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ドラマ「捨て猫に拾われた男」再び!(今度はなんと!NHK総合にて7/12(金)22時から2週にわたってオンエア!)

自分が撮影したドラマ「捨て猫に拾われた男(松原弘志監督)」に関して書くのは2度目になります。
それというのも、2019年2/23にNHK-BSプレミアムでのオンエア用に制作した1時間ドラマが、地上波デジタルに鞍替えしてNHK総合で30分2話という構成に生まれかわって、金曜の10時からオンエアという大抜擢。それは是非、一人でも多くの人に見て欲しいといった親心からですね。
ちなみに前回の記事は以下の通り。

文章に気持ち入りすぎて仕上がらず、オンエア40時間前に告知という大失態です。というわけで、今回はオンエアする週始めには載っけましたので、シェアしていただけると嬉しいです。

ストーリーは精神的に病んで会社を休んでいた主人公が、猫を飼う事により少しずつ生活を取り戻していくという内容で、エキセントリックなシーンは殆ど無く、ほのぼのと物語は進んでいきます。

主人公「僕」の市原隼人さんの他に、「妻さま」と呼ばれている奧さん役に中村ゆりさん、主人公の同僚に筧美和子さん、冒頭の猫の譲渡会で「妻さま」の友人役に奥田恵梨華さんと3人の女性が登場するのですが、その3人が其々に魅力的な女性を演じてくれます。特に「妻さま」役の中村ゆりさんは、撮影時にはちょっとキツい奧さんに見えてしまうかも?と危惧していたのですが、繋がったものを見ると実に可愛らしい。そしてその中にもピリッとさせる夫婦間のリアリティのあるやりとりを見せてくれています。

中山うりさんの音楽も魅力を倍増させています。
主題歌のみならず劇中曲も担当してもらって、ドラマのほのぼのとした雰囲気に寄り添ってくれてます。

折角なので、前回と変わって技術的なことも書くと、NHKでもBSのドラマとなると、やはり地上波よりも予算的に厳しく、カメラもPanasonicのEVA-1でCanonのEFレンズを使用して4K30p(60iでの仕上げを強いられなかったのは幸いでした)で撮影しています。TVドラマの通例としてカラーグレーディングという作業は無いので、編集前に自分の事務所のiMacProでDaVinci Resolveを使って2日間かけて作業しています。通常のTVドラマだと、撮った素材を編集室でカット間のバラツキだけ調整、もしくは最初の狙いのトーンに調整して完パケにするというのがこれまでの流れで(その分、トーン作りが上手いエディターの方もいるのですが)、途中に前例の少ないカラーグレーディングの作業を一工程入れるというのは嫌われがちなのですが、今回はオフラインチェックから本編集までの間の時間を頂いて作業することが出来ました。
これが最初から総合でオンエアと決まっていたなら製作費的にも、もうちょっと余裕のある現場になったかな?とタラレバ論的な妄想も膨らんじゃったりしますが、いろいろ無理してやったことによって総合でオンエアというご褒美がついて来たのかもしれないので、そこんとこは良かったと思いましょう。

もともと、ニャンニャンサン?(2/23)の日にBSプレミアムが猫番組ばかりの猫デーになるというので企画されたドラマですが、これが色々な形でより多くの目に触れるのは嬉しい限りです。

前回「BSアンテナ付けて無いんで見れないんだよねぇ〜」と言われてた方も、今回はその逃げ文句は使えないので猫好きだけにではなく広げてくださると幸いです!

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