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2023.03.10 長野旅・前編~48か所の湧き水~

先週投稿した別府旅がnote公式の旅行マガジンに追加していただけたようで、3年半やってるnoteで一番のアクセス数を叩き出した(といっても170とかだけど)。

それに思いっきり気をよくしたので、今週も旅行記を投稿することにした。今年の3月、私は長野県を旅していました。


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昨日・一昨日と長野旅行に行ってきた。おそらく就職前最後の旅行になると思われる。今回も例に漏れず、目的は日本名水百選だ。まずは大王わさび農場(安曇野わさび田湧水群)※1 に向かった。もともとわさび農園には行ってみたいと思っていた。

たしか孤独のグルメでゴローちゃんがわさび丼を食べる回があったはず。ご飯にわさびをてんこ盛りにして、しょう油を沢山かけて食べると、不思議とそんなに辛くないと聞いた。新鮮なわさびはそんなに辛くないんだとか。

着いた時にはもう11時だったから、店が混む前にご飯にすることにした。ノーマルのわさび丼セットもあったが、長野で養殖されたサーモンを使った親子丼のセットもあったからそっちにした。

注文したらまずわさびが来て、自分ですりおろした。ただピンポン球くらいの大きさのわさびが来て、正直日和ってしまって全部すりおろすことはできなかった。2/3くらいすったところでやめた、金具で手をケガしてしまいそうだったからというのもある。

ご飯にワサビ・鰹節・ノリ・ネギを乗せてしょう油を多めにかける。書きこんで食べても全くむせることなく、適度に辛みとわさびの風味を味わえて美味しかった。

半分食べたところで分厚いサーモンとイクラを乗せる。一口食べて思った「こっちの方が美味い!」と。わさび丼よりもサーモン親子丼の方が美味い!と、根も葉もないが当たり前のことを思った。

余談だがシーリングファンの真下で食べたから、ご飯にノリや鰹節を乗せる時に風で飛び散ってしまった。申し訳ないことをした。

わさび農園は清流が流れてて綺麗だったが、季節が合ってなかったのかわさびの白い花は見れなかった。緑の点々が並んでいただけである。咲いてる株もあるにはあったが、白半透明のシートがかぶせられていた。ボヤーっと見えるだけだった。

わさび農園ギャラリーを見ていると、年間を通して一定の水温と、緩やかな流れがわさび作りに適していると書いてあった。ギャラリーにはメモ書きが貼られていて、日本名水百選に対して「全てが飲める水というわけではない」とあった。少々冷めるが、たしかになと思った。

安曇野の水は飲めるやつだった、ただ味なんて分かるもんじゃなかった。それはどこも同じ。

帰り際に、わさび葉を練り込んだフランクフルトを食べた ※2。マヨネーズがわさびの辛みを消していたものの、わさびの風味は肉・マヨネーズ・ケチャップにも負けてなかった。

そこから松本に戻って次は「まつもと城下町湧水群」※3 を見て回った。松本駅周辺の豊富な湧き水・井戸が日本名水百選に認定されている。駅から近くて巡りやすい、数もある、そして飲める。名水初心者にオススメのスポットだと思った。

しかしそれにしても数が多すぎる。私設と公設を合わせて48か所もの湧き水がある。日程もあって全部は回れなかった。2日間では40か所弱ぐらい回ってタイムアップだった。

湧き水はレトロで和風なものもあれば、デザインチックで造形美あふれるものもあった。駅前・路地・城の周辺・住宅地と幅広く点在していたが、アパートの駐車場のど真ん中にポツンとあったのは笑った。近くに車が1台だけ停まっていたのも哀愁が漂っていた。


※1 北アルプスの豊富な雪解け水を、わさび栽培やニジマスの養殖に使っている。

※2 そういえば別府旅でもフランクフルトを食べてたな。こんだけフランクフルトばっか食べてるとなんだか恥ずかしくなってくるな。

※3 松本城主に使える家臣が元々所有していた井戸などが含まれている。災害時の水源としても使えるように、日々整備されている。


大王わさび農場って結構な広さの敷地を所有していて、そこで沢山のわさびを栽培していて、誰がそんなにわさびを食うんだよと思った。人間1人が年間で食うわさびの量って微々たるものじゃんか。

おそらく成金たちは年間で食う寿司の量も多くなってくるんだろうな。その人らに支えてもらってる農業なんだろうね。フランクフルトにワサビの葉を練り込まなければならないというのも、消費に躍起になってるからではないだろうか。

松本市はあまりにも湧き水が多すぎる。日記には初心者にオススメと書いていたが、量が量だけにもしかしたら初心者向きではないかもしれない。

名水百選は環境省が管理しているものなのだが、駅でもらった湧き水の地図を見ると私設・公設の区別がされていた。量が多すぎて国も管理するのが面倒なんだろうか。

何枚も写真を載せたが、おそらくデザインチックに造られてるのが公設、地面から塩ビパイプ1本が伸びているだけなのが私設なんじゃないのかな。もう覚えてないけど。

駐車場のど真ん中とか、家の軒先とか、とにかく場所を選ばずになんとかして水を湧かさせないといけないあたり、自然ってのはコントロールできないものなんだなって思う。

たった1か所の湧き水、それも自然の奥地にひっそりとあるものならば場所の整地だってできるだろう。都市部にひっきりなしに湧いている水はタチが悪いんだな。

長野旅後編はまた来週、まだ名水百選をめぐります。3月上旬という季節が、長野旅にはまぁ適していない。わさびの花も咲いてないし、雪だって残っているのだ。