かけ合わせと抽象化と本質的な機能
今日は、妄想商品を量産する、すなわちアイデアを
たくさん考えるときのコツのようなお話です
新しいアイデアは異質なもの同士の機能を
かけ合わせることで生まれる
とはよく言われたものですが、
既存の商品にあるものを組み合わせることで
新商品に生まれ変わったりもします
また、商品のカタチや実態はさて置いて、
そのものの持っている機能や本質に目を向けてみると
（抽象化）さまざまな発想が出てきます
例に「スマホ」を挙げてみましょう
ポケベル ⇒ ガラケー ⇒ スマホと
2000年代前後に一気に進化してきた携帯電話産業ですが
電話の機能を抽象化すると
「双方向の意思疎通の手段」になります
歴史を振り返ると、
おしゃべり ⇒ 文通 ⇒ 電話（据え置き）⇒ ポケベル（携帯可） ⇒ ガラケー（携帯可） ⇒ スマホ（携帯可）
という進化ですね
後半の3つは「携帯できる」というところがポイントですね
メール、LINE、SNS、などのテキスト型、
電話、ダイヤルアップなどの音声型など
細分化もされますが、
いったんはスマホに求められている本質的な基本機能を
「持ち運べる意思疎通」と置きます
さて、「持ち運べる意思疎通」とどんな機能をかけ合わせると新商品ができるのでしょうか？
ここで、スマホのアプリストアに並んでいる代表的なカテゴリーを並べ、抽象化するところからやってみたいと思います
抽象化したものが本質的な機能です
■カテゴリ ⇒ ・・・ 抽象化
すべてのゲーム ⇒ ゲーム ⇒ 能動的な遊び ⇒ 遊び
エンターテインメント ⇒ 動画/映画 ⇒ 受動的な遊び ⇒ 遊び
写真／ビデオ ⇒ ビデオカメラ/アルバム ⇒ 記録
ソーシャルネットワーキング ⇒ 交流
仕事効率化 ⇒ 効率
ユーティリティ ⇒ 便利機能の知識 ⇒ 知識
Newsstand ⇒ 時事ネタ
スポーツ ⇒ スポーツの時事ネタ ⇒ 時事ネタ
ナビゲーション ⇒ 案内
ニュース ⇒ 時事ネタ
ビジネス ⇒ 仕事サポート
ファイナンス ⇒ お金知識 ⇒ 知識
ブック ⇒ 知識
ヘルスケア／フィットネス ⇒ 身体知識 ⇒ 知識
ミュージック ⇒ 音楽
メディカル ⇒ 医療・育児 ⇒ 知識
ライフスタイル ⇒ 占い ⇒ 未来予測の知識 ⇒ 知識
天気 ⇒ 気象の時事ネタ ⇒ 時事ネタ
教育 ⇒ 学習
旅行 ⇒ 移動予約
フード／ドリンク ⇒ 食探し
辞書／辞典／その他 ⇒ 大量の知識 ⇒ 知識
■かけ合わせ 持ち運べる意思疎通 × 機能
さて、カテゴリーの抽象化、基本的な機能が出揃ったところで、
スマホの基本機能の抽象化とかけ合わせてみます
（重複したものは削除してあります）
持ち運べる意思疎通 × ○○
持ち運べる意思疎通 × 遊び
持ち運べる意思疎通 × 記録
持ち運べる意思疎通 × 交流
持ち運べる意思疎通 × 効率
持ち運べる意思疎通 × 時事ネタ
持ち運べる意思疎通 × 案内
持ち運べる意思疎通 × 仕事サポート
持ち運べる意思疎通 × 音楽
持ち運べる意思疎通 × 知識
持ち運べる意思疎通 × 学習
持ち運べる意思疎通 × 移動予約
持ち運べる意思疎通 × 食探し
以上のような形になりました
これらのカテゴリーの機能は、デジタル化以前の社会では
日常生活の中に溶け込んでいたものですね
全ての機能に共通しているのが「持ち運べる」（携帯できる）点です
物理法則を無視した機能が不可能なことは
誰が見ても明らかですが、（大きな荷物を格納したりといった）
「持ち運べる」かどうか？という点で判断すると、
スマホに搭載できる機能なのかどうか判断できますね
そして、「持ち運べる」＋「持ち運びたいか？」（ニーズ）も重要な点ですよね。
このように新しいアイデアを
かけ合わせで作り出す時は、
本質的な機能から共通点を探すといいかもしれませんね
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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