見出し画像

【Morning Labo5周年】 私たちを突き動かすものの正体。

こんにちは。Morning Labo代表の中村です。

Morning Laboは10月20日で満5年を迎えました。9月が決算期だったので、10月からは6期目に突入しています。経産省が発表しているデータによると、企業の5年生存率は約40%。晴れの日もあれば嵐の日もありましたが、今日も確かに会社が続いていることに、喜びを噛み締めています。

とはいえ、今日まで順風満帆だったかというと、実際はその真逆でした(笑)。

画像6

営業の「え」の字も知らず、高級ブティックに電話で協賛をお願いするも、"永遠の席外し"対応を受けたり(懲りずに何度もかけた)、営業先では「企画書はワードじゃなくてパワポで作ってこようね」とお叱りを受けたり…(赤面)。いま考えると恥ずかしいエピソードは枚挙に暇がないのですが、そのたびに手を差し伸べてくださった先輩方、仲間たち、応援してくれる皆さんに支えられて、一段ずつ、階段を登ってきました。

だから5周年を迎えられたのは私たちの力だけではなく、日頃から力添えいただいている皆様のおかげでしかありません。本当に、いつもありがとうございます!


5期目に立ち返る、創業期の原体験

5期目に私たちが掲げていたテーマは「再創業」でした。メンバー採用、初の自社オフィス設立、コーポレート関連のデザイン一新など、今年はたくさんの「攻め」の選択を重ねてきたように思います。そして私たちが掲げた、VISION と MISSIONがこちらです。

スクリーンショット 2019-10-18 10.48.23

こうした言葉が生まれた原体験には、自分が大学3年生のときに立ち上げ、Morning Labo創業のルーツとなったサービス「撮影女子会」があります。今日は少し、そのお話をしたいと思います。


「インスタ映え」を超えた本当の価値とは

「撮影女子会」とは、ドレスアップ・ヘアメイク・写真撮影を通じて、1日ヒロイン気分が味わえる体験型女子会です。ピンと来ない方は、「スタジオアリス」の大人女子グループに向けたサービスをイメージしていただければと思います。

画像2

どこを切り取ってもかわいいハウススタジオを貸し切り、ドレスルームでお着替え。ヘアメイクが自分史上最高のかわいさを引き出し、フォトグラファーがその姿を写真に残します(サービスは現在クローズしています)。

当時私がこのサービスを立ち上げた背景には

 ①グチや噂話で終始する女子会が大の苦手だった
 ②プリクラは恥ずかしいが、インカメラでは満足いくグループフォトが残せない
③居酒屋の女子会プランにマンネリを感じていた

といったインサイトがありました。また、サービスをローンチした当時は「インスタ映え」が流行語大賞を受賞する数年前ということもあり、「撮影女子会」も幸運なことに、その切り口で数々のメディアに取り上げていただきました。

しかし現場でお客様を迎えるにあたり、サービスの本当の価値が他にあることに気づかされます。それは、プロの手によって"自分史上最高の自分"に出会ったお客様が、まるで別人になって帰っていく姿でした。

初めは自信がなかったり、「似合わない」「恥ずかしい」と殻にこもっていたお客様が、勇気を出してドレスに袖を通す瞬間。プロのメイクアップにより、その人の魅力が発掘されていく瞬間。鏡の中の自分にドキドキしている音は、離れていても聞こえてきそうでした。そして、変身した姿でカメラの前に立ち、写真を見て「自分じゃないみたい!」と心から喜んでくれたとき。

画像7

お客様が想像を超えた自分の出会う体験。この熱量、興奮、感動に、撮影女子会の本当の価値があったのです。

事実、体験後のアンケートには、こんな嬉しい言葉が寄せられました。

「あのドレスが自分に似合うなんて驚いた」
「一生分の"かわいい"を言ってもらえました♡」
「友達の変身姿にも感動しました」
「自分に自信が持てるようになりました」
「今日のときめきで、明日からも頑張れます!」

同期も先輩も出社先も無かった私にとっては、お客様からの「ありがとう」で、はじめて社会に居場所ができたような気がしました。同時に「こんなにもやりがいのあるお仕事はない!」と、心が震えたのを覚えています。

感謝をいただく度に、自分自身の社会的輪郭を確かめられたし、それが自然に、Morning Laboの使命と認識するようになりました。

法人設立後は、こうした体験の価値を、「明日につながる自信」と「自分に期待する気持ち」と定義しました。


自分に期待する気持ちの大切さ

でも、この「自分に期待する気持ち」というのが、なかなか難しいものです。

小さい頃、「何になりたいの?」と聞かれたとき、みなさんはなんと答えていましたか? あの頃は、自分の夢を語ることの躊躇なんて、なかったはずです。好きな色で絵を描き、ほしいものをほしいと駄々をこね、気の向くままに生きていたでしょう。

