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22/11/10 (木) 「CPI直前」引け後情報

CPI直前

火曜日に投開票日となったアメリカの中間選挙は結果が出るのに時間がかかっており、上院、下院共に過半数確保が決まらない状況になっていました。そんな中で今晩は米CPIの発表が控えており、市場予想では総合CPIの前月比は前回より上昇予想となっているものの、前年同月比、コアCPIの前月比・前年同月比は小幅下落予想となっているため、コアCPIの結果が予想に対してどうなるかが重要になりそうなものの、そもそも現状の予想通りだったとしても引き続き高い水準に思えるためどういった反応をみせるかは蓋を開けてみたいと分からないところがありそうです。
結局日経平均株価は27500円手前を高値にし、前日は上回っていた27610円ほどの水準にある75日移動平均線を今日は下回って終日動きました。再び27200円手前の25日移動平均と挟まれる形になっており、依然としてテクニカル面での値動きというのも気になります。

賃上げの話題

最近では止まらない値上げの流れに合わせ、最近では経団連の会見などと関連して報道番組では賃上げに関するインタビューを映す姿をよく見ました。
未だに日本では金利を上昇させられる状況にないと原因の一つにもなってるであろう賃上げの進まなさですが、中小企業などでは円安によるデメリットを被る企業も多く、難しさを感じるところでもあります。
個人的に気になるのは、賃上げに関連する日本の労働市場の変化です。先月末に発表された日本の9月の有効求人倍率は9か月連続の上昇となるも、まだコロナ禍前までは戻っていないそうですが、コロナ禍からの回復という点での人手不足からの賃上げの必要性に加え、インフレによる賃上げの必要性が出てきていることを考えると、今後は日本の労働需給もよりしっかりと気にしながら国内経済の動きを見る必要性を感じます。

このような状況下では国内の政策がカギになりそうですが、最近では国民の関心も旧統一教会についての話題が先行したり、そうでなくとも相次ぐミサイル発射による防衛関連への費用、また物価高そのものに対する対策への費用などが話に挙がる中、様々な課題を抱えながら支持率の低迷が進んでしまっている政権が上手く立ち回れるか気掛かりな面もあります。

明日の注目ポイント

先月のCPI発表時に関しては米国株は開始直後は大きく下落、その後一転して上昇するという波乱の動きをみせました。
FedWatchでは12月FOMCの利上げ予想はやや50ベーシスポイント上昇が優勢でありながらも75ベーシス予想は43%と拮抗しており、CPIを受けてこれが動くのかどうかも気になるところです。金曜日は米国ではベテランズデーにより祝日となり、株式市場は動きますが債券市場などは休場の予定のため、その点でも明日の債券の動きも合わせてみておきたいと思います。

指数・今後の重要イベント

11/10 終値
日経平均株価:27446.10 (-0.98%)
TOPIX :  1936.66 (-0.66%)
マザーズ  :    735.47 (-0.39%)

東証プライム市場指数   : 996.56 (-0.66%)
東証スタンダード市場指数 : 997.32 (-0.19%)
東証グロース市場指数   : 935.58 (-0.41%)
スタンダード市場トップ20: 974.70 (+0.24%)
グロース市場コア     : 872.94 (-0.44%)

東証プライム 売買代金:30812億円


イベント
2022年11月第2週 (SQ週)
11/10 (木):米10月消費者物価指数
11/11 (金):米10月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2022年11月第3週
11/15 (火):米10月卸売物価指数
11/16 (水):米10月鉱工業生産
11/16 (水):米10月小売売上高
11/17 (木):米10月住宅着工件数
11/17 (木):米11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
11/18 (金):米10月中古住宅販売件数

2022年11月第4週
11/23 (水):勤労感謝の日 日本休場
11/23 (水):米11月PMI 速報値
11/23 (水):米10月耐久財受注 速報値
11/23 (水):米10月新築住宅販売件数
11/23 (水):FOMC議事要旨公表
11/24 (木):サンクスギビングデー 米休場
11/25 (金):サンクスギビングデー翌日 米短縮取引

2022年11月第5週/12月第1週
11/28 (月):配当・株主優待 権利付き最終日
11/30 (水):米11月ADP雇用統計
11/30 (水):ベージュブック公表
12/1 (木):米10月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
12/1 (木):米11月ISM製造業景気指数
12/2 (金):米11月雇用統計

2022年12月第2週 (メジャーSQ週)
12/5 (月):米11月ISM非製造業景気指数
12/9 (金):米11月卸売物価指数
12/9 (金):米11月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2022年12月第3週
12/13 (火):米11月消費者物価指数
12/13 (火):FOMC(~12/14 日本時間15日早朝にパウエル議長会見予定)
12/14 (水):日銀短観
12/15 (木):ECB理事会
12/15 (木):米11月小売売上高
12/15 (木):米11月鉱工業生産
12/15 (木):米12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

2022年12月第4週
12/19 (月):日銀金融政策決定会合(~12/20 20日に黒田会見予定)
12/20 (火):米11月住宅着工件数
12/21 (水):米11月中古住宅販売件数
12/23 (金):米11月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
12/23 (金):米11月新築住宅販売件数
12/23 (金):米11月耐久財受注 速報値

2022年12月第5週
12/26 (月):クリスマス 米休場
12/28 (水):配当・株主優待 権利付き最終日
12/30 (金):大納会

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