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23/01/26 (木) 「5営業日ぶり下落も小幅反落」引け後情報

5営業日ぶり下落も小幅反落

株価指数等の値動き:

本日の日本株は上昇してのスタートとなり、日経平均株価は寄り付き直後に本日の高値として27502.15円をつけましたが、そこからは上げ幅を縮め、マイナスに転じていきました。後場に入っても前場の安値を下回り、27300円を下回ったところで下げ渋りをはじめ、そこからは下げ幅をじりじりと縮めていき、結局0.12%と小幅の反落で大引けを迎えました。先週の木曜日以来の5営業日ぶりの下落となったものの小幅に留まるという点で非常に底堅かったといえそうです。
TOPIXもほぼ同じ値動き、マザーズに関しても寄り付き直後を高値にして下落するも、大引けは0.12%安と小幅安に留まりました。マザーズ指数は昨日まで7営業日続伸だったため、8営業日ぶりの下落となります。

東証業種別・市場別指数などの動き:

業種別指数をみてみると、33業種中18業種上昇で、最近は30業種以上が上昇・下落する極端な動きとなっていた中で久々に拮抗した形になりました。
なお東証プライムの値上がり数は全体の41%、値下がりが52%でこちらもまちまちといった形です。
業種別で目立った動きをしていたのは今日の値下がり1位の海運業で、こちらは2.82%と大きく下落しており、値下がり率2位が0.74%だったことから上げ下げがまちまちな相場の中でやや顕著な下落となっていました。

その他の主な動き:

ドル円は日本時間の場中では目立った動きをしていませんでしたが、最近は欧米時間においての方がボラティリティが高い印象があるため、明日の朝にかけての動きをしっかりとみておきたいところです。
日本の長期金利(10年債利回り)について昨日よりも上昇し、0.45%程になる場面がありました。
先週の日銀金融政策決定会合で緩和修正が無く現状維持だったことが分かり、会合前は日銀の許容上限としている0.50%付近から会合後に一気に0.40%を下回ったあと、0.43%付近まで戻し、その後も低下したりしていましたが、火曜日からは上昇が続いています。


コラム:見方の変化

昨年は金融市場では経済統計の中でもアメリカの消費者物価指数(CPI)が特に注目されました。あまりに注目度が高く、それに伴う株価などの上下なども大きかったために感覚が麻痺しがちですが、インフレがここまで激しくない以前の平常時はここまでの注目度ではありませんでした。しかし非常に強いインフレとそれに伴い昨年は利上げが続いたことが注目度が高い理由となったわけですが、年内の利上げ停止が見通される今年では注目のされ方が変わる可能性もあります。
もちろん利上げが止まっても、その後の利下げへの転換の可能性や再び利上げの必要性が話題になる可能性がある間は決して軽視できないとは思うものの、やはり景色が変わった中では注目される経済統計などが変わってもおかしくなく、特に今までそこまで気にしていなかった経済統計が突然CPIのように注目されるようになったときに大きな値動きに変な巻き込まれないようにしたいところです。
特に最近は欧州株が大きく上昇、日本では鉄鋼業が上昇となっているわけですが、その理由として中国の昨年末からの経済活動の正常化があるのならば、中国の動向をよりしっかりと見る必要があるといえそうです。


明日の注目ポイント

今晩は決算発表を終えたTeslaの動きが気になるほか、取引時間開始前にMastercard、終了後はVisaやIntelの決算などがあります。
経済統計に関しては米12月新築住宅販売件数などの住宅関連の指標のほか、米12月耐久財受注、先週分の新規失業保険申請件数の発表など様々です。また米10-12月期の実質GDP速報値の発表もあります。
明日に関しては夜にPCEデフレーターの発表があり、物価指標として注目したい内容となります。
そのほか明日は権利付き最終日であるため、1月期決算銘柄や7月期決算の銘柄などはそのことも意識しておきたいところです。
また今日上場となった新規IPOについては今日は値が付かず、初値持ち越しとなりました。


指数・今後の重要イベント

01/26 終値
日経平均株価:27362.75 (-0.12%)
TOPIX :  1978.40 (-0.12%)
マザーズ  :    777.28 (-0.12%)

東証プライム市場指数   :1018.06 (-0.12%)
東証スタンダード市場指数 :1020.79 (-0.02%)
東証グロース市場指数   :  986.37 (-0.15%)
スタンダード市場トップ20:  992.37 (-0.04%)
グロース市場コア     :  937.47 (-0.53%)

東証プライム 売買代金:24658億円


イベント
2023年1月第4週

01/26 (木):米12月新築住宅販売件数
01/26 (木):米12月耐久財受注 速報値
01/27 (金):米12月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
01/27 (金):配当・株主優待 権利付き最終日

2023年1月第5週/2月第1週
01/31 (火):FOMC(~2/1 日本時間2日早朝にパウエル議長会見予定)
02/01 (水):12月JOLTS雇用動態調査
02/01 (水):米1月ISM製造業景気指数
02/01 (水):米1月ADP雇用統計
02/02 (木):ECB理事会
02/02 (木):英国金融政策委員会
02/03 (金):米1月ISM非製造業景気指数
02/03 (金):米1月雇用統計

2023年2月第2週 (SQ週)
02/10 (金):米2月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2023年2月第3週
02/14 (火):米1月消費者物価指数
02/15 (水):米1月小売売上高
02/15 (水):米1月鉱工業生産
02/16 (木):米1月卸売物価指数
02/16 (木):米1月住宅着工件数
02/16 (木):米2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

2023年2月第4週
02/20 (月):ワシントン生誕記念日 米休場
02/21 (火):米1月中古住宅販売件数
02/22 (水):FOMC議事要旨 公表予定
02/24 (金):米1月新築住宅販売件数
02/24 (金):配当・株主優待 権利付き最終日
02/24 (金):米1月個人所得・個人支出・PCEデフレーター

2023年2月第5週
02/27 (月):米1月耐久財受注 速報値
03/01 (水):債券市場サーベイ 結果発表
03/01 (水):米2月ISM製造業景気指数
03/03 (金):米2月ISM非製造業景気指数

2023年3月第2週 (メジャーSQ週)
03/08 (水):1月JOLTS雇用動態調査
03/08 (水):米2月ADP雇用統計
03/08 (水):ベージュブック公表
03/10 (金):米2月雇用統計
03/12 (日):米 サマータイム開始

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