しかし大人になると、直感や感性よりも論理能力の方が評価されたり、得意と思っていたことも、自分よりもできる人が周りにたくさんいることを知って、落ち込んだりもしますよね。そうやって小さな挫折が重なると、「明日につながる自信」や「自分に期待する気持ち」を持ち続けることが難しくなります。

内閣府が発表しているデータ「日本を含めた7カ国の満13~29歳の若者を対象とした意識調査」では

自分自身に期待している…45.8%(7カ国中最下位)
ゆううつだと感じた…77.9%(7カ国中1位)
社会現象を変えられるかもしれない…30.2%(7カ国中最下位)

という結果も。なんだか、悲しくなりました。

みんなそれぞれが生まれながらにして素敵な存在で、どんな人にも1つのものさしでは測れない魅力があるはずなのに。だんだんと(しかも気づかないうちに)、自分の色や魅力を見失ってしまう人が多いのは事実。もしかするといまの社会には、自信を失うきっかけの方が多いのかもしれません。

こうした閉塞的な世の中の空気感を、ちょっとでも明るくしたい。そして、「自分への期待」を取り戻した人が、自分だけの色を抱きしめて、鮮やかな表現、生き方ができる世界にしたい。

そんな思いが、冒頭で紹介したこの2行に集約されています。

スクリーンショット 2019-10-18 10.48.23

5期目には、「明日につながる勇気」と「自分への期待」が『自分への!(wow)に出会うきっかけを仕掛ける』という言葉に書き換わりました。ここにかける情熱は、もう、理屈を超えています。誰かを輝かせることにこの人生の使命を燃やせたら、私としてはこれ以上のことはありません。

今年は2人の社員を迎えました。人を雇うことも、組織を作ることも興味がなかった私が、自分以外の人を雇用した最大の理由は、このビジョンを心から共有できる仲間に出会えたからです。

画像5

もしこのnoteを読んで、何か心がゾクゾクしたら、3人目はあなたかもしれません。ぜひ、ご連絡ください!!


5年目の変化と変わらないもの

5年間の中で、さまざまな事業展開もありました。たとえば、2018年に自社事業となった「朝渋」。「撮影女子会」を知っている方々にとってはもしかすると、唐突な事業シフトに見えたかもしれません。

でも、「早起き」を通じて小さな成功体験を重ね、「自分への期待」を取り戻していくメンバーの姿は、撮影女子会で見たあの横顔に通じるものがあります。

スクリーンショット 2019-10-19 23.12.54

また、自社サービス運営の中で得たノウハウを活かしたTo B向きのコンテンツ開発事業も、数々展開しています。

叶えたいビジョンがあるからこそ、売り上げにもこだわっています。1年目から前年比超えを5年間続け、今期は創業期比6倍成長を達成しました。今では自分だけの会社ではないので、より志高く着実に、会社を育てていく所存です。


瞳を輝かせながら、鮮やかに生きる人が増えたら

最後に。私たちがMISSIONを達成したら、世の中がどんな風に変わるのか、すこし妄想をして終わりたいと思います。

自分への期待を取り戻し、一人ひとりが色鮮やかな生き方をできるようになれば、明日はどんなふうに変わるでしょうか?

画像8

似合うものより好きなものを服を着る人が増えれば、街がカラフルになるかもしれません。誰かの評価ではなく、自分の本音に向き合う人が増えれば、いろんな生き方・働き方のサンプルが増えていくはずです。お互いの色を称え合い、尊重しあうことができれば、表現や挑戦がもっと楽しくなります。

考えれば考えるほど、ワクワクしてきます。


感謝と謙虚の二刀流で

6期目。

ルーツに立ち返った私たちは、また新しいブランドのローンチを控えています。撮影女子会が「魔法をかけるサービス」だとしたら、「呪いを解くサービス」といった位置づけでしょうか。毎日にご機嫌に寄り添う、やさしいブランドを発表します。そちらもぜひ、楽しみにしてもらえると嬉しいです!

個人として肝に命じたいのは、「感謝と謙虚の二刀流」。これは愛する祖父の口癖です。次の1年もこの教えを胸に、精進していきたいと思います。

 

瞳を輝かせながら、

鮮やかに生きる人に溢れる世界へ。


とりとめのない文章でしたが、お読みいただきありがとうございました。今後とも、Morning Laboを応援・ご支援いただけると幸いです。

よろしくお願いいたします。

2019年10月20日
Morning Labo、満5年の日に寄せて。

代表・中村 朝紗子

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?