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不妊治療を公にするかどうか…

仕事と妊活を両立する女性にとって、急なお休みを取らなければならないことも多い不妊治療。職場の上司に相談するか?誰に言えばいいのか?
家族にも友達にも言いにくい…。
私の場合どうしたのか書きたいと思います。

職場で公にするかどうか

私の場合、不妊治療をしていることを秘密にしなければ…とか恥ずかしい…とかいう思いは全くありませんでした。
人工授精に進んだあたりで、体調が優れない日も増えていたので、職場の人には自分から不妊治療をしているということを言っていました。
当時の上司も高度不妊治療をしなければ妊娠ができないと言っていたので、一緒に妊活の話もいろいろしました。ちなみにこの上司は易々と自然妊娠で懐妊。「高齢主産だから~」とか言いながら、コロナの妊婦に対する措置もしっかり取って、妊娠期間のほとんどを休業していました(←これは権利だから別にいいけども…)。休業中は暇だったのか、マウント取るように自分の妊婦生活の充実感や愚痴をLINEしてきたり、「そろそろ妊娠できた~?」とかいう無神経なメッセージ送ってきたりしてました。まぁ、もともと人を見下して馬鹿にするのが好きな上司だったので、びっくりもしません。


その上司がコロナ休業に入って新しく上司になった人は、私が思っていたよりいい人で、奥様も不妊体質であったことから、不妊治療についてはとても理解がありました。「あなたが後悔しないようにしなさい。」と言ってくれて、不妊治療による服薬が原因で休んだりしても本当に心配してくれましたし、休職(パニック障害のため)する時も、大賛成してくれました。
私の場合は、職場で公にしたことによって、心無い言葉をかけられるよりは、励ましてもらったり、いろいろな人の体験談やアドバイスがもらえることの方が多かったです。


また、男性の同僚でも何人か奥様が不妊治療をしているという人がいて、そういった人たちが私のところに相談に来ることもありました。「奥様に何をしてあげれば良いのか教えて欲しい」とか、「自分にできるサポートは何か?」とか…なかなか直接奥様には聞きにくいのか、私に聞いてくる人もいました。体外受精などの医療費の話もしました。
私が不妊治療を始めてから奥様が自然妊娠、出産をされた同僚も励ましの言葉をかけてくれました。

私は本当に職場環境や同僚に恵まれているだけかもしれませんが、職場で不妊治療について公にすることは私にとっては大きなプラスだったと思います。

友達に相談するか

私には身近に友達がいません(笑)だから相談する相手がいない・・・ということにはなりますが・・・。
友人が第二子の里帰り出産で帰省していて、会おうという話になったとき、不妊治療をしていることを言いました。そしたら彼女の妹さんも不妊治療をしているということで、これはチャンス!と思い、ぜひ会いたかったのですが…。結局予定が合わず会えないままになりました。
自分が妊活中ということもあり、妊婦さんと会ったり、生まれたばかりの新生児やその上の子と会ったりすることに、ちょっと抵抗もあったので、まぁそれはそれで良かったのかもしれませんが。

不妊治療の大変さや、ぐちをこぼせる友達が周りにいたら良いのになと思うことはあります。けれど、妊活友達は諸刃の剣でもあるので考えものですよね。どちらかが先に妊活を卒業したときに、心の底から喜べるかな?とか考えちゃいますよね~。

遠方に高校時代からの親友が住んでいますが、彼女になら何でも話せるけど…今はコロナで会えないし。LINEでする話でもないし…。会ったら無限に喋っていられるけど、なぜか電話はしない私達。

自分の両親(や兄弟)に相談するか

不妊治療 (特に体外受精)には高額なお金がかかるため、私は自分の両親には相談しました(主に金銭的な面での…)。私たち夫婦は共働きなので、もちろん体外受精のお金が払えないほどお金に困っているということはありません。それでも、妊娠→出産→育児をしていく中で、貯蓄を増やしておきたいという思いはあります。
私の母も30年以上前に不妊治療をしていたことから、母は思っていた以上の理解を示してくれました。当時は体外受精などはなかったみたいなので、ホルモンの注射に通っていたことなんかを話してくれました。不妊治療と仕事との両立は難しいということも母に言われました。
父は多くは言いませんが、反対もしていないようです。…おそらくあまり良く分かっていないというのが正直なところかな???

