選挙は本当に祭りだった!!《選挙期間編 前半》|あわら市議会議員選挙2021
40歳新人で立候補し、トップ当選を果たした三上ひろあき氏。
彼とその仲間たちと共に進めた、今回の選挙への取り組みについて綴る第三幕。前回までは、公示までの準備期間について書いた。
準備段階で、すでに多くの想定外が生まれた。
しかしそれが、結果的にはメンバーたちの気持ちを盛り上げることに。そして、次第に見えてきた。有権者である市民が知るべきことは、思ったよりもはるかに多い。わたしたち Awara Amazing Action がやるべきことは、それをより直感的に伝えるための試行錯誤。
そして、小雨がぱらつくなか、選挙戦スタート。
●バックナンバー●
選挙は本当に祭りだった!!《準備編 part.1》|あわら市議会議員選挙2021
選挙は本当に祭りだった!!《準備編 part.2》|あわら市議会議員選挙2021
《1日目》 午前8:30
スタートは候補者の出馬届けの提出。提出順でポスターを貼り出す番号が決まる。ただし、8:30の時点で集まっている候補者が複数いた場合には抽選となる。抽選の結果、三上氏の番号は No.2 。
届け提出後、陣営の拠点であるSmile factory に戻り出陣式。
選挙戦初日は日曜ということもあり、あわらの支持者たちに加え、福井市や鯖江市、越前市からも応援がかけつけていた。
《1日目》 ポスター掲示 & 証紙貼り
まずは、あわら市内125カ所の選挙掲示板へのポスター掲示。Smile factory の前にも掲示板があり、他の候補者たちのポスターも順次貼られていく。そして、しばらくすると他の候補者たちの選挙カーの声が鳴り響きはじめた。どの候補者も大音量で名前を連呼しているが、正直全然頭に入ってこない。当然、耳にも残らない。市長選のように数人の候補者であれば、また少し違ってくるのかもしれないが、候補者が19人もいると、機械音声ではない人の声とはいえ、もはや機械的にしか聞こえない。せめて内容を工夫し、候補者のプロフィール等、名前と紐づける情報を話した方が、印象にも残り、興味も惹きつけられるのではないかと思った。
その頃、Smile factory の2階では選挙期間中に使うビラ4,000枚に、証紙を貼る作業が進められていた。期間中に配れるビラの枚数は決まっている。証紙はそれを示す証となる。これも各候補者の公平性を担保するためのひとつのルールである。
この他にもルールが細かく定められている。選挙期間中は有権者宅を訪ねてはいけない。もちろん、ビラなどのポスティングもNG。こういうことも、知らない人の方が多いのではないだろうか。
選挙活動内容 (1日目 時点)
初日の時点での、選挙活動予定は下記の通りであった。
三上氏の過去のイヤな経験から、選挙カーは使わないことは決めていた。
他にも、集会や演説会のようなものも当初は予定していなかった。
《1日目》 候補者比較サイト
準備してきた、候補者比較サイトをオープン。
次のステップは、候補者アンケートの詳細結果の反映。その先にも、市内外在住の皆さんからのアンケート結果の反映も控えている。多くの方の協力で集まってきたデータ。しっかりとスピーディに活用したい。その一方で、当然見せ方にもこだわり、生きた情報として届けたい。デザイナー、有志の大学生とともに見せ方の検討を進める。並行して、あわらの市/議会の現状のデータ収集も進めるが、これが思った以上に手間だった。市から出ているデータは、一部を除いてほとんどが広報のPDFのみ。ITエンジニアとしては、ついつい、この辺もなんとかしたいと思ってしまう。しかしながら、当然今はそんな時間は無い。
《1日目》 ゴミ拾いウォーキング
三上氏は教育業界にこれまで深く携わってきた。それもあり、当初あわら市内の学校の周りをきれいにしていこうという話がでていた。しかし、事前に調査してみると、学校の周りはキレイなものである。ということで、事前調査で比較的ゴミが落ちていた箇所を中心にゴミ拾いしていくことに。
各自がそれぞれの役割を理解し動いていきながら、選挙戦初日は過ぎていった。
《2日目》 平日、月曜日
平日の月曜日。大半の社会人は朝から職場に出勤。
Smile factory も初日に比べて人はまばら。静かに始まった選挙戦2日目。
三上氏は朝から辻立ち。
この日、授業の合間をぬって手伝ってくれると手を上げてくれた大学生、トミーとイズミーを引き連れて、いざあわらへ。学生の間にこうした体験に身をおくことは、必ず将来に生きてくる。是非体験してもらいというこちらの想いと、彼女たちの興味、各自の予定がうまくはまり実現。
Smile Factory に到着し、軽く自己紹介をすませて早速ミーティング。
今回の選挙活動。すべての活動に意図がある。
ただ、それを知る人はまだまだ少ない。
なぜ、ゴミ拾いなのか?なぜ、選挙カーを使わないのか?
ストーリーや意図を伝えるには文字だけでは弱い。場合によっては誤った伝わり方をしてしまう。意見交換の結果、動画で発信することにした。三上氏の得意分野。そして、候補者からの一方的な想いの発信ではなく、あえて若い世代、大学生2人に素朴な疑問をぶつけてもらう形式に。すぐさま台本無しの座談会が始まった。
その頃、バックヤードメンバーは、引き続きWebサイトの更新中。
必要だと感じたものは、すぐに形にしていく。その思想と行動が今回の活動のベースとなっている。関わる人皆が、その流れをさらに加速していく。
選挙活動内容 (2日目 時点)
《3日目》 火曜日
朝のうちに、候補者比較サイトを更新。
候補者アンケートの詳細結果、「こういうのがあると分かりやすいね」という嬉しい意見もいただいた。だからこそ、多くの候補者の情報が集まっていればと悔やまれる。
この日も三上氏は朝から辻立ち。
Smile Factory の2階では、村の支援者の協力でハガキ2,000枚の宛名書きが進めれられた。このスピード感もすごかった。人の力というのは、とても暖かく、そして思っている何倍も大きいものだと感じた。
夕方になると、各々の仕事を終えたメンバーが辻立ちに一緒に参戦。
手を振り返してくれる人、声をかけてくれる人が、日に日に増えてきていると三上氏。直接の声だけでなく、オンラインでのアンケートにも続々と声が集まってくる。
さらにこの後、新たな出会いが、また次の取り組みに繋がっていく。
選挙選も後半戦へ。(続く)