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23/01/30 (月)「NYダウ6日続伸」寄り前情報

NYダウ6日続伸

米国株主要三指数の値動き:

金曜日の米国株はPCEデフレーターの発表があり、コアデフレーターの前月比、前年比はともに市場予想通りとなっていました。
取引時間開始前に決算発表のあったダウ構成銘柄のAmerican ExpressとChevronについて、American Expressは大幅高、Chevronは下落で反応し、また前日取引時間終了後に決算発表を済ませていたVisaとIntelについて、Visaは上昇、Intelは大幅安となって、決算を受けた動きはまちまちな内容でした。

そんな中で米国株主要三指数について、それぞれ前日終値付近で始まり、取引時間前半では揉み合いの形で進みましたが、取引時間後半からは堅調に動きプラス圏にしっかりと浮上しました。ただ取引時間終了前に上げ幅を縮める動きがみられ、200ドル高程度だったNYダウは28ドル高程度まで上げ幅を縮めたもののプラス圏を維持し、結果として6日続伸となりました。
NYダウやS&P500よりやや堅調さをみせていたNASDAQは、同じく終了間際で上げ幅を縮めるもののこれもまたNYダウやS&P500ほどではなく、0.95%としっかりとした上昇で終えました。

S&P500業種別指数などの動き:

S&P500業種別指数は11業種中6業種が上昇しました。特に上昇が大きかったのは一般消費財セクターで、特にTeslaが11%高と非常に大きく上昇、Amazonも3%高となっていました。
不動産のほか、コミュニケーション・サービス、情報技術といったセクターも上昇していました。特に情報技術セクターについてはIntelが6%安となっていた中でもNVIDIAの株価が高かったりと半導体セクター全体に波及する形にはなっていませんでしたそれでもフィラデルフィア半導体指数は0.72%安とやや下落になっていました。
下落した方をみるとやはりディフェンシブ性のある公益事業、生活必需品などが並んでいましたが小幅安に留まっており、2番目に下落率の大きかったヘルスケアも0.69%安だった中で最も下落率が大きかったセクターは1.99%だったエネルギーセクターでした。決算を受けたChevronの動きや前日より下落したWTI原油先物の動きなどが影響していそうです。

その他の主な動き:

金曜日の欧州株は前日終値を挟んで揉み合いの動きが終日続きましたが、総じて小幅のプラスで終える形になっていました。
金曜日午後のドル円に関してはそこまで目立って大きな動きにはならず、130円手前らへんでの動きが続きました。


今週の注目ポイント

今週はイベントが多くあります。
火曜日にFOMCが始まると、日本時間の木曜日未明に結果が分かりパウエル議長の会見があります。
その他、水曜日には最近注目度がやや高いJOLTS雇用動態調査、金曜日には雇用統計が控えています。
FOMCだけでなくECB理事会、英国金融政策委員会といった欧州の金融政策イベントもあります。
さらに景気の動向を見る上で重要そうなISM製造業景気指数と非製造業景気指数といった経済統計も出ます。
さらに日本では今週から特に決算発表の件数が急増し、米国でもGAFAM決算など様々な注目決算が非常に多く続きます。


今日の注目ポイント

そんな中で本日月曜日は今週の中では比較的材料が少ないと言えそうな日かもしれません。とはいっても火曜日以降が非常に濃い日々が続くだけで、日本では今日も100件以上の決算発表が存在するため、動向を気にしたいところです。
また春節明けとなる中国ですが、その中国との関係性において気にしたい報道が2つほどありました。1つは27日に日本、オランダの当局者がワシントンで対中国の半導体の輸出規制を巡る協議をしたという報道、もう1つは中国でのコロナウイルス感染者数急増に対応するための日本の水際対策への対抗措置として発給停止としていた一般ビザの発給を再開するという報道です。
中国経済の正常化は今年の世界景気を考える上でも重要なテーマでもあるため、引き続き中国絡みの報道は気にしておきたいと思います。


指数・今後の重要イベント

終値
Dow 30 : 33978.08 (+0.08%)
S&P 500 : 4070.56 (+0.25%)
NASDAQ:11621.71 (+0.95%)

イベント
2023年1月第5週/2月第1週
01/31 (火):FOMC(~2/1 日本時間2日早朝にパウエル議長会見予定)
02/01 (水):12月JOLTS雇用動態調査
02/01 (水):米1月ISM製造業景気指数
02/01 (水):米1月ADP雇用統計
02/02 (木):ECB理事会
02/02 (木):英国金融政策委員会
02/03 (金):米1月ISM非製造業景気指数
02/03 (金):米1月雇用統計

2023年2月第2週 (SQ週)
02/10 (金):米2月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2023年2月第3週
02/14 (火):米1月消費者物価指数
02/15 (水):米1月小売売上高
02/15 (水):米1月鉱工業生産
02/16 (木):米1月卸売物価指数
02/16 (木):米1月住宅着工件数
02/16 (木):米2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

2023年2月第4週
02/20 (月):ワシントン生誕記念日 米休場
02/21 (火):米1月中古住宅販売件数
02/22 (水):FOMC議事要旨 公表予定
02/24 (金):米1月新築住宅販売件数
02/24 (金):配当・株主優待 権利付き最終日
02/24 (金):米1月個人所得・個人支出・PCEデフレーター

2023年2月第5週/3月第1週
02/27 (月):米1月耐久財受注 速報値
03/01 (水):債券市場サーベイ 結果発表
03/01 (水):米2月ISM製造業景気指数
03/03 (金):米2月ISM非製造業景気指数

2023年3月第2週 (メジャーSQ週)
03/08 (水):1月JOLTS雇用動態調査
03/08 (水):米2月ADP雇用統計
03/08 (水):ベージュブック公表
03/10 (金):米2月雇用統計
03/12 (日):米 サマータイム開始

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