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2020年、今年の漢字は「密」な理由。

『今年の漢字は、「密」です!』

と言われて、

『いや、違う。』と反論する人は少ないのではないでしょうか。

これまで生きてきて、こんなに大量の「密」という漢字を見たことも、聞いたこともなかったです。

特に、『3つの「密」を避けましょう!』という言葉を何度聞いたか。

「3」を守れていない有名人や政治家の会がバレて、どれだけたくさんの人に批判をうけたことか。

「3密」を避ける生活様式が人に浸透したことにより、人の脳裏に「」という漢字がすり込まれています。

今年の漢字とは

1995年から25年間、今年を象徴する漢字1文字を発表する日本漢字能力検定協会のイベントです。(Wikipedia:「今年の漢字」参照

毎年12月に発表され、場所は京都の清水寺です。

過去の「今年の漢字」

これまで25個の今年の漢字が発表されています。私の独断と偏見で判断すると、ネガティブな意味の漢字が11個、ポジティブな意味が14個あります。

例えば、ネガティブな意味でいくと、2001年の「」。この年、アメリカ同時多発テロ事件があり、対テロ争が始まったことにより選ばれました。

反対に、ポジティブな意味でいくと、2013年の「」。この年は、東京オリンピックへの誘致が成功したことにより、五輪の輪が選ばれました。

ちなみに、ここ5年の今年の漢字は、以下の通りです。
2015年  / 2016年  / 2017年 
2018年  / 2019年 

「2019年 」の次が、「2020年 」になった場合を想像します。

今年の漢字「密」 -読み方-

ミツ・ミチ・ビツ・ヒソ(かに)・コマ(かい)

今年の漢字「密」 -選考理由-

コロナウイルスによる「密」を避ける生活様式が人に浸透したため。

コロナウイルスは、人から人への高い感染力があり、「密」を避けることが唯一の防御手段です。そこから、「3密」を避ける運動が高まり、密閉空間/密集場所/密接場面を避ける生活様式が人に浸透しました。よって、「密」が今年の漢字に選ばれました。

最後に

では最後に、今年の漢字「密」はネガティブな意味でしょうか?

私はそうは思いません。

コロナによって生活様式は変わってしまったかもしれません。しかし、変わらないものがあります。人が人との関わりを求める気持ちです。

」を意識したことにより、人は前よりももっと人と人との関わりの大切さを学んだのではないでしょうか?

人は人と密接に関わりたいと思っています。私もその欲求をオンライ飲み会やオンライン会議で知ることができました。

「密」により、人は人との関わりをより意識することができたのです。だからこそ、ネガティブな意味ではなく、ポジティブな意味だと私は思います。

今回、私の周りの人に『今年の漢字は「密」だと思う。』と言ったところ、「確かに!」という反応が多かったです。

あなたは、どんな漢字が思い浮かびましたか?

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