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中学生ゲイ(14歳)が、53歳既婚者の教師に惚れて迷走しまくってた話③


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中学生ゲイ(14歳)が、53歳既婚者の教師に惚れて迷走しまくってた話

https://note.mu/motigi194/n/nb5f1421883a8


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「もちぎ、お前高校はどうするんだ?」


「母ちゃんは行くなって言ってたけど、姉ちゃんが行ったほうがいいってお金出してくれるねん。制服も携帯電話も買ってくれるって言ってた。だから行くよ」


放課後、K先生と廊下であたいは駄弁っていた。


窓から見える運動場では陸上部がせっせと走っている。
カァンっと遠くで小気味のよい、金属バットがボールを捉える音。
生ぬるい風と、真昼のような日の長い夕方。

あたいは先行きの話をぼんやりと先生と話していた。見据えていたのはすぐ先の先生の目尻のシワだったけれど。

「いい姉ちゃんもったなぁ、ちゃんと感謝して、大人になったら恩返しするんだぞ」

先生が言う言葉はまったく正しい。

あたいには過ぎるほど、いい姉だった。

あたいはこの時、知らなかったのよ。

姉ちゃんが水商売をしてまで、家にお金を入れていたなんて。


「それで隣町に二つ高校あるけど、どっち行くんだ?」

「◯◯高の方に行く予定かな」

「偏差値それなりに高いぞ? 普通科の方はそんなにだけど、でもお前私立受けないだろ? ちゃんと勉強しなきゃいけないぞ」

先生は周りに誰もいないのを確認してタバコに火をつけた。
当時は本当に適当な世の中で、社会観念もそれほど厳格なものじゃなかった。校内には喫煙所(といっても灰皿が設置されてるだけの簡易なもの)が至るとこにあったし、受動喫煙とか歩きタバコなんて言葉は浸透して無かった。

だから先生にはいつもタバコの香りが残っていたわ。

「◯◯高の方が家に近いから……せめて自転車で通えるとこじゃないと、お金かけたくないし、バイトも始めなきゃだから、いずれにしても近いほうがいいねん」

すると先生は、ボーッと外を眺めるあたいに不意に近づいて頭を撫でてきたわ。


「偉いなぁ」


あたいはその分厚い手のひらの感触で、頭皮がひりつくほど身震いした。

心からの幸いであり歓喜ーー先生に触れて、褒められている。


途端にあたいは赤面を隠しきれてないと自覚して、顔を背けて身を後ろによじらせた。先生は追うようにあたいの頭を少し乱雑なほど撫でる。

「もういいよ、先生、分かった分かった」

そう強がって、あたいは視線を先生に戻す。

すると先生は優しい笑みを浮かべて、タバコをくわえたまま、あたいの下半身ーー股間に目をやっていた。


若いなぁ


そう、からかうように言う。あたいはそれからようやく自分の身体変化に気づいた。


あたい、勃起してますやん……。

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