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ライオン母さんのように

私が言うな、って気もしますが。

巷には、お母さん業を楽にするための知識を教えてくれるセミナーや講座がたくさんあります。

「私の子育ては、何かが間違ってるのかしら」って思うと、

足りないところ、欠けているところを補おうと、

正しい(と思われる)知識を身につけたくなりますよね。

目の前のこの子が、こんなにわからんちんなのは、私の対応がまずいせいなのかしら?

私がこの子を不必要に苦しめている?

私に適切な子育ての知恵があれば、こんなにお互いに苦しまなくて済むのかしら?

そんなふうに思っていると、有効な知識を活用して、すんばらしい子育てをして、

この子も私も幸せに暮らしていきたい!いかなくては!そのために学ばなくては!

なんて思ってしまう。

もちろん、子育てって「技術」の問題もあるので、

知らないより知ってる方が楽だろうなとは思うんだけども。

あんまり自分を責めないほうがいいよな、って思うことがよくあります。

ライオンのお母さんの子育てをテレビで見たことがあるんですが、

(別にライオンに限らず、動物ってみんなそういうもんだと思うけども)

母さんライオンは、暇なときは子ライオンたちをしっぽでじゃらしてあげたり、よく遊んでいる。

でも、子ライオンがしつこかったり、自分が遊んでやるのに飽きたりすると、

「がうっ!」と一喝、

子ライオンたちにマジ怒りし、そのまま、ひょいと立ちあがって離れたところに行ってみたり、

寝ちゃったりと、けっこう遠慮しないというか、思うままに生きてます。

そんな母さんライオンを見て、ほかのライオンが

「ねえ、見てみて、あの母さんライオン、あんなことで子どもに怒ったりして、器ちっさいわねえ」

とか

「ねえ、みた?今のマジで噛んでたわよねえ。あれ、虐待じゃない?」

とか

「ちょっと、あんなに吠えなくたって、言えばわかるわよ。しつけって怒らなくてもできるのに」

なんて、言ったりは(たぶん)してない。

母さんライオンが、ちょっと「がうっ!」って言ったくらいで、

子ライオンがトラウマを抱えて病気になったり、

親子の間に深刻な溝ができたりもしない。

本能に忠実に生きてるだけでも、案外うまくやっていけるんだろうなあ、と思います。

外からのちくちくビーム(子育てに批判的な視線)や、

理想の押し付けや、

子育てが親の評価になっちゃってる現実があるから、

人間の子育てはつらいんだろうなあ、と思うんです。

そして、ここから大事なんじゃないかと思うけど、

そのちくちくビームを感じたり、

理想を押し付けられてると思ったり、

評価されてるような気がしてるのは、

案外、気のせいだったりする部分もたくさんある。

自分の子育てを責めてるのは、実は自分だけだった、ってこともよくある。

だからね。

もしかすると、知識を得るよりも、

母さんライオンのように、我慢しないで自分のやりたいことを最優先する子育てをすることの方が、

他の何かを得ることよりも、ずっと自分を楽にすることがあるよな、って、

そんな風に思ったのでした。

こどもは泣いたって死なないよ。

泣かせるのが嫌で、トイレを我慢したり、

泣かせたくなくて、ずっとおんぶしてたり、

そりゃ、つらくて当たり前だと思うよ。(;_;)

あなたが真剣に向き合わなくては、と思ってる、こどものその部分は、

他の母ちゃんたちは、笑い飛ばしているようなことなのかもしれないしね。

テキトーな、力の抜けた子育てを、

自分が一人で頑張らなくても、仲間の中で育つ子育ての良さを、

感じに来てくれたらいいなあと思います。

外遊びの仲間と待ってます。

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。 サポートは、お年玉みたいなものだと思ってますので、甘やかさず、年一くらいにしておいてください。精進します。