諸橋賢一

東京都出身。水俣の中山間地で米づくりをしながら暮らす。 元水俣食べる通信の編集長。『高…

諸橋賢一

東京都出身。水俣の中山間地で米づくりをしながら暮らす。 元水俣食べる通信の編集長。『高校生がつくる水俣食べる通信』の創刊準備中。 noteでは、水俣から見える世界についてのコラムを中心に掲載。

最近の記事

身の程知らずの僕と、いのちの内省を促してくるイネ

他力本願の米づくり 自然農の米作りをはじめて2年目の収穫を迎えた。『耕さない』という言葉に惹かれて、見よう見まねでの自然農の田んぼは、稲よりもそれ以外の草が地面を覆っていた。 山あいの集落の空き家だった古民家を借りて米づくりを始めたのは、5年前の春。「農業をする人が減っている。若い農業者がいない。誰か農業をやる人はいないか?」という話をもらったのがきっかけだった。山や田畑が荒れていくのが忍びなく感じていた僕は、若い人が農業をしない理由や解決策を考えるには、「ただ憂いていては

    • 逆風張帆、初めてのクラウドファンディングに挑戦して気づいたこと

      『地元高校生が編集部を担う、「食べる通信」を水俣から創刊したい』 このタイトルで、人生初のクラウドファンディングに挑戦しています。 ▼クラウドファンディングの詳細はこちらのサイトをご覧ください▼ 逆風張帆(ぎゃくふうちょうはん)という言葉をご存じですか? 禅の言葉で、「逆風の時こそ、帆を張り、風を掴み進めよ。どんなに逆境にあっても乗りこえる方法はある」という意味だそうです。 僕が住んでいる水俣市の福田農場にある石碑に書かれている言葉で、津奈木町の亀萬酒造にもこの名前を使

      • 「高校生がつくる水俣食べる通信」を東京生まれの僕がはじめるワケ

        東京で育った僕が、縁もゆかりもない水俣に住みはじめてから7年が経った。 いま、『高校生がつくる水俣食べる通信』を創刊するプロジェクトに個人で取り組んでいる。この記事では、自分の人生を振り返りながら、プロジェクトのことや「なぜ水俣で?」「なぜ高校生と?」という疑問についてお話ししたい。 ▼高校生がつくる水俣食べる通信の活動は、こちらのFBページで発信中▼ https://www.facebook.com/taberu.minamata はじまり、魔の三者面談 僕は、東京都

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