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何かに例えることは、相手への架け橋をつくること

ルーティングとは、URLとアクションを結びつけること。

、、いや、わからない。

プログラミングを十分勉強したり、仕事で使ったりしてる人にとっては、わかるだろう。ただ、初学者にはわからない。

テキストを読み進めていくうちに

「ああ、ルーティングってサッカーでいうトップ下みたいなものね」

と自分の中で整理できたから良かったものの。これを何かに置き換えることが出来なければ、この概念は一生ぼんやりしたままだ。

「ルーティング」はまだ易しい。「非同期通信」とか「正規表現」とか「リファクタリング」とか、初めて説明読んだ時は本当に理解できない。こんな理解が難しい単語がこの先ずっと出てくるのかと思うと、うんざりしただろう。何かに例える力がなければ。

いつも私は事あるごとに、自分が理解できる何かに例えている。それは現実から目を背けるためではなくて、自分の中で理解できなかったものを理解するために。
人に教えごとをする時もそう。必ず相手が伝わるような例を出す。

伝える上で重要な要素のひとつはここにあると私は思う。

相手に私の言葉を理解してもらうために、私の言葉と相手の共通点、言い換えれば架け橋を見つけることが大事だ。冒頭の例を見れば、一瞬で言いたいことが伝わるだろう。

ルーティングの役割は、指令を出すこと。それを自分が理解するために、サッカーと掛け合わせた。だから、ルーティングはトップ下。司令塔と言った方がむしろわかりやすいかもしれない。
これを自分ではない誰かに伝える時は、当然この例えは変える。電車好きに伝えるときは分岐器、とか。

最初は例えることが難しくて嫌になるだろう。私なんて本当に何も思いつかなかった。でもできなくても何回もトライして、それでもできなくてトライして。そしたら少しずつ例えるのが上手になった。
花粉症は人の体内に花粉が蓄積し続けて、あるとき発症するみたいな、あの感じ。

難しい単語が出てきたら、まず一般化する。これってこういうことだよね、と。そしてそれを言い換える。プロセスを踏めば誰にでもできるし、相手の納得感も違う。実際これが出来てから、相手に話が伝わるようになったし、教えるのが上手になったと自分でも思う。

話の中ですんなりと例え話を組み込めたら、見える世界が変わってくる。話すのが面白くなるし、例えるのも楽しくなるし。北海道の冬を聞かれれば「めちゃくちゃ寒い」じゃなくて「毎日冷凍庫の中で暮らすような感じ」と答えられるし、読書の良さを聞かれれば「心に響く言葉が見つかること」ではなく「8万字の中からたった20文字の心に響く言葉を探す、宝探しをすること」とわくわくしてもらえそうな言葉を選べる。

例えることは難しい。でもその分、出来たときの楽しさがある。
まずは、伝えづらい自分の感情を何かに例えてみてはいかが?

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