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【介護】で疲れた時、介護医療院で、助かります?「3-1」

Ⅰ:介護医療院とは?

<介護医療院の概要は?>

◆ 介護医療院は?
「医療の必要な要介護者の長期療養・生活施設」として、平成30年4月より創設された介護保険施設です。

 今後、増加が見込まれる慢性期の医療・介護のニーズを併せ持つ高齢者に対応するため、医療処置等が必要で自宅や特別養護老人ホーム等での生活が困難な高齢者にも対応できる受け皿として期待されています。

◆そのため介護医療院は?

 「日常的な医学管理」や「看取りやターミナルケア」等の機能と、「生活施設」としての機能とを兼ね備えた施設として、制度設計されています。

  したがって、介護医療院には、利用者の生活様式に配慮し、長期に療養生活を送るのにふさわしい、プライバシーの尊重や家族や地域住民との交流が可能となる環境や、経管栄養や喀痰吸引等を中心とした日常的・継続的な医学的管理や、充実した看取りやターミナルケアを実施する体制があります。

 この他にも、身体拘束ゼロに向けた取組や医師も含めたケアカンファレンスによる多職種連携など、サービスの質の向上に向けた取組を実施することも重要な要素となっています。

Ⅱ:介護医療院で大切な「役割・理念」です?

<介護医療院の役割ですが?>

 療養病床等からの移行が見込まれますが、単なる療養病床等からの転換先ではなく、「住まいと生活を医療が支える新たなモデル」として創設されまています。

 介護医療院においては、「利用者の尊厳の保持」と「自立支援」を理念に掲げ、「地域に貢献し地域に開かれた交流施設」としての役割を担うことが期待されています。

 具体的には、医療機関の側面ももちながら生活施設としての役割を果たすために、ハード面として、パーティションなどの視線を遮るものの設置のみならず、ソフト面にも配慮したプライバシーの尊重などが求められています。

◆利用者を支える観点から介護医療院としては二つのタイプがあります。

 要介護高齢者
の長期療養・生活施設として、介護療養病床(療養機能強化型)相当のサービス(Ⅰ型)の介護医療院。また、老人保健施設相当以上のサービス(Ⅱ型)の介護医療院。

 利用者の「看取り・ターミナル」を支えることも重要な役割のひとつと想定されています。

【参考:厚労省・介護医療院資料(Ⅰ・Ⅱ)比較表】
(基本的性格・設置根拠・主な利用者像・施設基準・面積・その他)

介護医療院


◆介護医療院は介護老人保健施設や特別養護老人ホームと同様に地域交流を開設許可の基準として位置づけられています。

 このため、介護医療院に参入しようとする事業者には地域の中でどういう役割を果たし、地域といかに交流をしていくのか等について、地域の住民に対し懇切丁寧に説明を行うことが求められています。

 閉鎖的な存在となることなく、地域交流やボランティアの受け入れなどに積極的に取り組むことで、介護医療院が地域に開かれた施設となると期待されています。

 今後、急速に増えていくと予測される医療ニーズのある要介護高齢者の生活を医療と介護で支える施設として、介護医療院を運営する事業者・自治体に理念と役割を十分に理解して、地域の中で成熟し、さらなる努力を続けサービスの質の向上につながっていく必要があります。

<介護医療院の理念ですが?>

 介護保険制度全体を貫く理念 は 、加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病等により要介護状態となり、入浴、排せつ、食事等の介護、機能訓練並びに看護及び療養上の管理その他の医療を要する者等について、

 これらの者が尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、必要な保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行うため、国民の共同連帯の理念に基づき介護保険制度を設け、

 その行う保険給付等に関して必要な事項を定め、もって国民の保健医療の向上及び福祉の増進を図ることを目的としています。

<介護医療院の定義ですが?>

 介護医療院の定義 は 介護医療院とは、要介護者であって、主として長期にわたり療養が必要である者に対し、施設サービス計画に基づいて、療養上の
管理、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設です。

<介護医療院の基本方針ですが >

  介護医療院は、長期にわたり療養が必要である者に対し、施設サービス計画に基づいて、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことにより、

 その者がその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるようにするものでなければならない。

 介護医療院は、入所者の意思及び人格を尊重し、常に入所者の立場に立って介護医療院サービスの提供に努めなければならない。

<介護医療院として大切なことは?>

 明るく家庭的な雰囲気を有し、地域や家庭との結び付きを重視した運営を行い、市町村、居宅介護支援事業者、居宅サービス事業者、他の介護保険施設その他の保健サービス又は福祉サービスを提供する者との密接な連携に努めなければなりません。

 現在の課題は、国の計画目標に比べて、大幅に開設数が少ない状況で、十分なサービスが受けられない状態であることです。コロナウイルス感染で更に遅れることが懸念されます。

◆介護で疲れた時、介護医療院で、助かります…「生活内容」「3-2」
ここをクリック:次回記載します

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