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理学療法士、ギランバレーになる

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※過去の記事を書き直しています。 さらに読みやすく、伝わりやすくと修整しております。 理学療法士1年目で神経難病のギランバレー症候群になり、患者の立場となる。 突如、歩けなく…
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#入院生活

⑦遠すぎるゴールは辛い

⑦遠すぎるゴールは辛い

遠すぎる目標私が倒れる少し前から臨床実習で理学療法の学生がきていました。

私のリハビリが始まった頃にもまだいて、職員だからということで理学療法評価の練習台によくなっていました。

筋力を測ったりとかですね。

よく見学にも来ていたんですが、ある時こんな質問をされました。

『治ったら何のスポーツがしたいですすか?』   

スポーツ…?  
ちなみに私はスポーツをしたいとは一言も言っていません。

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⑥気持ちがついていかない

⑥気持ちがついていかない

歩ける人が羨ましい入院中はリハビリと検査以外の時間はやることがないのでテレビを見る時間が増えました。

そこでファッションショーが開催されましたという内容のニュースを見ました。

私は見ていて羨ましくなりました。

普通は

きれいまたはかわいくていいなぁ

スタイルが良くていいなぁ

あの服かわいいなぁ

なんてことを思うでしょうが私がその時思ったのは

あんなヒールの高い靴を履いてるのに普通に

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⑤私にはリハビリが必要なんだ



私は歩けるの?入院して数日、私は車椅子で過ごしてました。

歩けないという衝撃、この状態をどう処理したらいいのか分からなかったけど「私は今歩けるの?」とどうしても気になって考えてしまいます。

回診の時に医師に聞いてみました。

私「歩く練習していいですか?」

医師「1人で歩いちゃいかん!!」

めっちゃ否定されたな・・・って感じでした笑

でも理学療法士がつけばいいという事で許可をもらえま

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③「ナースコールは気を遣う」の意味を実感



【入院初夜】夜になっていたけど医師が部屋に説明をしにきました。

はじめ 周期性四肢麻痺 という病名がついていました。

検査にしても薬を出すにも疑いでレベルでもいいので診断名をつける必要があるのです。

なので周期性四肢麻痺という病名がついたようです。

大量のアルコールや過度な運動後に起きる事が多い病気で四肢(両腕脚)の麻痺により動きにくくなるという病気。

(必ずしもアルコールや運動後

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①昨日まで理学療法士、今日から患者



【プロローグ】「理学療法士になる」

そう決めたのは高校2年の終わりがけ。

私が通っていた高校はある大学の付属高校であったため、内部推薦で大学に上がる人が多いとういう環境でした。

私もそのつもりでした。

何となく生物や環境に興味があったので農学部にいくつもりでした。

私は中学から高校まで剣道をやっていました。

入ってから知ったけど、県内ではまぁまぁ上位にくる高校だった笑

高校で部活

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