母は不妊治療代として50万円を準備してくれています。まだ、体外受精を始めたばかりで採卵なども終わっていないので、そのお金には手をつけていません。
精神的な支えという意味でも、金銭面でのサポートという意味でも私は自分の両親(特に母)に不妊治療のことを言ったのは良かったと思います。

ちなみに私は一人っ子なので、兄弟はいませんが、友達の中には姉妹だと相談している人が多い印象です。

夫の両親(や兄弟)に相談するか

特に隠したいというわけではないのですが、私は夫の家族には不妊治療のことは話していません。夫の実家は遠方にありますし、コロナの影響で簡単には帰省することも叶わない社会情勢も影響しているかもしれません。すでに1年以上帰省はしていないので、妊活をしていることや不妊治療を進めていることも話す機会がない状態です。

夫は義父からかなりプレッシャーはかけられているようです。今となっては夫の男性不妊も原因となっているので、夫としてもちょっと困っているという感じなのかな?と思います。先日はあまりにもしつこくプレッシャーをかけられるので、電話ではありましたが「病院とかには通って頑張っている」という旨のことは夫の方から言っていたようです。

私としては義両親がどこまで不妊治療や体外受精に対して理解があったり、応援したりしてくれるのかが分からないところがあります。特に義父は自然妊娠主義者のような気がします。男尊女卑の志向も強いですし、義両親は私が仕事を続けることにも反対していました。義父からは挙式前に呼び出され「五体満足な子供を早く産むように」と釘をさされていました。

義姉になかなか子供ができず、結婚してから10年近くかかって初孫が生まれ、義姉が義両親の近くに住んでいることもあり、頻繁に孫の面倒をみていて、可愛さ余っての発言だったとは思いますが、かなり時代錯誤だと感じましたし、女性を子供を生む道具としてしか思っていないように感じ、ショックでした。
義母は義姉のこともあるので、多くは語りませんでしたが、私が仕事を続けることには反対していました。

結局、義両親には不妊治療のことは私の口からは言っていませんが、体外受精をするとかは伏せて、通院していることくらいは言っても良いのかなと思います。そうすることで余計なプレッシャーから開放されるのかな・・・とも。

2020年12月に義姉に第二子が誕生しました。夫(義姉にとっては弟)にも産後の報告だったようです。コロナもあっての配慮かもしれませんが、夫の家族の繋がりにちょっと違和感を感じている私です。
それもあって、私が妊娠してもあまり義両親や夫の兄弟などには言って欲しくないと今から伝えています。
私が義姉に出した寒中見舞いに「義姉さんの妊娠出産に励まされました。私も辛いことも多いですが、妊活をがんばります」と書いたので、もし察しの良い義姉なら気づくかもしれませんし、里帰り出産をしていたようなので、寒中見舞いそのものを見てもないかもしれません。

グダグダ書きましたが、私は夫の家族には、協力が見込めないなら相談しないと決めています。(そもそも夫の男性不妊もありますしね・・・)

結論??

職場には伝えて良かったことの方が多かった。
支えになってくれる友達がいればきっと助かる。
実の家族にはもともと伝えるつもりだったし、伝えて良かった。資金的な援助もしてもらえることになった。
義実家には私は伝えなかったが、それはケース・バイ・ケースだと思う。


正解は無いと思います。もちろん間違いも無いと思います。
大変なことも多い不妊治療だからこそ、気軽に配偶者以外の誰かに相談できる環境は大切かなと考えています。

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