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今後人生を共にする病気と出会った私の手記⑦

久しぶりに書いてみます。
おかげさまで3月末に退院し、
その後経過は良好で、再発も今のところありません。

ただ、多発性硬化症になったことで、
今後のキャリアも、
人生の歩み方も、
何もかもが変わってしまったなと思っています。

正直、受け止めきれていない自分がいます。
もう半年が経つというのに。

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コロナ禍だということもあり、
過剰に感染に気をつけねばならないこと。

体が資本とはいえ、
業界柄体力で解決することが多いがゆえに
業務を制限されてしまうこと。

それゆえに、人のサポート的な仕事しかできないこと。

働くことの楽しさがゼロになったこと。

健康的な人を恨めしく思ってしまうこと。

不確実な情報に踊らされ、この状況下でも
外出してばかりで、感染して病院を逼迫させている
健康的な人たちに怒りを覚えること。

今の自分では迷惑をかけると、
前向きに恋愛することができなくなったこと。

そんな気持ちを抱えながら過ごしていて、
生きている意味が感じられなくなっていること。

"病気を受け止めて前向きに生きる"
ということが美徳とされていて、
そう思えない自分がおかしいと感じて
気づいたら涙が出てくること。

日々精神的に抱えるものが多すぎて、
再発はしていないから体は大丈夫なはずなのに
ずっと苦しいです。脳が。心が。

"治療のためにお金が必要だから働いている"
そう割り切れるほど、仕事に適当だったわけではない。
だから苦しいのだと思います。

自分の思うように生きられないなら、
治療してまで生きる必要はないのではないかと
最近はよくそう考えてしまいます。

私の人生だから、
私が綺麗なままで終わりたい。
好きな自分のままで終わりたい。
そう思うのです。

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