2021/10/10 即興詩 「学ばない男 - irreversible regret - 」

まさかでした
こんなに早くあなたに会えなくなるなんて
思ってもみませんでした

思えば そういえば元気にされているかなと
脳裏をよぎったとき
それはきっと
神様が会いなさいと教えてくれていたのでしょう

僕はいつも
なんだかんだと理由をつけて
先送りにしておりました
むろん 会いたくなかったわけではございません
会いに行くには お金が淋しいとか
会いに行くのに 口実がないとか
その時の僕には それなりに感じていた壁など
今振り返ると なんとつまらないものでしょうか

そんな風にして潰えた縁は
もう両手で数えられないほどです
学んでいるはずなのに
その時はどうも 「まあいいか」と流してしまう
ソレが良くないのです

私だって いつまで生きているか
彼だって いつまで生きているか
少なくともあの人は もう遠くへ行ってしまった
今生きているこの世で
なんだかんだ理由をつけて 会っていない人を
数えてごらんなさい
きっと 向こう一年は
寂しい気持ちにならないでしょう

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著名人の訃報が続きます。
私の周りも、もう随分人が亡くなりました。
終わりがあるのが人生ですが、生きている間にやったほうがいいことは、本当はよくわかっているはずなのです。

学ばない男には、なりたくなかったのだが。