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Vol.1 何話してるか全くわからないのに、楽しい学校

2019年8月から北京に来て、子ども達がインターナショナルスクールに通い始めました。子ども達にとっても、私にとっても初めてのインターで、勝手がわからないことばかりです。

子ども達が通う学校が特殊なのか、インターとはそういうものなのかも、私にはわからないの部分が多いのですが、面白いなと思うことを綴っていきたいと思います。

最初に思ったことは、
「言葉がほとんど全く理解できないのに、子ども達は楽しいと感じる学校ってすごい!」
です。

うちの子ども達は、中2息子と小2娘です。周りの子が優しくしてくれるとか、そういうことではなく、授業そのものが楽しいようです。小2の娘はともかく、中2男子にそう思わせる学校ってスゴイ、と思います。

まず、紙の教科書が一切ないんです。だから、学校へ持って行く荷物はお弁当と水筒、体育のある日に体操服くらい。子どもにとっては忘れ物をする心配がなく次の日の準備もなく快適のようです。代わりに、中学高校はMacBook持参で、授業に必要な資料はオンラインで共有されます。

親からすると、何をやっているのか把握するのが難しい感はありますが、授業の資料は親も見ることができます。(あまり見ていませんが)

そして、小2の娘のクラスの時間割が衝撃的で、、、Language(レベル別の英語クラスの他、英語が話せる子は中国語なども選択可)、Physical Education(体育)、Visual Arts(図工)、Performing Arts(音楽とダンスなどの表現)しかなく、他は空白でした。え???と目を疑いましたが、いわゆる教科横断型の授業がなされているようで、娘はいつ算数をやっているのかさえ認識していません(算数はないと思っています)。学校としては、今月のめあてのようなものがあり、算数はこれこれ、理科はこれこれ、というような目的と目標を持っているようですが、娘は毎日ゲームとかして遊んでる感じだよと言っています。

言葉がわからない子にも理解できるようなルールで、子ども達のやる気を引き出し、楽しむうちに自然に身に付くことを目指しているようです。授業を観た訳ではないですが、話を聞く限り、遊びながら学習をするというスタイルは日本の幼稚園での指導に近いように感じます。学校が始まって1週間ほどで100まで数えられるようになったので、効果はありそうです。

中学では、日本と同じような時間割がありますが、週の時間割ではなく9日分の時間割があり、9日周期で繰り返されています。8日目までは教科は決まっていますが、9日目の時間割は自分で決めるようになっています。苦手な教科の復習をしてもよし、興味のあるワークショップに出てもよし、宿題をしてもよし、なのだそうです。中学では、「自分で決めて自分でやる」ということが求められているのを感じます。おそらく高校ではもっと自発的な学習が期待されていて、その準備期間なのだろうと思います。

息子の英語力がまだ低く内容についてはよくわかりませんが、先生の話を聞くより、先生から問題提起があり、それについて自分で調べたり考えたり、みんなで話し合ったり、レポートにまとめたり、といった形式のようです。息子は自分で調べて考えることまではできても、他の人の意見を聞いて発表するのは難しい状態ですが、周りの子達も慣れていて、Google翻訳を使って質問してくれたりするようです。

息子が「何言ってるかよくわからないけど、授業は楽しいんだよ」というのは、自分で考える時間が多いからなのかもしれません。教わるより学ぶ、のが大事ということでしょうか。


次回は、学校が大事にしていることをお伝えしたいと思います。
お楽しみにしてくださいね。


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