「日本が取るべきAI戦略」という話からの学び

先日、松尾豊さんの講演「日本が取るべきAI戦略」に行った。講演は2つのパートに分かれていて、前半は松尾さんによるAIの現状と展望の説明、後半はモデレーターからのQ&Aだった。

以前に松尾さんの著書『人口知能は人間を超えるか』を読んでいたのと、素人を想定した丁寧な説明により、難解な内容ながらなんとかわかったような気がしている。


ただ、今回は講演の内容を説明するつもりはない。たぶんできないし。
印象に残ったQ&A中心に書きたい。内容は大意なので正確じゃないです。

一番記憶に残ったのがこれ。

質問「AIによって仕事が奪われるという話を聞きますが、どうすればいいですか?」

答え「まず、この質問をする人に問い返したい。これから、何の努力もせずに、お金を稼ぎ続けていけると思っていますか?
AIに限らず過去にもテクノロジーの進化等で仕事は代替えされている。AIを学んで使う側になってください。今は言い訳ができないくらい学ぶ環境は整えられている。まずは今日家に帰ったら、プログラミングを始めてください」

正論すぎた。

この質問は、
①AIが自分に(仕事がなくなるとかの)大きな影響を与えるらしい
②しかしAIというものがよくわからない
③なのでどうなるのか不安だ
④だけど知るための勉強も、悪い影響を回避するための勉強をするのも面倒くさい
⑤だから詳しい人に、事実確認と、事実ならば回避方法をサクッと教えてもらおう
という質問者の思考の流れが透けているように思う。

気持ちはわかる。今回の講演でも、冒頭でこんな説明があった。(意訳です)
・AIとはスーツケースワードです(いろんな意味合いで使える・いろんなことをAIといっても問題ないという意だと思う)
・そのAIの中で、今盛り上がっているのは(重要視されているのは)ディープラーニングです。
・ディープラーニングとは、端的にいうと、深い関数を使った最小二乗法です。

まあわからない。その後の丁寧な説明によってなんとなくわかった気になったけど、他人に説明できる気は全くない。

だから、いろいろと端折りたいのはわかる。
そもそもAIってartificial intelligence の略ですっていう時点で英語に苦手意識がある人はつまずくし、基礎の基礎の説明の途中で「Σ」とかでてくる時点で高校数学の授業を聞き流していた人はつまずくし、プログラミング経験ない人はプログラミングしてみればいいと言われてもつまずく。pythonとか初見で読めないし。あ、これ全部僕です。


ただ、ここ最近、中古マンションの売買データに関するこんな記事を読んで、すげえなと、やべえなと。

すげえなというのはこんなことがサクッとできんのかと。(実際サクッとできてるかは知らないけれど)しかもこれはきっとディープラーニングの段階のものですらない。

いつも年末に、わが家のBSを作成すべく、自分の家の想定売却価格とか調べたりしてたけど、こういうことが作れればすぐできるじゃん、とか、スタッフの時給を上げるために周辺の時給や都内の時給トレンドを調べたりしてたけど、こういうのできればすぐにできるんじゃないかと。

で、やばいなと。こういうスキルが少しでも活きる業務があるときに、できる人と比べて、自分の生産性めちゃ低いし、できるものをできないと誤認してチャンスをつぶしたりしてるのではと。ただ、これって一種の特殊技能かもねという言い訳をしてた。

だけど、『LIFE SHIFT』で書いてあるように、会社や職種の寿命より、個人が働く期間が長くなる可能性が高く、僕は今35歳なので、70歳まで働くと考えても(実際はもっと長いかも)、ちょうど倍、自分が今まで生きてきた時間分働くことになる。

そう考えたときに、自分が0歳の時の最新の技能が今現在にになっても特殊であり続けていることは非常に考えづらく、その当時特別だから今まで35年間やってなかったなんてとても言えない。

これはやらないとまずいなと思って、去年から勉強を始めている。

「pythonデータサイエンス入門」みたいな動画を1通り見ながらpythonに触ってみたり。また、仕組みをしっかり理解したいと、スタディサプリで数学の勉強をやり直していて、案外に数学楽しいなと思っていたりしてる。


松尾さんに、直接ではないにしろ「怠けるな。学べ!」と叱咤をもらった(と勝手に思っている)ときに、「へへ、もう始めてるぜ」というのと「やばい、まだ全然理解も活用もできていない」という両方の思いがあった。

そして何より、自分がお金を稼ぎ続けられるために、AIのことをこれからも学び続けようと思った。

「日本が取るべきAI戦略」という題名の講演で、図らずも僕が得たものは「個人が取るべきAI戦術」だった。




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ありがとうございます!!
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銀行で営業→不動産人材サービス会社で財務経理→M&A先のバックオフィス業務全般担当→兼務のまま新規事業推進&事業承継・売却とかのときの担当。 日々の気づいたことを書いていこうと思っています。