見出し画像

ホワイトすぎて退職する若者たちへ

最近ネットニュースやテレビで知ったのですが、最近の若い子はホワイトすぎて会社を辞めてしまうそうです。
妻に「あなたみたいね」と言われて苦笑いしてしまいました。
一昔前は「24時間働けますか?」というフレーズが当たり前の世の中で、その後は「ブラック企業は撲滅!」という流れになりましたが…
ついに「ホワイト企業は温すぎる!」という流れになってきましたね。
恥ずかしながら、私も10年勤めた企業を「温すぎて気が狂いそう」と思っていたので気持ちは分かります。
今回は、酸いも甘いも経験してきた筆者の体験談として、ホワイトすぎて悩んでいる方に向けて記事を書きます。
板金屋(ブラック)→自動整備士(グレー)→日系製造業(ホワイト)→ベンチャー製造業(ブラック)→外資系製造業(ホワイト?)と、5回転職してきた筆者の経験を紹介します。


私もホワイトすぎた会社を辞めました

私がホワイトすぎると感じたのは、3社目に入社したT社です。(非鉄金属の製造業)
ニッチな業界で参入障壁も高く、日系企業らしいあぐらをかいた経営体質でした。
親会社が日本有数のエネルギー系企業でしたので、赤字だろうがボーナスはしっかり出る、休みたいときに休む、いわゆる超ホワイト企業です。
入社早々に「このまま定年まで…ムリ!」と思っていましたが、飽きない程度に配置転換を経験したお陰で10年も勤めらました。
もし、ホワイトすぎて悩んでいる方は配置転換や異動など、役回りの変更が可能か相談してみてください。
ライン工やパートさんのように、同じ業務を永遠続ける仕事であれば、経験がMAXのタイミングで転職した方が良いでしょう。
私がホワイト企業に勤めて良かった!と思った経験は以下の通りです。

・officeツールの使用経験(Excel、Word、PowerPoint)
・プレゼン経験
・リーダー経験
・社内政治

入社当初から自分を飽きさせないよう、積極的に仕事を取りにいっていました。
みんなが面倒くさくて避けて通る、「資料作成」「リーダー経験」「改善活動の発表」といった役を一つ返事で受けてきたのです。
勤まるかどうかは正直考えていませんでしたね。
内心「あなたが選んだんだから責任取ってくださいね」というスタンスでした。笑
社内政治に関しては年功序列の会社でしたので、いい意味でも悪い意味でも勉強になりました。
当時の20代のギラギラしている自分に言いたいのは、「正論が正しいとは限らない」ということ。
裏取りや根回しはなぜか得意でしたので、部署間、不仲同士の先輩との間を上手に取り持って、社内の調整役として活躍(自称)していました。
こんな経験も、サラリーマンとしては役立つ立派な経験ですよね。

ホワイト製造業での出世にまつわる話も記事にしています。


転職先のベンチャー企業で失敗

ホワイトすぎる会社で働いていると、「急成長企業に転職したい!」「裁量のある会社で働きたい!」という気持ちになってきます。
「このまま働き続けていいのか・・・」と不安になるんですよね。
そして、私は35歳でEVメーカーのA社に転職しました。
これまでの経験をスタートアップ企業で炸裂させてやろう!という熱い気持ちで転職したのです。
結論からいうと、不完全燃焼で1年で退職します。
日を追うごとに「ん?面接の話と違う?」という雰囲気が漂いはじめ、絵に描いたようなブラック企業が顔を出しました。
相変わらずマイペースな私は「これも人生経験」「いつかネタにしてやろう」と思いつつ、自分のやるべきミッションだけ片付けて退職するのです。
単純に子育て真っ最中でハードワークが自分に合わなかったのと、非効率な働き方とマインドが自分に合いませんでした。
20代独身でも、スタートアップ企業なら2~3年勤めれば十分かなと個人的には思います。
サラリーマンとして土台となる力を付けたいなら、大企業の方が勉強になるかもしれません。
これは「独学で泳ぎ方を学ぶ」「スクールに通って泳ぎ方を学ぶ」の違いくらい正解が人によって異なる問題ですけどね。

そんなほろ苦いベンチャー企業での実体験をブログで書いています。


ホワイト企業は徹底的に利用しようぜ!

ぬくぬく系のホワイト企業にいると、周りのキラキラしたベンチャー企業などがまぶしく見えます。
裁量持って働けたり、仕事を何個も掛け持ちしてゴリゴリ働いているのを見て自分が不安になります。
しかし、大企業でもベンチャー企業のように働けます。
20代当時の自分に向けて言いたいのは、「遠慮するな」ということ。
この際、出世のことなど気にせず、大企業の中でも「フリーランス」という気持ちで働いてみて欲しいです。
大企業とベンチャー企業で働いて出た答えは、「ルールがあるか否か」「ルールの重み」これだけです。
「担当外だから」「上司の指示だから」「会社の方針だから」と思考停止してはいけません。
ある程度無茶したって死にはしないし、クビにもなりません。
ホワイト企業ならせいぜい異動させられて済みます。(経験済)

・社内研修
・会議
・パソコン業務
・現場作業
・リーダー経験

などなど、本やSNSで得た知識をアウトプットする場は山ほどあります。
「なんか違うな?」「うまくいかないな」と思ったら軌道修正すれば良いだけです。
ホワイト企業という恵まれた環境を徹底的に利用しちゃいましょう。
あくまで転職はタイミングというご縁ですので、転職市場の動向は意識しつつ、ホワイト企業でサラリーマン力を鍛えていきましょう。
結局どこに行っても「隣の芝生は青く見える」のです。

仕事が暇な方、もしかしたら社内ニートかも?と思い当たる節がある方はブログの方もご覧ください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?