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#7 初めてのオンリー

おはようございます!よろしくお願いします!!

模索俳優・モサク(@mosaku_actor)です。

続けます。


ー 完 ー


日は傾き始めていました。車で走ること数分か数時間か。第二現場のホテル(のような保養施設?)へ着きました。

さぁ、撮影再開か!!

と思いきや、実は日が落ちてからのシーンがあるらしく天候待ちのために夕食休憩です。この頃はまだ香盤の読み方もよくわかっておらず、とりあえず入り時間だけ間違えないように、という程度でした。

夕食はケータリングです。この頃は今と違い感染症についてそれほど厳しくないので、寸胴に入った鶏がらスープで雑炊だかおかゆだか、はたまた出汁のきいたうどんといった温かいご飯が食べられました。

最近はロケ弁が出ない現場もあるので、良い時代だったのかもしれません。
(食事無は事前に告知ほしいです。現地調達は不可能に近いです。)

さて、日が暮れるに従い本体は夜の撮影へ。我々エキストラ組は衣装である浴衣を着ます。そして、自由業感を出すためにメガネ無を要求されます。

この時、時間軸的には時代劇の前だったのでコンタクトレンズは持っていません。乱視なので距離感が掴めないです。

そして何よりも、メガネを外してイカツイシャツを脱ぎ浴衣となった私は、どこからどう見ても温泉旅行にきたおっさんそのものです。どつく側というよりはどつかれる側です。そんな話を衣装さんメイクさんと談笑しながら、メイクさんの手腕により「リーゼント&乱視の細目でそれっぽく見せる」という策にでます。メイクさん曰く「監督が注文付けたら考えましょう!!」

心強いです。

というわけで、ホテル内の遊戯ルームで麻雀する自由業役ということで、撮影が開始されました。

やはり見た目がいまいちアレだったのか、ビール瓶を持ちラッパ飲みという設定が加わります。あと、負け犬の遠吠えのごとく最後に舌打ち。

中身のないビール瓶をさも入ってるが如く飲みながら撮影が進み、舌打ちしてフレームアウトします。
この、中身の入っていない飲み物を飲む演技は、数週間後に事務所の演技指導で教わります。またしても「はやくやってよ~」です。

何度かリテイクはあったものの、おおむね順調に進みました。最後にこのシーンのガヤをオンリーで撮ります。

【オンリー】
映像とは別に音声のみを単独で録音することを指します。

オンリー撮りですが、実は全く状況がわかっていないので、何をしゃべっていいのやら全くわかりません。セリフのある方はまだしも、エキストラの相方さんは麻雀すら知らないということでした。演技指導とリテイクを2回程繰り返したところで終了。

私の撮影予定はすべて完了です。


その後、第一現場で出番がありプレイングマネージャでもある方と一緒に、その日の撮影が終わった全員で帰りの高速バスに乗り込みました。
第一現場でバラシになった方々の話になります。なぜ現場を見ないのか!?ということになりましたが、どうやら車両などの兼ね合いから早々にバラす必要があったのだと思います。スタッフさんのバラす圧がなかなかのものでした。という話をしながら、寝ながら、東京へとバスは走るのでした。


今回の出番はこちらになります。


では、お疲れさまでした。ありがとうございました!!