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vol.18 ICTを活用した教育イノベーションで、すべての人を笑顔にする北鎌倉女子学園

こんにちは 中曽根陽子です。
先日鎌倉に行ってきました。刷毛で掃いたような白雲がなびく秋の空と色づき始めた山々が、とてもきれいでした。
住宅街を抜けて急坂を登りきったところにあるのが、今回の目的地、北鎌倉女子学園です。

ここは、今私が注目している学校の一つで、この日は、今春から学園長に就任した柳沢幸雄先生にお話を伺うのが目的でした。

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柳沢先生は、3月まで開成高校の校長先生でしたが、その前は東大、さらにその前はハーバード大学で教鞭を取られていたという異色の経歴をお持ちです。(マザークエストのサポーターにもなってくださっています)
そんなすごい先生が、なぜ次の場所に、この小さな女子校を選ばれたのか…を伺いました。
 ちなみに、北鎌倉女子学園は、80年の伝統がある音楽教育に定評のある女子校です。
これまでは、どちらかというと保守的で、校則も厳しい。学校選びのマトリックスに当てはめれば、管理型とリベラルアーツに分類される学校でした。
大学進学実績重視、共学志向の高まりや、北鎌倉という立地の問題もあったでしょう。年々生徒数を減らしていました。それが、この3年で大変身を遂げていて、今はADS(Apple Distinguished School)に認定されるICTを活用した先進校になっているのです。
全校WiFi環境を整え、生徒全員にiPadを貸与。専任教員が全員AppleTeacherの資格を持って、授業にアクティブ・ラーニングを積極的に取り入れています。授業も見学させてもらいましたが、どの教室でも、先生がICTを活用しながら授業をしていました。 
ICT環境は今の日本の学校の中でもかなりレベルが高いのですが、この学校が良いなと思ったのは、その環境を生かして生徒一人ひとりを活かす教育を行おうとしているところ。また、先生同士が自分の授業をシェアし合いながらオープンマインドに授業改善を行っているところです。だから、ほとんどの授業は、生徒自身が課題を発見して解決する能力を養う探究型学習に振り切っています。
柳沢先生は、それを「脳動学習」と名付けていらっしゃいました。
 耳や目から入った情報を、脳の中で動かして編集し、発信することで初めて知識は定着していく。それが生きる力を育てること=生育で、これが学校の果たす役割だと言います。
 この学校の取り組みは、柳沢先生から見ても、かなりレベルが高いそうなので、これからが楽しみです。北鎌倉の小さな女子校が、日本の教育を変えていく震源地になっていくかもしれません。
 この時期、お子さんの学校選びに悩む方も多いようですが、偏差値では測れない、学校の価値を見直してみてはどうでしょうか。
インタビューの様子は、今後、マザクエチャンネルなどで、紹介していく予定です。どうぞお楽しみに。


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