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2021/09/07 即興詩「憧れた心の写真」

坂を登った先に
白い灯台が見えるらしい
その向こう側には
海が見えるそう

僕はまだそこへ足を運んだことがない
その海を見てしまったら
きっと美しいし
それ以上のものに
出会わないんじゃないかって

そうやって過ごす今も
いつかは過去になり
そんな風に考えていることを
僕は僕から上から目線で笑われるのだろう

それでもいい
今は
頭の中で広がる想像を
じっくりと 味わいたいのだ

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小学校に通っていた頃、小学校四年生で地図帳が配られたのを覚えています。
いろんな国の形を探すのが好きで、中でも一番興奮したのが「グリーンランド」を見つけた時。

メルカトル図法で描かれたその地図は、実際は実態よりもかなり大きく描かれているというのはのちに知ることになるのだが、名前と広大な大地を想像させたその地図に、僕の心はどんどん惹かれていきました。

こう言ってしまうとアレですが、ビリーバンバンさんが歌ういいちこのCMに出てくる、雄大な草原の国を想像していました。
端っこの方に「※オランダ領」とあり、オランダという国はすごいなと勝手に感心しておりました。

後に雪国だと知り心からがっかりしたのですが、そうやって憧れた思いというのは、僕にとって大切な記憶の1ページです。
みなさんもそういった経験はありませんか?

そういえば、ディズニー映画「あの夏のルカ」の描写も、近いものを感じます。

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