母が認知症かも知れない。

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記事

母が認知症かも知れない(1)「母がおかしい」と思った時のこと

母(60・パート)、父(66・自動車整備業)、猫(13・家の裏で拾う)

九州のとある中核都市の核家族家庭。
母は長年の専業主婦生活を経て洋裁の仕事をしている。
父は自宅が職場で、仕事が趣味。仕事以外はほぼ寝るかTVを見ている。
両親の唯一の共通の関心事は猫。
両親共に先祖代々の地元民で、たくさんいる親戚もほぼ同市内に住んでいる。

私(30・複数の会社勤務+個人でもちょこちょこ)

女性。実家か

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母が認知症かも知れない(2)はじめてもの忘れ外来に連れて行った時のこと

父の話を聞いて、母が異常だと確信が持てたことで、私は即、居間のPCで実家近くの大学病院のもの忘れ外来を調べて、予約の電話を入れた。本当は来年1月に還暦を迎えるタイミングでものわすれ外来の診察をプレゼントしようという考えがあったのだけど、そこまで待っていられないと感じた。

予約の電話をしたのが昨年の3月のことで、6月4日に予約を取ることが出来た。3か月も先のこととなると、もどかしかった。

母に「

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母が認知症かも知れない(3)MRIの結果と母の将来を知った時のこと

MRIの結果、母の脳は前方を中心に少し萎縮していた。しかし、物理的な萎縮が機能に影響している場合と、していない場合があり、健常者にも起こり得る現象だということだった。
そして、脳の萎縮が機能に影響しているか、していないかは、別途脳の血流の検査を受けることにより判別できる、という説明を受けた。

母はすっかり自分は異常がない方だと信じ込み、安心して喜んでいた。

当然、脳の血流の検査を受けるよう勧め

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母が認知症かも知れない(4)家族のこと

母がまともでなくなることで一番被害を被るのは、一緒に暮らす父だ。父は結婚するまで実家暮らしで、結婚してからも専業主婦が家にいたので、生活力がない。掃除や洗濯は教えてやらせればできるけど、掃除機はかけ残しがひどいし、洗濯物もぐちゃぐちゃに干す。料理なんていう複雑な工程があって慣れが必要なことは到底無理だ。家事を体得できるような器量を持っていない。その分、人一倍仕事を頑張って来たのだけど。

今はまだ

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母が認知症かも知れない(5)苦労してもの忘れ外来に連れて行った時のこと

昨年の9月、母を3か月ぶりに大学病院のもの忘れ外来に連れて行くべく、午後から有給をとって実家に帰った。家に帰ると父は外出中の様子で、パートが休みのはずの母も見当たらない。携帯に電話しても出らず、ふと台所のカレンダーを見ると、私が書き込んでいた『医大』の予定がぐちゃぐちゃに潰されていた。

カレンダーの予定をぐちゃぐちゃに潰して、逃げた。そんな過激な行動をとってしまうようになってしまった母と、唯一の

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母が認知症かも知れない(6)母を病院に連れて行けなくなったこと

年が明けて、2016年になって、お正月を過ごした翌週、新しく掛けかえられた実家の台所のカレンダーの2月4日の欄に『医大』と書きに帰ってきた。9月に次回のもの忘れ外来の受診日を決めた際に発生した、年が明けたら母のスケジュール表でもある台所のカレンダーの2月4日を押さえること、というミッションを果した。

そして翌々週また帰ってくると、サインペンで書きこんだ台所のカレンダーの2月4日の予定がぐしゃぐし

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母が認知症かも知れない(7)はじめて人に話した時のこと

正確な時期は忘れたけど、昨年の秋ぐらいのことだったと思う。50代の方2人と、3人で食事をする機会があった。席に着いてすぐくらいのタイミングで、近況報告的に母を病院に連れて行ったことに軽く触れたけれど、特に詳しくは話さなかった。

その後、暫く別の話題になったのだけど、ふとした拍子で、お相手の1人が「最近、母が認知症になってしまって、」と切り出した。「病院で、何度やっても指示通りの図が書けないところ

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番外編:自分のこと(1)癌のこと

母のことをあーだこーだ書いたのが昨年の2月だから、その半年後のことになる。昨年の8月、自分が子宮頚がんの予備群であることが判った。

昨今の啓蒙活動に乗せられて?軽い気持ちで市の検診を受けたのだったが、結果一式が分厚い封筒で送られてきた時は怯んだ。
しっかりと糊づけされた『紹介状』の封筒を慎重に開けてみると、「高度異形成」「HSIL」「Ⅲb」と記してあり、それらをひとつひとつ調べてみると、各々が癌

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