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MoTeCの日本代理店。MoTeC製品をはじめ、弊社で販売する商品や作業についての記事を綴ります。 WEBサイト https://onlineservice.jp/ ブログ https://onlineservice.jp/blog/

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ミルスペックワイヤーの試験

タコ足配線は「危ない」「火事になる」。 みなさん御存知ですよね!まさか知らないって事はありませんよね!! では、画像のようなタコ足配線の場合、どこが危ないのか御存知でしょうか。 (答えは後ほど)     ミルスペックワイヤーの高性能については御存知の方も多いと思いますが、実は高い絶対性能を目標とするミリタリー規格以外にも、2つの基準をクリアしています。   ひとつはローズ2(RoHS指令)。 これは簡単に説明すると、有害物質を使わない(ヨーロッパの)ルールです。 リサイクル

    • 古い電装品のリスクとPDM

      旧車のライトが暗かったりセルが勢いよく回らない。と、感じた場合、いくつも可能性があります。 ※「HIDやLED、レーザーと違ってハロゲンが暗すぎる!」…は、仕様であり故障ではありません。 古い配線や接点の劣化で電気抵抗が増し、ライトが暗くなるだけではなく配線が過熱して…という経年劣化は、配線の引き直しをすることで解決できます。 弊社で推奨するMoTeC PDMは、配線引き直しの際にリレーやヒューズボックスを廃し、接点を減らしたシンプル化できるため、単に引き直すだけではなく

      • 「HID」の電気配線

        5アンペアのライトも8アンペアのモーターも、スイッチを入れた瞬間だけは3~5倍の電流を消費する、突入電流という現象が発生します。 MoTeC PDMのアンペア設定やミルスペックワイヤーの太さは、突入電流で瞬間的に流れる大電流を意識する必要は不要。一般的な電気製品と同様、定格電流に合わせれば問題ないのですが、例外が存在します。それが「HID」です。 HIDが純正装着されている車両を所有した事があれば御存知だと思いますが、HIDはロービームだけで、ハイビームはHIDではなくハ

        • MoTeCディスプレイロガー

           今どきはスマホやタブレットをメーターやロガーのように使えるアプリもあるのに、このようなメーターが本当に必要なのか。  そんな疑問を持っている方も少なくないと思いますが、詳細なスペックの話以前の「最も基本的な部分」で、MoTeCディスプレイロガーは3つの他を圧倒する特徴を有しているので、その部分を紹介させて頂きます。    まず1つ目。  自動車のメーターは、どのような環境でも走行中に確実に視認できなければ役に立ちません。真夏の直射日光下で長時間クッキリと視認できるスマートフ

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        • その他
          2本
        • MoTeC PDM
          3本
        • MoTeC ディスプレイロガー
          1本
        • MoTeC M1
          1本

        記事

          PDMを使った配線引き直しの恩恵

           PDMはリレーとヒューズの機能を内蔵した配電システムです。  レースカーの製作やコンセプトカーの製作現場では活用されていましたが、近年は旧車(クラシックカー)のリフレッシュの際に利用されることが増えています。  配線を引き直す際にエンジンルームや室内からヒューズやリレーのBOXが無くなり、スッキリした配線に仕上がりますが、単にボックスが無くなるだけではなく、その作業は同時に多くのメリットをもたらします。  リレーにはバッテリーからの配線、スイッチからの配線、電装品からの配

          PDMを使った配線引き直しの恩恵

          旧車の電装系とインターセプター

           映画「MAD MAX」に登場する、劇中車インターセプターのレプリカです。  アメ車ではなくオーストラリアフォードの車輌で、日本車で言う所のハコスカやケンメリと同じ時代に製造された旧車(クラシックカー)です。  この車輌に限らず、旧車を購入する際に必要なハードルの高さは、並々ならぬ物です。特に日本に正規輸入されていない車輌ともなれば、すぐに壊れて動かなくなってしまう可能性を考えてしまいます。  私も最初はそんな心配をしていましたが、現地の愛好家の話を調べていくと、どうやら

          旧車の電装系とインターセプター

          MoTeC M1は何が凄いのか

           「スマホを新しくしたらサクサク快適で、メールもすぐに送れた!」 貴方がメールを送る作業が「早くなった」のは、急に頭が良くなったからでも、メールを打つ指の筋肉が強靱になったからではありません。  新型のスマホを使った事で「早くなった」のは間違い有りませんが、別の見方をすると、それは「早くなったわけではない」とも言えます。  例えるなら、古いスマホのお陰で60%程度に制限されていた貴方のメールを打つ速度が、新しいスマホを使う事で80%以上に改善されたのです。つまり、古いスマホ

          ミルスペックワイヤー

           純度99.99%の純銅を亜鉛メッキした、導線抵抗の低い芯線。そして耐熱、耐候、耐老化、耐薬品製に優れた極薄の被覆は、不純物を含まない証明としてRoHS2規格をクリア。他の配線とは一線を画する性能で、氷点下の外気から超高温のエンジンルームまで長期に渡り確実な性能を約束します。  一般的な銅線は、被覆を剥がして空気に曝されるとすぐに酸化してこげ茶色の酸化膜(絶縁体)が生成されてしまいます。  ミルスペックワイヤーは被覆を剥くと銀色の芯線が出てきますが、これは銅の酸化を防止する