選挙は本当に祭りだった!!《準備編 part.1》|あわら市議会議員選挙2021
40歳新人で立候補し、トップ当選を果たした三上ひろあき氏。
選挙や政治への興味が、ほぼゼロだった私の意識を180°変えた今回の選挙。彼とその仲間たちと共に進めた取り組みについて、何回かに分けて綴っていきます。
選挙は「権利」というよりも、どちらかというと「義務」に感じていた。
これまで、できるだけ投票には足をはこんでいたが、せいぜい投票日前日に候補者が出しているマニュフェストを読み、候補者自身のことはほとんど何もしらないまま投票していた。言うまでもないが、そもそも市議会議員って何しているんだろう?ということもよく分かっておらず。
これは、大人として恥ずかしいことなのかもしれない。
ただ、肌感としては同じ感覚の人も実は多いのではないかとすら感じる。
そんな私が、とあるきっかけで選挙にガッツリ関わり、選挙は実はとても熱い "祭り" であることに気づいた今回のあわら市議会議員選挙。はじまりから投開票までの約1ヶ月を、主にバックヤードからの目線で書いていく。
はじまり
2021年6月。福井県あわら市での4年ぶりの市議会議員選挙。
ここ数年で一番腹を割り、実現したい未来を語り、ともに活動してきた友人が今回出馬するということで手伝うことにした。これまで関わったことがない分野。それだけでも、知識欲に駆り立てられ興味はわいた。
思い起こせば一年前。彼は一週間ほど、大学時代の友人が選挙に出るということでそれを手伝ってくるといって関東に旅立っていった。今思うと、このための経験として自分の目で候補者サイドの現場を見にいったのだろう。結果は残念だったが、彼なりに感じたことを話してくれた。想いや思想の熱さだけでは結果につながらない。伝えるべき人にどう伝えられるか、それが重要だと。
当初の準備からかかわっていたメンバーは4人。彼と私に加えて、別の市の市長選に関わっていた参謀のちりり、デザイナーのカナさん。このメンバーの半数は市外在住。そのため選挙権もない。それでも、本気でかかわったのは、彼の考えに賛同したというのが半分。もう半分は、各自それぞれがこの選挙を楽しめると直感していたのだと思う。楽しいと感じるものにこそ、人は本気になれるもの。決して遊び半分という意味ではない。
コンセプト
今回の選挙で達成すべきゴールは当選ではない。
「生涯住みたい、あわらをつくる」
これを実現すること。つまり方法やアプローチは他にもたくさんある。たとえ落選したとしても、ここに向けてつき進むことに変わりはなかったと思う。ただ、政治でしか解決できないこともある。
今の市議会の顔ぶれをみると、年配の方がずらり顔をそろえている。どの地域も似たところはあるかもしれない。若年層の投票率が低いという話もよくきく。しかし、そもそもどうしてだろう?そんな話もメンバー内でしていった。
「誰が議員になっても変わらないだろう」
「市議会って何をしているのか知らないしイメージもつかない」
「子育て世代は特に、仕事、家庭、子育てで手一杯。昔からのイメージの選挙活動なんて現実不可能」
等等...
政策やマニュフェストといった、候補者の言葉ですら、どこか他人事に聞こえてしまう。何かやってくれたらラッキーかなという程度。いろいろな意味で距離が遠い。では、どういう状況なら投票に行こう!と思うのか。
「知り合いが立候補している」
「知り合いから応援してほしいと頼まれたから」
実は、一番大事なのは人を知ることなのではないか。
候補者の生い立ちや経歴、人となり、どんなことに興味をもっているのか等、その人自身のことを深く知れば、その人の言葉に現実味が現れ、その結果自分事として応援する気持ちが湧いてくる。その結果、投票にいこうという行動になるのではないか。
政治団体 Awara Amazing Action の設立
今の市議会は地域の多様性はある。しかしながら、年代の多様性が限りなく無に等しい。もう少し若い候補者が、得意な形、可能な範囲で、しっかりと戦える選挙活動のモデルをつくりたい。若い候補者が増えれば、そこに携わる若い世代も増える。そんな人たちが自分事として関わった経験は、選挙や政治自体に目を向けてみようという動機になる。
"デザイン"の力でわかりやすく見えやすく
"Web"の力で多くの若い世代に届けやすく
これまでどおり、足を使って人に言葉を届けていく重要性は十二分に理解している。ただ、フルタイムで働いている世代がどこまでこれをできるのか。コロナ禍の今これだけでいいのか。これから届けるべき世代への届け方は他にもあるのではないか。そんな思いから、あえてとことんデザインにこだわり、発信の方法も若い世代に馴染みがある方法に取り組んだ。
まずは、理念をビラとWebサイトとして形に。
https://awara3a.net/
想いと温度感をより鮮明に伝えたい。そのための動画も用意。
https://www.youtube.com/watch?v=YVcuJjy0-jo&t=2s
次のステップへ
こうして、自分たちのことを発信する準備を進めつつ、選挙を盛り上げていくもう一つの重要なファクターの準備も進めていくことになる。
"候補者"のことを深く知る
公開されている情報だけでは、候補者を深く知るのに情報が足りない。
情報不足を補完するための「候補者比較サイト」を立ち上げる。
候補者の皆さんに直接アンケートを送付。その結果を並べて閲覧できれば、きっと今足りない"人を深く知る"というところに繋がっていくはず。
しかし、こちらの想いとはまったく違った形に。。。(続く)