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「ぼくらと、ぼくらの闇」鑑賞記録

最近、映画の鑑賞記録を書くのをめちゃくちゃ怠っていました…

「アメリカン・ヒストリーX」の後に、「ああ、荒野」「グッド・ボーイズ」「運び屋」「ツレがうつになりまして。」「ものすごくうるさくてありえないほど近い」「Red」を観ていたにも関わらず、一切感想を上げていませんでした。今後ちょっとずつ書いて残していこうと思います。

ひとまず今日は昨日観た「ぼくらと、ぼくらの闇」について書こうと思います。

ストーリーとしては、簡単に言うと親友同士のザックとジョッシュが誰にも言えない秘密を共有したことや恋敵になってしまったことから、その溝を少しずつ大きくしてしまうというような感じ。青春映画でありながら、どちらかというとホラーみのある演出が多くて、不気味な感じでした。爽やかさとは無縁な感じの青春映画です。

個人的にちょっと気になったのは、謎の日本要素。アメリカの映画らしいので恐らくアメリカの街なのですが、スーパーにするめが売っていたり、ジョッシュの兄の私物に日本刀があったり。なんで?という感じでした(笑)登場人物たちがするめを食べて「うええ、こんなの食べるやついるかよ」みたいな反応してるんですね。個人的な考察から言うと、何やらよう分からん海外のものを登場させることで不気味な雰囲気を醸し出したかったか、単純に日本が好きだからなのか、といったところでしょうか。それにしても急な日本要素で、日本人として観ているこっちもなんか不気味でしたね。日本刀も別にナイフでもボウガンでも銃でもなんでも良くない?という感じですが、そこで日本刀をチョイスしたのは監督のユーモアだったのかもしれません。

こっからはネタバレもあります。

ジョッシュについて思ったこと書きます。彼は絶対「時計じかけのオレンジ」のアレックスを意識してる!ということです。彼の意図か、監督の意図かは分かりかねますが、牛乳飲むシーンなんかは絶対意識してるでしょ!という感じでした。単純に顔もちょっとマクダウェルに似てますよね。

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ザックの見た悪夢、ダリルの夢とか、あの辺は本当にホラーかと思いました。スローモーションになってこちらを焦らしてくるような映像と、暗闇に紛れてよく見えないのが逆に怖かったり。あと、怖いだけじゃなくて結構痛かったです。刺さる感じの描写とか、血とか、最近そういうのの耐性が少なくなってきたようです。得意じゃない人にはあまりお勧めしません。

個人的にこの物語の捉え方、すごく難しいなと思うんですよね。

単純にサイコパスの親友の話で区切れないというか。最初にあった鹿の死体のシーン。それを目撃していたアリソン。そこからザックとジョッシュにアリソンが接近する。

いや、深読みかもしれんのですがこの物語の真のサイコパスはアリソンでは…?ということを考えてなりません。ザックとジョッシュの仲の良さを知った上でザックに近付いた。申し訳ない風には言っているけれど、本当は2人の仲がみるみる内に壊れていくことに面白さを感じているのでは…?まさかジョッシュが日本刀を振りかざしてくるとは思ってなかったでしょうが、最後のラストシーンの含みがめちゃくちゃ気になるんですよね。はじまりにも終わりにもアリソンが出てくる。本当の主人公が彼女だと言いたいのか。ラストシーンでまた後ろの席の男の子が一人その魅力に気付いてしまっているのも、繰り返されるということの暗示なのか。

1回観ただけではなんとも言い切れないところではありますが、そういう見方もできるのではないかと思います。

ホラーとか血が大丈夫な方はぜひ観て欲しいです。

では、また。



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