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50回記念!(?)映画レビューをはじめたきっかけ映画!『タレンタイム 優しい歌』(一日一本短評を載せる映画館スタッフ[その50])

元町映画館

こんばんは。元町映画館スタッフの(酒)です。

今作は当館ではちょうど一年前に上映しておりました。
そして第一回「#映画レビュー入門講座」のお題映画となっておりました。
当時はまだみんな集まって講座ひらいていましたねえ…。(しみじみ)

言葉にできない!でも感動を伝えたい!50本目!
『タレンタイム 優しい歌』(2009年、マレーシア、115分)

あらすじ:音楽コンクール「タレンタイム」が開催される高校を舞台に、コンクールに挑戦する生徒たちの青春を描きながら、民族や宗教の違いによる葛藤を抱えた人々の様子を通して、多民族国家としてのマレーシア社会を映し出す。2009年に他界したマレーシアの女性監督ヤスミン・アフマドの長編映画としての遺作となった作品。

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(C)Primeworks Studios Sdn Bhd

45歳の初監督以降ヒット作を続けながら、惜しくも早逝されたヤスミン・アフマド監督。その代表作にして、なにがなんだかわからないが泣いてしまう。なんだこの映画は!オススメしたいのになんて言えばいいのかわからん!

この映画は、「タレンタイム」に情熱をかける生徒たちの群像劇であり、同時に多民族・他宗教国家であるマレーシアの複雑な背景を描いています。ただでさえ多感な思春期。学生ならではの自意識に、民族や宗教を背景にしたものが絡み合ってしまいます。

そしてこの複雑な人間模様を包んでいるのは、”優しい”視点。どんな背景、どんな人間関係があっても、突きつめると個人と個人。あたりまえのようであってもそれに徹するのはやはり難しい。多民族国家であればなおのこと。

アフマド監督は、このあたりの意識を徹底的に映画で崩そうとした人でもあったようです。マレーシアにおける暗黙の社会的なルールに対して、尽く反する演出を意図的にしています。

今作だけでも、華僑の少年へマレー系の少年から歩み寄る。生徒が座っていて先生から話しかける。男性が料理し、女性がそれをまっている。これはフェミニズム等の言葉で簡単に括るのはもったいない徹底ぶりです。

そしてなによりこの映画の白眉は、ラストの「タレンタイム」シークエンス。この場面があまりにも映画的に”強く”、不思議なほどに感情を掻き立てられる。これはもう全てを包む「優しい歌」の力としか表現ができません。

この映画の強烈なやさしさ。筆舌に尽し難さ。この映画を観た人たちはどう思っているんだろう。この映画を観て、どんな感想を、どう語るのだろうか。そんな思いもあり、映画の感想を”レビュー”にを目標に企画していた『#映画レビュー入門講座』の第一回課題映画となりました。

皆であつまって映画の感想を話し合う。そんなあたりまえが出来なくなってしまってからもちょうど一年になります。一年たってもまだこんなレビューしかかけませんが、これからも毎日掲載いたしますので、よろしくお願いいたします。またみなさまのレビューもお聞かせいただければ幸いです!

また明日!

↑オンラインにて開催された「第2回#映画レビューサロン」では、深田晃司監督にも参戦いただきました!「サロン」はZoomでの開催ですので、全国からご参加可能です!

※「第2回#映画レビューサロン」終了時に、「第3回」は1月ごろに予定!と予告しておりましたが、緊急事態宣言の再発表に伴い延期状態となっております。大きな変更がなければまた近々告知できますので、もう少々お待ちください!

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30歳は修行の年だ!一日一短評。カジュアルに最近みた映画の短評を載せまくります。映画館、サブスク、DVD、試写問わず。365本目指します。限界がくるまでお願いします!

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