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ワクチン御殿へ

※写真はイメージです。


恐れていた日、7/2。それは我が子の通院日だ。

我が子は生まれつき持病があり、とある病院にずっとずっとお世話になっている。生後1ヶ月は入院していたし、その後も頻繁に通院していた。大きな手術も何回か乗り越えたし、心停止するほど危険な状況になったこともあった。

だから私たち家族にとっては大切な病院であることには変わりない。医師や看護師、薬剤師、検査技師、その他多くのスタッフには心から感謝もしている。だけどコロナになってから、私の中でここへ通院する日が恐怖になった。最初は、コロナそのものが怖いから。覚醒してからは、コロナ信者が怖いから。スパイクタンパク質の危険性を認知するようになってからは、スパイクタンパク質感染症が怖いから。

この病院は今やワクチン御殿である。コロナ感染者の入院先になってるくらい、そこそこ規模が大きいところだし、ワクチンの危険性について話しても気に留めない連中が大半を占める、「眠っている」病院だ。そんなわけで、診察は全ての診療科の受診予約をキャンセルしたり、延期してもらっていた。できれば行きたくない。そのうち情報開示があればいいなと願いながら、ずるずる引き伸ばしてきた。

しかし、あまりにも引き伸ばしていたからか医師から直接、入電があった。あれから予約が入ってないが、どうなっているのか等と、それぞれの医師に聞かれる。私は適当にはぐらかしていたが、これも長くはもたないだろう。子どもの体のことだから神経質になってしまう。

スパイクタンパク質から命を守りたければ、このまま病院をバックレるのも手だ。それも正解だと思う。しかし、我が子はこの先、病院のお世話にならなければ、通常の子と同じように成長できない(難しい)。ただでさえ、子どもには専門的なサポートが必要だ。ないがしろにはできない。散々悩んで悩んで、悩んだ末、通院することにした。

前日はワカメや味噌汁を献立に取り入れた。当日は、朝食時はもちろん、持参用の水筒にも濃いめに淹れたタンポポ茶を用意した。

我が子も私もタンポポ茶をたくさん飲んだ。湿度が高く蒸し蒸しするので、喉が乾くのか、よく飲んでくれる。しかし、タンポポ茶だけで本当にスパイクタンパク質とやらは防げるのか。即効性はあるのか。もう、2週間は飲み続けてるから大丈夫か。いや、気休め程度か。私はこの点が気がかりで心配で、気が変になりそうだった。

悶々としながら問題の、ワクチン御殿へ到着した。気が昂って口呼吸などしてみる。口呼吸したところで防げるものでもないのに。聞けば、ワクチン接種者はイソジンうがい薬のような、薬臭い匂いがするというじゃないか。そんな人間がいたらすぐさま遠ざかろうと決めていたが、無駄だった。病院の入口はいった瞬間から、すべて薬臭かったからだ。

一方の我が子は喜んでいる。保育園を休んで遊びにきたんだという感覚なのだろう。「終わったらお昼はマクドナルドに行くのー?」とか聞いてくる。にこにこしながら大声出して、駆け出したり、飛び上がったりして、フロアで行き交う職員たちに温かい眼差しを向けられる。

誰のそばにも長居したくない。突然私や子どもが体調悪化したら一目散で逃げようと決めていた。

何でこんなことで私は神経を尖らせなければならないのか。何で我が子はこんな時代に生まれてきたのか。何でこんなにも苦しいのか。

それは、今が第三次世界大戦中だからだ。

診察は長引いた。今まで休んでいたツケがきたんだろう。我が子は眠くなったのか医師やスタッフの言うことを聞かず、ジタバタ暴れて診察室を逃げ出そうとする。

子が怪訝な顔をするたび、今までだったら「先生の言うことを聞きなさい」と一喝していたのに、今日は「大丈夫だよ。上手だよ」と祈るように励ましている自分が居た。そう、大丈夫だよ、というのは我が子に言っているようで、実はそうではない。私自身に言い聞かせているのだ。

診察の合間に、以前なら自販機のジュースを気軽に買い与えていたが、今日はそれをしなかった。喉が乾くのを待って、すかさずタンポポ茶を飲ませることにした。自分も自分用や水筒に入れたタンポポ茶を飲む。とにかくタンポポ茶が生命線である。まるでタンポポ茶メーカーの回し者だ。

幸いなことに、私も子どもも体調を崩すことはなかった。ホッとしたのでお昼を食べに行くことにした。子どもはいつもマクドナルドに行きたがるけど、そうすると必ずハッピーセットを欲しがるし、必然的にドリンクが付いてくる。ドリンクは要らない。だって今日の私たちはタンポポ茶しか飲まないから。タンポポ茶信者と言われようがバカにされようが構わない。命がかかってるんだ。とにかくこの病院は、スパイクタンパク質の蔓延率が半端じゃないはずだ。

「マクドナルドはやめて、お寿司にしよう」と言うと、我が子は意外にもすんなりOKした。回転寿司屋では「卵食べたい。マグロ食べたい。茶碗蒸し食べたい」と微笑みながら、がつがつ食べていた。その様子を見て、私も急にお腹が空いた。親子揃ってかなりの皿を平らげた。

車に乗って家路についた。糖質の取り過ぎで満腹になり、とてつもなく眠くなった。運転するのもおぼつかない。途中で「ワクチン打ちましょう」的な内容の、共産党のポスターが目に入り、怒りで目が覚めた。共産党なんぞくたばれ。しかし、その怒りも5秒ともたず、また眠くなる。帰宅を急いだ。

玄関を開けるとコンタクトだけ外して、化粧も落とさず、私は寝室で思い切り寝た。子ども隣でごろごろしていた。

2人とも大丈夫だった。死ななかった。子どもも元気そうだし、機嫌も良い。

たまたまスパイクタンパク質の放出率が低かったのか。私たちが日頃から摂取しているタンポポ茶や、味噌やワカメ、納豆が効いたのか。分からないけど、今のところ、どこにも不調は無い。

これで、もう永遠に病院を避けることはしなくて済みそうだ。たまたま今日は運が良かったのかもしれないけれど、引き続き今の「スパイクタンパク質予防食」をとり入れて、今を生き抜こうと思う。