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『聴く』とは何か?

【MOTONARI‘s note No.47】

どうも、MOTONARIです。

本日は、『聴く』ということについて考えてみます。

キャリアコンサルタント、コーチングともに大事なこと。それは、「聴く」こと。この2つに限らず、営業でも販売でも当てはまるかもしれません。

「きく」という言葉。漢字が複数ありますが、それぞれどんな意味を成しているのでしょうか。改めて見てみましょう。

聞く:物音を聞く。話し声が聞こえる。音や声など自然と耳に入ってくるようなこと。

聴く:音楽を聴く。講義を聴く。積極的に耳を傾けること。

訊く:道を訊く。都合を訊く。など、尋ねること。

※「違いがわかる事典」より

キャリアカウンセリングやコーチングで適しているのは、「聴く」でしょう。なので、ここからは「聴く」で統一していきます。

さて、これが簡単そうに見えて相当高度な技術だな、と感じます。僕は約5000人ほどの方々とキャリアカウンセリングをしてきました。この「聴く」ということにはかなりこだわってやってきたつもりです。

前職では営業をしていたので、「聴く」というよりも「伝える」ことに躍起になっていた記憶があります。とにかく魅力的に商品をプレゼンすることに最大注力していました。

ただ、現在の仕事になりキャリアコンサルタントとして仕事をするようになってからは、「聴く」ことに注力することを最初に教わりました。「聴いてないように感じた。」と上司からフィードバックを受けることが多々ありました。自分では「聴いてるわ!」って思ってました(笑)

でも、今思えばわかります。「聴く」ということが出来ていなかったことが!僕の感覚ですが、キャリコンなり立てのときは、「文章を聴いている」感じでした。何を言っていたかはわかる。という感覚でしょうか。

ただ、言葉には様々なメッセージが隠されています。

たとえば、「いや、全然大変じゃなかったですけど・・・」

と面談で言われたとしましょう。

「いや」という前置き。「・・・」という沈黙。「全然」と強調している。「じゃなかった」と表現している。

この方が発している言葉のニュアンス、雰囲気、意味合いがあるかもしれません。「いや」とか「全然」とかを付けて伝えているということは、もしかしたら聞かれたくないことなのかもしれない。もしかしたらすごく感情的になることに触れているのかもしれない。

あとは、発した「声」や「身振り手振り」、「声のトーン」、「表情」、「声の抑揚」、「声のペース」、「目線」など、聴くポイントはたくさんあるのです。観察ちっくになると、逆に相手を身構えさせてしまうので訓練が必要かと思いますが、それらを全神経を使って心から集中して聴くのです。これこそが「聴く」ということ。

会社の上司と部下の関係で上手くいっていないケースは、おおよそ上司が「聴けていない」ことが多いかと思います。部下が必死にメッセージを発しているのに、上司は「次に言うこと」を考えている。もう部下の話なんて聴いてはいないのです。

「聴く」を実践する上で大事なことは、

「その言葉に込められた気持ちは何だろう?」という受け止める心をもって接することです。

会話の途中で言いたいことを挟むのは、相手の言葉のエネルギーを妨げているので、関係性を向上したいのであれば控えたほうがいいです。どこかに相手をマウントしたいという心理が働いているかもしれません。どこにもメリットなんてありゃしません。一瞬マウントしたときに優位に立てている自分の優越感を優先している時点で相手目線ではありませんね。

相手の言葉は最後まで聴く。できれば、相手の使用している言葉で「○○ってことだね。」と繰り返してあげるとGOODです。相手の主張に対して違う意見を言う場合も、「いや、違うんだよね!」とかではなく、「○○って思っているんだね。僕はそれに対しては□□だと思っているんだ。」と受け止めてから違う意見を主張することが大切です。

決して相手と違う意見を言ってはいけないなんてことはないです。むしろ相手に合わせてばかりいたら、自分がなくなってしまいます。企業内とかだといる価値がない、とか言われかねない事象です。

最後まで聴いて、それに対して「受け止めているよ」というメッセージのこもった言葉を返すこと。これこそが「聴く」ということです。

僕はキャリアコンサルタントとして働く歴が長くなってきたことによって、社内の人間関係構築にも「聴く」を応用しています。絶対に聴くようにしています。というか癖ですね(笑) 

決して全員と仲良しこよしをする必要はありませんが、聴くことは決して相手に媚びているわけではないですし、相手をリスペクトして仕事をしていかないと、どこか人間関係の循環が悪くなってきますので、大事なコミュニケーションの1つなはず。

もしも人間関係を良好にしたい、面談を上手くなりたい、などでお悩みの方は、コミュニケーションの最初は「聴く」を大切にしよう、と意識するだけで変わってきますので、癖づけることをお勧めします。

癖づけるのは簡単。3時間に1回とか振り返る時間を意図的にとるんです。忘れちゃうなぁという方は、そこまで聴けるようになりたくないのかも。。。もしも忘れがちになっているのであれば、スマホのホーム画面を「聴く」の画像にしておく。などすれば仕事中に1回は気付ける機会を作れるはず。

ここまで読んでいただき、「聴く」という力を高めたいな、と感じた方がいれば、ぜひとも癖づけることを実践してみてください。「聴く」ということが染みついてくれば、相手がいつも以上に本音を話してくれるようになるかもしれません。それは関係構築が出来てきた証拠です!

是非とも「聴く」を体得してみましょう!(^^)!

それでは、本日はこの辺で( `ー´)ノ

MOTONARI

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