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本屋に学ぶ、フリーランスの為の売らない営業のヒント

先日は、表紙を隠すことで生まれる新たな可能性
情報を制御することで、新しい価値を産んでいる
新刊書店の販売戦略についてお話しました。

→ 前回の記事はこちら

前回、本屋さんのことを書いていたら
どんどん書きたい事が湧き出てきたので、
今日は違った切り口から
ユニークな本の売り方についてさらに
お話してみたいと思います。

フリーランスで一人仕事をしている方にも
めちゃくちゃ参考になる話なので

「 自分の仕事だったら…?」
「 自分だったら、これはしたくないかも?…」

「 何をするのか? 」そして「何をしないのか?」

自分ごととして、
考えながら読んでもらえたら嬉しいです。

■  小さな書店でも行列ができる?


新刊書店は工夫するところが
難しいという話は前回しました。

本というのは、今まで売れた
” 売る力 ” に比例して注文が通るようになっています。

小さな町の本屋さんは、
売る力が無いので、
沢山注文したかった、話題の本があったとして
その本なら売れるかもしれなかったとしても

「過去の実績から」

入れていただける本の数に制限がかかります。

だから、小さい書店ほど
生き残るのが難しくなる…

そんな現状があります。

ただ、そんな一般的な常識を無視して
独自の売り方で本を売っている書店があります。

北海道の札幌と旭川の間にある
人口1.7万人の小さな町
砂川町の ” いわた書店  ” さん。

ある特徴的なサービスが売りで
話題になりました。

このサービスは
先程行ったデメリットは気にせず戦えて

いわたさんだからこそできる
そんなサービスになっています。

真似しにくいし、仮に真似されても
問題ない構造になっています。

予約待ちが生まれ経営に安定性を生み出す
そのサービスとは、どんなものでしょう?

■ 何がくるかわからない?期待を売るサービス


そのサービスは【 1万円選書  】といいます。

小さな書店は生き残れない、そう言われる時代に
本を買う人が、わざわざカルテを書いて
自分自身のことを知ってもらった上で
自分におすすめの書籍を
約1万円分送ってもらうサービスなんです。

1万円選書を詳しく知りたい人はこちらをクリック

これは表紙ではなく、大きさや厚さ
何冊送られてくるのかも全く分からない。
福袋のような楽しみがあります。

お客さんは、本を手に入れることは、
もちろんですが

カルテを書く過程で、自分のことを見つける事になったり
今までに読んだことのないオススメ本との
新しい出会いで、人生が変わるきっかけを買う。

一方、売主のいわた書店さんは、

先にお金を頂き、その後で注文を出すため
在庫を抱えるリスクもなければ
お客さんの状況がはっきりわかるので
喜んでもらえる可能性も格段に高まる。

みんながハッピーになるビジネスモデル

■ その他には?


あえて隠すことで人気になったサービスもあれば、
他がやらない何かを組み合わせることで
独自性を出しているケースもあります。

詳しく書き始めると
ものすごい文字量になってしまうので
ヒントを書くので、手がかりに検索してみてくださいね。

・毎回1冊の本だけを売る書店
・ビールを飲みながら本が読める本屋
・入場料を取る本屋

・著者によるセミナーがある
 会員制サービスを提供している本屋
・本を読みながら寝落ちできるホテル
 
 などなど

色々な個性的で成功している書店は、
何かを付け加えるだけではなく
一般的には当然するべきことは
かなり手放していたりします。

■ 『 客間 』も床柱はいらない


「それを作るのが夢だった」
そういう場合は全くいいと思うのですが。

「 一般的に作る物だから…」
「普通は、あるものでしょ?」

少し前までは、そういう理由から
家に、客間をつくる方が多かったです。

そんなリクエストがあった時に
僕はこんな質問をしたりします。

「頻繁にお客さんがくるんですか?」

答えはこんな感じ、

「 10年に一度来るかどうか… 」

「あっ…」

一般的な価値観が刷り込まれていたことにさえ
質問を受けたりしないと気づけなかったりする物です。

■   まとめ


僕たちは他とは違った ” 独自のウリ ”をつくるために

「 他と比べて、これも出来ます。」
「あれが付いてきます。」
「 こっちの方が、より品質が良いです…」

そんな感じで、競合さんと、つねに比較し
自分が優位に立つ方法がないか考えたり
伝えたりしていませんか?

もしかしたら、そう言ったことを考える余裕がないくらい
毎日に追われてしまっているかもしれません。

競合が何をしているかは
知っておいた方が良いのは間違いありません。

でも、

いちいち全ての競技で負けないよう
トレーニングしていては、
得意技を磨く時間がなくなります。

「 何を売って、何を売らないか」

こう言ったことを考えると
戦って1番になるのではなく

「こんなの初めて見た!」
「面白い!」
「これが欲しかった物です!」

あなたが選ばれる理由が
生まれてくるかもしれません。

そうなると、
比較され、競争を勝ち抜かなくても
選んでいただいたお客さんに
全エネルギーを注ぐ事ができますよね。

自分という限られた資源を
競合さんに勝つことだけの目的のために
磨き上げる時間も必要なくなります。


いつくるかわからない
お客様のための『客間』や

いつ使うかわからない
筋肉を必要以上に鍛える
『筋トレ』はいらないのではと思います。

しあわせな小金持ちを目指したい、手に職を持つフリーランスの方に向けて、ヒントになる話しをお届けしています。

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