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市営プール・ミステリー①

夜の市営プールに通い出して1月以上たった。

体調・体型には変化ないものの、通っていなければもっと酷いことになっていたのだろうと思うので、メリットは充分にあったと思う。
パソコン仕事からくる肩凝りも、座りっぱなしの腰痛も、プールがなければもっと酷かったはずだ。

死ぬほど暑い夏の夜に、ウォーキングせずに済んだのもありがたかった。
サウナのような亜熱帯の空気の中を歩けば、もっと痩せたかもしれないとは思うが、熱中症で運ばれた危険性だってあった。
市営プール様様、である。

さて、そんなプール通い。
誰にも言ったことはなかったが、行くたびに妙な頭痛に悩まされていた。
右側の後頭部とこめかみが、万力で締め付けられるように痛いのだ。
その状態で下を向くと、ずっくんずっくんと脈動が聞こえて、より痛みがひどくなる。
脳外科に行った方がいいのだろうか?と心配していたが、プールから戻ると何事もなかったかのように痛みが消えていく。

これはあれか?
一部の「人より過敏な人たち」が、気圧や電磁波に反応するセンサーを持っているように、私もプールの何かに反応しているのだろうか?
そう思って気をつけて見てみても、近くに高圧線の鉄塔が建っているわけでもないし、プール内がドーム球場のように気圧をコントロールしているわけでもない。
そもそも自他共に認める鈍感な私が、見えない何かに反応しているというのも考えにくい。

ん?
待て待て、今なんて言った?
「見えない何か」?
いや、それかも!それはあるかも!
ここのプールは時々、不思議なことが起きるのだ。

たとえば、昨夜のプールはガラ空きで、着いた時点で2レーンに1人しか泳いでいる人がおらず、最後の30分は監視員さんと私しかいなかった。
貸切だ。
にもかかわらず、着替えている間中、ずっとシャワーを使う音が聞こえてくる。
ロッカールームにはわたし1人しかいないのに、だ。

ロッカールームとシャワーエリアには仕切りがないため、使っている人がいれば水の音は聞こえるし、小学生の水泳教室が終わった後など、水の音に加えて楽しそうなおしゃべりの声も丸聞こえだ。

それが、昨夜は誰もいないのに水の音だけが延々聞こえていた。

加えて、ものもよく無くなる。
20年以上愛用していた青いスイミングキャップが消えて出てこない。
靴下が片方だけなくなってしまった。
ロッカー代50円が返却されてきたものを、着替えている間、ロッカーの中に入れておいたのにどこにも見当たらない。

何かいる……のか?

いやいやいや。
「現象には必ず理由がある」
と湯川先生も言っている。

これからしばらくは、気をつけてプールで起きる現象を観察して行こうと思う。

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。 サポートは、お年玉みたいなものだと思ってますので、甘やかさず、年一くらいにしておいてください。精進します。