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長期休暇のすごし方

いよいよゴールデンウィーク。
今年はこのコロナ禍で、どこかに遠出するよりは、お家や近場ですごす方が多いかもしれません。
今回は長期休暇をすごすときに、ちょっぴり意識していただきたいことを書いてみました。

長期休暇後の子どもあるある

楽しかったお休みも終わり、今日からまた元気に保育園!
のつもりが、あれあれあれ?
子どもたちの様子がお休み前とちがうかも。

①登園のとき、泣いてしまう
②生活リズムの変化で、園生活に乱れがでる
③体調を崩しがち

これ、保育園での、長期休暇後の子どもあるあるです。

長期休暇中はしかたのないことでもあるのですが、
子どもたちはいつもの保育園での規則正しい生活のリズムとは、
またちがうリズムですごすことになりがちです。
そのことがお休み明けの子どもの状態に影響を与えるのです。

登園のとき、泣いてしまう

園で泣く子ども

これはもはやどうしようもないことでもありますが、やはり安心しきってすごせるお家での時間は、子どもたちにとって何ものにも代えがたいのです。
大好きな保護者から離れるのは、やはり寂しく心細いのです。
でもこれはしっかり愛着を持てているということ。自分が安心できる場所があるということ。
( もちろん個人差がありますので、泣かないからといって愛着関係が心配なわけではありません。)
子どもたちにとって保育園がまたすぐ安心できる楽しい場所になるように、
保育者もアンコール慣らし保育の感覚で覚悟を決めて、じっくりかかわっていきます。

「明日保育園楽しみだね。」
「何して遊ぶのかな?」
「仲良しの〇〇ちゃんと会えるね。」

そんな風にお休みの終わり頃に、
お家でも少しずつ保育園へ行く心の準備ができるようにもっていってあげてください。


生活リズムの変化で、園生活に乱れがでる

長期休暇中は、どうしても大人のペースですごすことが多くなります。
普段は行けないところに家族でゆっくりおでかけしたり、夜更かしして遊んだり、朝はのんびりすごして羽根を伸ばしたり…。
そうすると、保育園に行っているときは毎日決まった時間に起きて、食事をして、寝ていたものが、それとはまったくちがうタイミングですることになります。それが数日となると、子どもたちのなかでできていた規則正しいリズムは、少しずつ崩れてきてしまうのです。

わたしたち大人とちがって、
小さな子どもたちは体の機能を安定させたり急な変化に対応したりする力がまだまだ未熟です。
長期休暇中にバラバラのリズムですごしていると、
いざ登園したときにすっきりと目覚めていなくてすぐに園の活動を楽しめなかったり、
食欲が湧かずにごはんの時間にしっかり食べられなかったり、
お昼寝ができずにグズグズと泣いてしまったりするのです。
また保育園では成功していたトイレや、上手に使えていた食器が一時的にできなくなったりもするのです。

たまの長い休暇くらい、ゆっくり好きにすごしたい。
その気持ちもとてもよくわかりますし、充電の時間はすべての人に必要です。
ですから、長期休暇の終盤頃には、
少しずつまた日常の生活リズムに近づけていくように意識してもらえると、
子どもたちの負担が少なくなるかと思います。

そして長期休暇に入る前に、トイレやごはん、着脱などの生活習慣の部分を園で今どのようにかかわっていて、お家で意識した方がいいことがなにかあるか保育者に聞いてみてください。
そして、お家でもできそうなことがあればすこし意識するようにしてみてください。
そうすると、園とお家での生活にある程度の一貫性がでて、
子どもたちもすごしやすいと思います。


体調を崩しがち

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これも、大人のペースですごしがちになることの影響のひとつです。
たくさん移動したり、普段しないことに挑戦したり、夜更かしが続いたりすると、大人も疲れますが小さな子どもたちはもっと疲れます。
長期休暇中めいっぱい予定を詰め込んで、次の日からすぐにフルで登園。
そういったすごしかたをすると、環境の変化や疲労の蓄積からやはり子どもたちは体調を崩すことが多くなります。

体調も崩し、生活のリズムも乱れだと、体調不良がずるずると長引いてしまい、結局お休み後なかなか登園できないといった事例もよく見られます。

ですから、休暇明け前日は早めに寝てゆっくり休息をとるようにしたり、
すこし早めのお迎えにしたりしてみてください。

子どもたちの体調にすこし気を配ってあげながらすごすと、
長期休暇明けもすっきりとすごせると思います。


すこしだけ意識して、楽しい長期休暇を

長期休暇は親も子も羽根を伸ばせる大切な家族の時間です。
はめを外したり、普段できないことを思いっきり楽しんでいただきたいと思います。
すばらしい思い出は、何にもまさる財産。

ですから、十分に楽しむなかですこしだけ子どもたちの生活リズムや体調を意識してみてください。
そして、保育園が始まったら、しっかりギュっと抱きしめて、
また楽しく園生活をすごせるように背中を押してあげてください。

皆さま、どうぞ良い休暇を!

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