるチャールズ・ロートンは、この一作品

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編集一つで、映画は死ぬ。「映画大好きポンポさん」 

編集一つで、映画は死ぬ。「映画大好きポンポさん」 

め~め~。

pixivで無料掲載され、書籍化、そして、映画化された「映画大好きポンポさん」。

ポンポさんというキャラクターのインパクトの強さと、映画大好きというタイトルから、見るべきか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

本作品は、映画に詳しければより楽しめるでしょうが、映画というものの本質であるとか、プロデュースというのはどういうことか。女優・俳優が輝くというのはどういうことかというこ

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アニメ映画「音楽」は、見なきゃ損する。感想&解説

アニメ映画「音楽」は、見なきゃ損する。感想&解説

め~め~。

映画「音楽」は、大橋裕之氏による漫画「音楽と漫画」から、「音楽 完全版」を原作に、7年間もの歳月をかけて作り出された作品となっています。

正直言いますと、絵柄の時点で見る気をなくす人もいるかもしれません。

ですが、絵だけを理由に作品をみないというのは、あまりにももったいない、といわざるえません。

アニメーション映画「音楽」の魅力について、語ってみたいと思います。

ロトスコープ

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原作大幅改変。大泉洋当て書き作品。映画「騙し絵の牙」

原作大幅改変。大泉洋当て書き作品。映画「騙し絵の牙」

めーめー。

大泉洋といえば、北海道が誇る出世頭の俳優であり、北海道のローカル番組「水曜どうでしょう」でブレイクし、次第に活動の場を広げ「探偵はBAR」にいるといったシリーズものも主演し、紅白歌合戦の総合司会を行う等マルチな才能を発揮する人物です。

「騙し絵の牙」は、塩田武士による原作を映画化したものとなっており、原作小説自体が、大泉洋を当て書きして作った、というなかなか気合の入ったメディアミッ

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親が認知症になった時の参考に。映画「ファーザー」感想&解説

親が認知症になった時の参考に。映画「ファーザー」感想&解説

め~め~。

家族が認知症になるというのは、ショックでもありますし、同時にどのように接するのがいいかもわからなくなってしまう重大事です。

突然怒り出す。物を盗まれたと言い始める。

その理不尽な言動や行動に傷つく事も多いと思いますが、映画「ファーザー」は、認知症である本人の視点によってつくられた作品となっているところが、画期的であり、同時に恐ろしいところでもあります。

何を考え、何におびえ、ど

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ゴールデンカムイの理解を深める為に。映画「二百三高地」感想

ゴールデンカムイの理解を深める為に。映画「二百三高地」感想

め~め~。

「ゴールデンカムイ」といえば、野田サトル氏によるアイヌの金塊をめぐる戦いや策謀が描かれる群像劇となっています。

時代は、1900年あたりとなっておりまして、実をいいますと、大正時代である「鬼滅の刃」よりも前の時代を扱った作品になっています。

映画にされることが多いのは、第二次世界大戦前後であることが多い中で、日露戦争で生き残った男が主人公であり、さらに、アイヌの女の子と金塊をめぐ

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