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オンラインバンクに通帳を印刷する機能をつけられるような人が、日本の就活では、勝つ!

今、日本では、膨大な量の助成金やら融資やらがでており、世の中の中小企業の社長さんは、その書類準備に大わらわだと思います。

そんな助成金の書類でよく出てくるのが
「銀行の預金通帳のコピーを添付してください」

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ペーパレスのためのオンラインバンクに、ペーパーを印刷する機能が

今、世の中は、通帳レスに動いており、オンラインバンク使用率を高めようと各社必死です。
預金通帳を一冊作ると印紙税が200円くらいかかるので、銀行的には作りたくないんですよね。

私の三菱UFJ銀行の口座もeco通帳といって、通帳がないタイプなのですが、さてどうしたものかと思ってオンラインバンキングをいじってると、ありました。
通帳の画像を印刷することができる機能が。

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これの何が面白いところを解説します。

役所が欲しがっているのは、銀行の通帳の写真ではなくて、正確な支店名とか口座番号なんですよ。普通に書かせると間違いが多いんでしょうね。

だから、本来は、これらのデータが入っている画面を印刷して送ればいいわけなんです。

にもかからず、わざわざひとつ画面を追加して、預金通帳と全く同じ画像を表示する機能を作っているところ。ここが笑いどころなんです。

論理的には全く必要のない画面を、一手間かけて作ってあげる優しさと、おかしさと、心強さと。

こうやって、お客様の無駄なニーズに沿って、無駄な機能をつけるおもてなし。
私も、IT企業で何度もお目にかかってきました。それで、工数が膨大に膨れて、動かないコンピュータが生まれるんですよ。

でも、お客様の笑顔のために、僕らはゆくのだ。

人々を進化させるために、批判を恐れない企業

これとは全く逆で、お客様が望んでない最新機能を勝手に実装する会社もあります。
みんな大好き、Appleです。

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預金通帳の画像は、スマホで撮った写真をそのまま添付してもOKと書いてあります。スキャナーがない人でも安心です。

しかし、※iPhoneを使っている皆様へ という注意書きがあります。

iPhoneの写真は、デフォルトでは、普通のデジカメとかが使っているjpgという形式ではなく、最新のHEIFという形式で保存されるようになっています。
jpgよりも小さいサイズで、綺麗に保存できる素晴らしい形式なのですが、残念ながらお役所のPCではこのHEIFという形式のファイルは開けないようで、iPhoneでjpg画像の写真を撮る方法がきちんと説明されています。

一般的な人は「役所のPCにHEIF形式のファイルが開けるソフトをインストールすればよくね?」って思うでしょうが、役所のPCに新しいファイルをインストールするには50回くらい会議をして、500個くらいハンコをもらわなきゃいけないのです。

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そんなことをするくらいなら、全国5000万人くらいのiPhoneユーザーの設定を変えさせる方がよっぽど楽(お役所的には)なわけです。

まあ、Appleも、世界で数億人の人が使っているカメラの保存形式をいきなりマイナーな最新型にしなくてよいのではないかと思うのですが、そうやって、人類を最新バージョンにアップデートするのがAppleの仕事なので仕方がありません。

こうやって、世の中には、変化があっても元の形と同じように対処するために苦労を惜しまない会社と、周りから文句を言われようと無視して変化を促す会社があります。


さて、就活に話を移しましょう。

就活でも、意味不明な質問とかをされます。
代表的なものは
「あなたを色に例えると何ですか?」

これに対する、先進的な、グローバルスタンダードな、ポストコロナな回答は
「その質問の意図は何ですか?」です。

意味不明な事を言ってきたら、その意図を確認しなくてはなりません。
スティーブジョブスもきっとこういうでしょう。(それ以前に、面接会場に来ないとは思いますが)

しかし、就活生の皆さんはこんな事を言うと、必ず落とされます。

回答すべき正解は
「私を色に例えると、赤です。
私は、学生時代に、マンガアプリをプロモーションするインターンシップに参加し、アプリのグアテマラからのアクセス数を500倍に増やしました。5人チームで活動したのですが、私はリーダーの役割を担い・・・」

と、質問には答えるのですが、その後無理矢理自分の学生時代に力を入れたことに話を繋げてしまうのです。(上記の様に全くつながってなくてもOK。その後、赤にはどう繋がってるのですか?とか聞いてくる人はいない)

バカな質問でも、直接バカとは言わず、きちんと形式上だけ答えてあげて、その後は自分のやりたいようにやる。これが、ジャパニーズ処世術です。

本来は、自分のやり方が正しいと思ったら、無理矢理世間を追いつかせるのが一番いいんですよ。
Appleはそうやって、パソコンの接続端子をUSBだけにし、スマホからイヤホンジャックをなくし、写真の画像をHEIFにしてきました。

でも、それができるのは、iPhoneが世界で一年に2億台以上売れてるからなんです。

自分のやり方に人を付き合わせることができるのは、力がある人だけなのです。

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残念ながら、新卒の学生に、面接のやり方を変える程の力を持った人はほとんどいません。

ここはひとつ妥協して、5年以内にどの会社からも欲しがられるような人材になり、そこで面接で「あなたを色に例えると何ですか?」と聞かれたときには、「その質問意図はなんですか?」と聞き返してあげましょう。


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