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好きな邦画予告編をただ語るだけ

 映画館に行くと必ず本編が始まる前に予告編が何本か入りますよね。人によってはさっさと本編を見せろよ!っていう人もいるかと思うんですが、私はあの時間が結構好きです。見たい映画の参考になることが多いし、本編を観る前に気分を高めてくれますよね。何より映画のいいところだけをつなげた「予告編」っていうものがそもそも好きなんです。映画館以外でも、DVDとか借りると予告編が最初にありますが、私はあれも飛ばさずに全部見ます。最近は映画館やレンタルよりもNetflixやAmazon primeなんかで映画を観ることが多いので、自然と予告編を見ることが少なくなってきていて寂しいです。

いろいろ好きな予告編はあるんですが、今回は邦画の予告編について書いていきたいと思います。私はもっぱら洋画ばかり観るので、あんまり邦画とか見ないんですが、邦画の予告編は結構好きなんです。洋画とは違った彩度の低い画面が生み出す独特の空気感がありますよね。

数ある好きな邦画予告編の中でも下に書く3つのポイントが含まれたものが特に好きなんですが、その3つのポイントとは

1.予告編を見ただけでストーリーが大体わかる

2.ナレーションが中尾衣里さん

3.最後に前売りの特典紹介が入る

これに当てはまる邦画予告編はほとんどないと思うんですが…

これに当てはまる予告編についてそれぞれ紹介しながらこの3つのポイントについて話していきたいと思います。

酔いがさめたらうちに帰ろう。

「毎日かあさん」でおなじみの西原理恵子さんの元旦那さんが書かれた自伝的小説を映画化したもので、アルコール依存症の経験について描かれた映画になっています。予告編を見るとシリアスなテーマを扱いながらも柔らかな雰囲気が全体を包んでいるのが分かります。予告編を見るだけで本編を観ずとも登場人物のキャラクターやストーリーが分かるような構成になっていて、家族のやさしさが伝わってくるようです。このような予告編だけで完成された映像作品として見れるものが好きで、何回も繰り返し見てしまいます。

おと・な・り

 この映画は二人の男女がお互いの「音」に惹かれあっていくというラブストーリーになっているのですが、ナレーションで入る中尾衣里さんの声が映像に非常にマッチしています。中尾さんの声はいろいろな映画やCMで使われているので皆さんも一度は聞いたことがあるんじゃないかなと思います。中尾さんの声の特徴はささやくようなきれいな声で心の奥に直接語り掛けてくるような独特の響きがとても魅力的です。映画館の迫力のある音響で聞くと息遣いまでよく聞こえてより魅力的に感じます。映画のナレーションではよく聞く、渡辺謙さんや立木文彦さんの声も同じような語り掛けてくるような響きを感じますが、この方たちの予告編でのナレーションは映画館で聞いたときに一番、魅力的に聞こえるんじゃないかなーと思います。

ソラニン

 この予告編は私が最も好きな予告編の一つに入る予告編です。映像も流れる雰囲気も音楽も全部どストライクなんです。予告編を観れば、彼氏が途中で交通事故で死んでしまうことも、彼女が彼氏の作った曲を演奏するっていうことも全部わかってしまいます。この映像だけでストーリーが割とわかっちゃうんですね。でもいいんです。これだけで完璧なショートムービーとしてみれば。映像の中では冒頭と途中で流れるアジカンの「ソラニン」が効果的に使われています。最初のシンプルなイントロから映像が始まって、終盤にはサビの部分で一気に盛り上げてくれます。最後に前売り特典の紹介が入るんですが、こういうちょっとしたグッズみたいなのが結構好きで、よくわかんないキーホルダーとかライターとかほしくなっちゃうんです。あと映画館で予告編観るときこの最後の音がない部分が長いと余韻に浸れて好きです。映画館は家で観るのと違って冷蔵庫の音とか外の音とかしなくて、無音になると非日常な感じがするので好きです。

この予告編は、大好きで何回も観てるんですが、映画の見どころの部分を全部詰め込んだ映像になっているので、本編を観たら薄めたジュースみたいに感じてしまうんじゃないかと思って本編は一度も見たことないんです。それも失礼な話なのでいつか見ようと思います。その前に原作の漫画読むかな。

これを読んで、もしこの予告編いいよみたいなのがあったらコメントで教えてくれると嬉しいです。

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