心静まるひと時 広園寺(八王子市)を訪ね
東京都八王子市にある臨済宗南禅寺派の寺院である広園寺(こうおんじ)。正式には兜卒山廣園寺(とそつざんこうおんじ)です。
1390年の開山から600年以上の歴史ある古刹で、臨済宗の修行道場として発展してきました。また僕は参加したことがありませんが、一般の方に向けて月に一度座禅会が開催されています。
そのため修行を妨げぬよう立ち入り禁止区域が設けられていますが、通常のお参りや見学できる範囲も十分にとられているので禅宗寺院の厳かな雰囲気を問題なく味わえます。
観光寺院とは違い普段は訪れる人が少なく、聴こえてくるのは風の音や鳥の鳴き声のみ。心落ち着かせるには本当にいい場所ですよ。
以下に写真中心に載せていきます。
仏殿。江戸後期に再建されてた建物で一般の方はここでお参りしています。
仏殿の格子窓に西日が射し込む。
仏殿の壁面に光と影が浮かび上がる。
仏殿背後の石積みから水が滴り、手水鉢を満たす。
江戸時代初期の建立といわれる山門の柱。昭和36年に解体修理が行われたそうです。
まだまだ冬の山桜と山門
仏殿背後の枝垂れ桜。例年3月下旬に見頃を迎えます。
境内には何本もの大木が植えられている。外はすぐ住宅地だけどそんなことを忘れさせてくれる景観です。
伐採された切り株には無数のキノコが生えていた。
途中で折れてしまっている銀杏の木。そこから多くの若い幹が伸び生命力を感じる。
境内から見た石畳と総門。写真にはないですが総門、山門、仏殿が一直線に並んでいます。
参道。奥に見える階段から先が立ち入り禁止区域。左手に山門と仏殿があります。
広園寺境域案内板
八王子在住者として市内で一番好きなお寺をお届けしました。
年に数回ですが静かな場所で過ごしたくなると広園寺にやってきます。自宅からは徒歩30分弱でそれなりの時間がかかりますが、ちょうどいい運動になっています。
最寄駅は京王高尾線山田駅で徒歩10分くらいです。桜の時期はお寺に興味なくとも楽しめるので高尾山帰りにでもいかがでしょうか。
~広園寺の枝垂れ桜と山桜~
仏殿背後の枝垂れ桜。樹齢ははっきり分かりませんがおそらく100年以上になると思われます。(2018年3月25日撮影)
仏殿前の山桜。樹齢300年~400年。左奥の建物は山門です。(2018年4月1日撮影)
ちょっと気が早いですが広園寺の桜情報です。モノクロ写真と似たアングルのものがあったので2枚載せました。
仏殿の前後に見事な枝垂れ桜と山桜があり、3月下旬から4月上旬にかけて楽しめます。ただ満開時期にズレがあり、枝垂れ桜の方が早く、一週間前後遅れて山桜が満開を迎えます。
同時に見頃になればよいのですが、残念ながら今までそのような様子を見たことが無く、山桜が満開の頃は枝垂れ桜はほとんど散ってしまいます。
もしどちらか一本だけを見るならば仏殿前に咲く山桜がおすすめです。
枝垂れ桜は立ち入り禁止区域に植えられており、限られた範囲からしか見ることが出来ません。それでも十分楽しめますが。
それに対し山桜は、360度様々な角度から見ることができ、写真を撮る人にとっても仏殿や山門などの建物と絡めて撮りやすいと思います。
この春の桜開花はどうなるでしょうか?
今年も地元の桜を味わいたいと思っています。
山桜咲く頃。修行僧が境内を清掃していました。
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