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生きる働く

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働きながら、妊娠出産・産後・育児期の私に起きた出来事、考えたこと、気づいたことを書いています。
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記事一覧

生きる働く#11 無自覚な善人の恐ろしさ

生きる働く#11 無自覚な善人の恐ろしさ

それでは休職中に言われて余計に体調が悪くなった、貴重なお言葉をご紹介します!

これからの見通しは?これが断トツで具合悪くなりました。体調と仕事復帰の見通しを聞いているらしいのですが、『いや、それ知ってたらこうなってないんですけど』と。というか、それを私傷病休職中の人に言う強靭な精神、どこで培ったのでしょうか。私に少し分けていただけませんか…
それがまた、夫と義理の母というのが辛いところです。入院

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生きる働く#10 「何もしない」をする

生きる働く#10 「何もしない」をする

休むことを覚えよう再び自宅療養になった私ですが、最初の休職期間は何やかんやで「この貴重な時間を有意義に過ごしたい」という気持ちが強く、ダラダラしつつも勉強したり無駄にTOEIC受けたりしたりしてました。ゆったり生活していたつもりでしたが、今考えると有意義を履き違えていて、もっと「休む」ことを覚える必要があったんだなと思います。そもそも休職ですからね。昔から予定を空白がなくなるまで詰め込むのが趣味で

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生きる働く#09 はじめての躁

生きる働く#09 はじめての躁

葛根湯ドーピング生活休職中の記憶はあまりないのですが、とにかく常に身体が重くて怠くて、葛根湯を飲まなないと動けませんでした。健康なときの葛根湯ってあまり効果を感じない(※個人の感想です)のですが、この時の葛根湯はとんでもない威力を発揮していていました。朝目覚めたら葛根湯!保育園お迎え前の葛根湯!という生活でした。
土日は子どもと外にも出かけていましたが、私が途中で疲れて横にならないと夜まで体力がも

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生きる働く#08 ガチ家族会議

生きる働く#08 ガチ家族会議

家出をきっかけに、我が家の運営を考える目的で、私の父と夫の両親を招集し「ガチ家族会議」を開催しました。でもこれ、私だけが違う価値観で生きているので、勝ち負けではないですが相当不利で、先に私の個人的見解をいうと「世代間ギャップがあり過ぎてその溝を埋めるのは不可能」でした。

人を変えるのは難しい当時夫の残業が多かったので、3歳未満の子を育てている場合に所定外労働を免除する(リンクから厚生労働省「育児

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生きる働く#07 家出をする大人(2)

生きる働く#07 家出をする大人(2)

美味しいご飯は心も満たす
全く食欲はないけれど美味しいものが食べたくて、ホテル近くのフレンチに行きました。予約制のようでしたが、ひとりなのでカウンターに座り、自分のペースでご飯が食べれる幸せを噛みしめました。
夫婦で切り盛りしているお店で、私に話しかけてくれたので「実は育児放棄してこの店に来ました」と返したら「え!?警察呼んだ方がいいの!?」と危なく事件にされるところでしたが、人に話すと楽になるこ

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生きる働く#06 家出をする大人(1)

生きる働く#06 家出をする大人(1)

突然ではなく徐々に
我が家の保育園の送り担当は夫で、ある日の朝、雨が降っていたので私が保育園の前までみなを車で送って行きました。雨の中歩いて行くより20分くらい時間短縮できたので、1分1秒でも早く帰ってきて欲しい私は「20分早く帰ってきて」と言ったところ、夫に「無理」と返され、今までの蓄積された不満が閾値を超え、何もかも嫌になり「そうだ家出、しよう。」となりました。「妻/夫が突然出て行った(朝は普

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生きる働く#05 眠れなくなった

生きる働く#05 眠れなくなった

私は「できる範囲」をとっくに超えてた夫の4ヶ月の育休が終わったと同時に、日中は息子と2人きり、育休中は保育園のお迎え時間が2時間ほど早めに設定されるため(という謎ルール)、雨の日も雪の日も息子をおんぶして娘のお迎えに行き、ワンオペ育児の時間が爆発的に増えました。

夫は世間一般から見れば早い帰宅時間ですが、私は「1分1秒でも早く帰って来てほしい、と連日言ってるのに、やる気がないな」と感じていました

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生きる働く#04 第2子妊娠出産の話

生きる働く#04 第2子妊娠出産の話

※お友達がいないのでここからはインタビュー形式ではなく、ひとりで振り返りながら時系列で淡々と書いていきます

グレープフルーツジュース最強説
第2子妊娠時もつわりが酷く、第1子のつわりの時期は時短勤務で頑張って働いてしまいましたが、娘の育児×妊婦×つわり×仕事は完全に無理だったので2ヶ月ほど休職しました。

まぁ嘔吐も100回を超えると上手くなるもので、(吐く時に)喉ごしの良いもの(胃酸の酸味とマ

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生きる働く#03 産後の妻の視点

生きる働く#03 産後の妻の視点

※この記事は、第1子出産後の過ごし方に関して社内向けにインタビュー形式で記事にしたものです
※2017年に書いたもので、数値や制度など含め内容は当時のものです

働き方と暮らし方の両輪で無理なく生活全体を回していく
― 次に奥さんにお聞きします。以前、子どもが産まれても仕事もバリバリ両立したい!とお聞きしましたが、それは変わりませんか?
私がヒアリングしてきた中では「(育休中の)専業主婦状態が耐え

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生きる働く#02 育休を取った夫の視点

生きる働く#02 育休を取った夫の視点

※この記事は、第1子出産後に夫の育休取得に関して社内向けにインタビュー形式で記事にしたものです
※2017年に書いたもので、数値や制度など含め内容は当時のものです

良くない前例になったとしても、やってみないと何もわからない
― 旦那さんにお聞きします。4ヶ月の育児休職を最初そのつもりがなかったとお聞きしました。なぜでしょうか?
私の職場は特に男性率が高く、周りに育休を取っている人がいなかったので

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生きる働く#01 妊娠中に働いて気づいたこと

生きる働く#01 妊娠中に働いて気づいたこと

※この記事は、第1子妊娠中に働いて気づいたことを社内向けにインタビュー形式で記事にしたものです
※2016年に書いたもので、数値や制度など含め内容は当時のものです

100%で働けない
― 妊娠して変化した価値観などはありますか?
会社のESサーベイで「多少きつくても出世したい」か「出世しなくていいのでゆるく働きたい」といった主旨の質問があると思います。私は入社して以来ずっと前者に丸してたんですが

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