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考えつくまで考え尽くす

『苦しかったときの話をしようか』を読んでから、森岡毅さんが好きになりました。森岡さんの思考が好きです。この本では、マーケティングのことよりも根性論に惹かれました。

USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? 森岡 毅』 


「マーケティング」

どうしてマーケティングが必要なのでしょうか。
大学で勉強したものの、結局のところ、わからないままです。

「マーケティングとは、アイデアを生み出し、実行し、それを成功させること」である。

私は、マーケティングとは道具であり、手段の一つだと思っていました。しかし、それは間違いでした。道具や手段ではなく、「商品が売れる仕組み」作りであり、商品を販売するための根幹だと知りました。

印象深い2つのこと

そのマーケティングを行う上で、大事なことを本書では様々な視点から教えてくれます。その中でも2つ、印象に残ったものがあるので、ご紹介します。

まず、

マーケティングを生業とする人は、何でも自分自身でやってみることを習慣にすべきである。消費者目線を基本にしないとアイデアも戦略も判断も全てにおいて焦点がズレてしまう。

次に、

考えつくまで考え尽くすこと

の2つです。

何でも自分自身でやってみることを習慣にすべき

1つ目は、『GIVE&TAKE』でも書いていました。

相手の気持ちを想像して、何かをしてあげるのではなく、相手の視点でものを見ることが相手の真意を見極める鍵であり、また新たな選択肢をもたらす。

人とのコミュニケーションにおいて、とても大切なことです。自分の視点ではなく、相手の視点で物事を考えられることは、どんな状況でも必要です。どれだけ本を読んで勉強しても、実際に自分が経験しないと、わからないことがたくさんあります。経験して初めて、相手の求めていることがわかるのです。

考えつくまで考え尽くすこと

2つ目は、『結局、根性論かい!』と突っ込みたくなります。でも、ズシッと心に響きました。実際には、そうなんだろうなと思います。

「~の思考法」とか「~方法」って世の中にいっぱいあります。それを学んでも、行動して、自分の肌で感じて、自分事になるまで、わからないことばかりです。そして、わからないから悩むことになり、考えるのです。

それを乗り越えようと、アドバスを求めたり、ネットで調べたりします。しかし、それを知ったところで、結局のところ、自分がどれだけ考えたかが重要になってくるのです。アドバイスやネットの情報はどこまでいっても誰かの考えに過ぎません。

自分が考えた内容が浅ければ、それなりの答えにしかたどり着きません。確かに天才的な人はたくさんいるし、どうしようもないこともあります。だけど、それをそう思って嘆くよりも考え尽くして自分が出した答えに自信を持っていたいと思うのです。

まとめ

本書では、考え尽くすまでに至るプロセスがとても大切だとも教えてくれます。「目的」は何か。「戦略(必要条件)」は何か。「戦術(アイデア)」はどうするのか。『イノベーションフレームワーク』なるものがあるのですが、こちらは実際に本書を読んで学んでいただいたほうが理解できると思います。

素晴らしいアイデアは、考え尽くすことをやった人とやってない人、ただそれだけの差であると本書でも書かれています。『所詮、根性論じゃないか』と思うのではなく、自分にもチャンスがあるとポジティブに受け止めてほしいです!

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