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#4 初めてのヅラ

おはようございます!よろしくお願いします!!

模索俳優・モサク(@mosaku_actor)です。

今回は時代劇編です。バッタバッタと敵を切り倒し群雄割拠の戦国時代を生き抜く武将の物語!!



(っ´・д・)✄╰;.’:╯バチィン


ギャァー!∑(;゚Д゚ノ)ノ


ー 完 ー



さて、俳優業を始めて3か月ほど。初めての時代劇ということでカツラを被ることになりました。

マネージャさんから、カツラ合わせの日程と場所を教えてもらいます。そのメッセージには一言、

「床山さんは気難しい人なので粗相のないようにお願いします」

はて?何さん?漢字の読み方がわかりません。

事前に情報をもらいながら、読み方がわからない&間違えでもしたら、気難しい人の機嫌を損ねかねません。早速ググります。


【床山(とこやま)】
元禄時代(1688年 - 1707年)を中心に、京都や大阪などで発展した上方歌舞伎を完成に導いた坂田藤十郎の髪を舞台用に結い上げていたのが床山の始まりといわれている。時代を経て全国に広がり、歌舞伎、舞台、映画、テレビ、日本舞踊(おさらい)などに使われるかつらの専門職となった。現在もその流れを継いでいる。(Wikipediaより)


なんと、人の苗字だと思っていたら全く違いました!!危うく大変な粗相をしでかすところだったかもしれません。

さて、床山さんがどういったものかある程度調べたうえでカツラ屋さんへ向かいます。読み方がわかったといっても、粗相をすると怒られるという前情報がありますから内心ビビりまくりです。


googleMAPを頼りに向かいますが、一向に玄関が見つけられません。集合時間の30分前についていて大正解です。MAPの示す地点をぐるりと回ります。すると裏通りのような場所にメインエントランスが。東京ってそういう建物が多い気がしますが何でですか?一見さんお断りなんですか?


受付で要件を告げ、カツラ合わせの支度場に向かいます。前の人がまだ合わせの最中だったので、服を脱いで準備をして待っています。前開きの服か首回りの大きいインナー着用と注文されていたので、前開きのシャツを脱ぎVネックのエアリズム1枚になって待ちます。

いよいよ自分の出番がやってきました。早く支度場に入ったこともあり、事前に前の人の作業風景を見学できたことは大きかったです。カツラ着用時は羽二重というものを地毛の上に巻きます。

しかし、そんなの知るはずありません。これが事前に見れたのは大収穫です。と、ここで思い知ります。

「観るとやるでは大違い」

チョームズイです。前の人のを見ていたので床山さん任せのフルオートでないことはわかっていましたが、自分で押さえるタイミングや場所、強さがわかりません。

最初は押さえるところが違うといわれます。その時点で、初ガツラということは素直にゲロっておきます。続いて押さえる力が足りないといわれます。そうです。地毛を隠してカツラがうまく入るように巻くのでなかなかに力強くやるのです。

親指でこめかみの少し上あたりの羽二重を自分で押さえるのですが、それが弱いと生え際あたりの羽二重がずれます。ずれるとやり直しなのです。失敗は許されません。(このことを知っている時点ですでに1回失敗してます)


1~2回程度の失敗で済み、ようやく羽二重が巻き終わりました。ここから髪型や役に合ったヅラを探してもらいます。

かぽっ!!(ん~、なんか違う…)

かぽっ!!(役、なんだっけ?)

かぽっ!!(サイズがなぁ…)

かぽっ!!(まぁ、こんなもんか!)

というわけで、3~4ほどカツラを合わせて決まったら終了です。カツラに当日の私のとわかるメモが記され、羽二重が解かれていきます。


「お疲れさまでした!ありがとうございました!!」

そう告げて私はカツラ屋さんを後にするのでした。

撮影の日を楽しみにしながら。

では、お疲れさまでした。ありがとうございました!!

つづく!!


ちなみに、この羽二重や時代劇に前開きの服を着ていくというのは、数か月後の事務所のレッスンで習います。「はやくやってよ~」が続きます。


では、お疲れさまでした。ありがとうございました!!