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【思考】セミナー受講、傾聴のすすめ

みなさんは、セミナーや講演会、ビジネススクールなどに行き、話を聞く機会はあるでしょうか?

私も、よく自己投資としてセミナーや講演会に参加したり、ビジネススクールに通っていた経験もあります。
本業は「講師」で、おそらく日本の中でも上位10%に入るぐらいの講演の機会を頂いております。

そこで今日は、聞く側と話す側、両方の視点を交えた「傾聴方法」について考察結果をお話していきます。

◇1、面白い話なら聞き、つまらないなら帰るぐらいの気持ちで聞く

漫画インベスターZをご存知でしょうか?

道塾学園という中学校に進学した主人公の越前。
学年1位で入学した学生だけが半ば強制的に入れられる秘密の部活「投資部」に入部。

そして新入生への恒例のテストとして、先輩たちに映画館に連れていかれるシーンがあります。越前だけがチケットを買い、その映画を見せられるのです。

映画を見始めた越前は、
「うわぁ〜、なにこの映画。つまらない。。。」といって開始からわずか21分で退席をします。

外に出ると、1学年上の先輩が待っていて、他の先輩に時間を報告。
わずか21分で出てきた越前に先輩たちは驚くというシーンです。

新入部員の越前は、先輩たちから何をテストされたか?というと、
「損切り」ができるかどうか、というテストをされていたのです。

一度お金を払ってしまったら、もったいないので最後までダラダラと映画を見るよりは、価値がないのであればさっさとその金額を損切りして映画館を退席したほうが投資家として優秀である、というテストなんです。

これとセミナーの受講は同じことが言えると思っています。

よく無料のセミナーや、少額の有料セミナーでも中身のないセミナーや、金融商品の販売が主目的であることがすけすけのセミナーがあったりします。

90分間のセミナーだとしても、自分にとって価値がないのであれば、いるだけ無駄です。さっさと退席をするぐらいの気持ちで望むのがベストかと思います。

一方で、もしも価値があると感じるのであれば、講演者をのせていく聞き方をしたほうがお互いのためになると思います。

のせる話し方として普段から話している側の視点でお話をすると、
・適度な頷き
・適度なメモ取り
・表情で表す

です。

仕事柄いろいろな場面で講演をさせていただいていますが、
この人はなぜここに来たんだろうか?と思うぐらい、
頷きも無ければ、メモも取らないし、腕を組んだままで無表情、という方もいます。

話している側の立場からすると、こういった方が多いとなかなかパフォーマンスを出し切ることができないものです。
そして悲しいことに、講演者側からはそのように映っていた方が、実は真面目に聞いていて、講演の終わりに個人的に良い質問を頂いたりするのです。
そんなにちゃんと聞いてくれているなら、もっとテンションあげて話してあげたかったと話す側も後悔してしまうときもあったりします。

◇2、メモは要点だけ。大事な話はちゃんと聞く。

聞いてもらっていて、「よし!」と思うときは、
メモを取ってくれているときです。

が、メモを取りすぎにも注意が必要で、実際に講師の話や動きに目をやることのほうが有効であると思います。
ではどうするかというと、要点だけをメモしていくのです。

そして、できればその日中に軽くで良いので振り返りとして「まとめ」を書くことで、そのときに目で見ていた情景とともに内容を振り替えれますので、より立体的に脳に定着させられるのです。

そして、話している側の視点で見ても、
一生懸命メモを取っていただけること自体はとても嬉しいんですが、ずっと顔が下を向いてしまっていると、先に進んでいいのか?理解してもらっているのか?がわからないので、うまくリズムが創れなくなってしまいます。

メモは要点取りを中心として、振り返る余白を残すことがおすすめです。

◇3、質問コーナーでは必ず挙手をするつもりで聞く

大抵セミナーのときには最後に「質問コーナー」があったりしますよね。
せっかくだったら、今日の話を聞いて必ず質問をするんだと決めて話を聞くことをおすすめします。

私がこれを感じたのが、私自身がグロービス経営大学院の「クリティカル・シンキング」に通っていたときです。

このクラスでは、同世代の多くのビジネスマンがいて、相対評価で評価されます。会社の研修として通わせていただいていた手前、あまり悪い評価を取るわけにはいきません。

申込みをして詳細を確認すると、評価項目の中に、
「質問の量」
「質問の質」

という2項目がありました。

私は最初、せめてという意味も込めて、
「質問の量」で評価を取ろうと思い、
質問ある人と言われたら、ひとまず手をあげてみる作戦に出ました。

手をあげて当てられてしまうと、なにか質問を言わなくてはいけないので、必死に頭で考えます。そして出てきた質問は、私のアウトプットとなるのです。

そうしたら、自ずと鍛錬されたのでしょうか?

最初の授業ではあまり評価されていなかった「質問の質」にも3回目以降の授業でAがつくようになり、授業の理解も進み、無事に上位の成績での修了となりました。

このときの経験をもとに、
基本的にセミナーを受けにいったら質問コーナーでは絶対に手をあげるつもりで聞いています。嫌でも内容を整理しないと、わざわざ大勢の前で恥を書くことになってしまいますので、とても真剣に「傾聴する」ことにつながるのです。

いまはNewsPicksのイベントにもよく参加をするんですが、そこのWeeklyOCHIAIという落合陽一さんの番組にも何度か参加させていただいたことがあり、質問コーナーではいつも手を上げるので、落合陽一さん、茂木健一郎さんから詰められる?といった貴重な経験もできました。

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講師の立場からしても、
「質問ある人?」と投げかけて質問が出ない会は、あまり伝わっていないのでは?不安になってしまいます。
でも実際には、手をあげるのが恥ずかしいとか、質問のことまで考えていなかっただけで、内容には満足という方もたくさんいらっしゃいます。

講師としては、みんなの前で質問をもらってその場でみんなで情報を共有できたほうが嬉しいし、みんなのためにもなります。
質問をするという行為は、その場にいる全員に対しての貢献活動にもなるのです。
ぜひ質問に対して手をあげてみて、そこから質問内容を考えることにチャレンジしてみてください。

◇まとめ

いかがでしたでしょうか?
今日は、受講者と講演者の両方の立場からの「傾聴」というテーマでお話をさせていただいたのですが、
まとめとしては以下のようになります。

・有料のセミナーだとしてもつまらなければさっさと損切りをする
・価値があると思えば、頷きなどで講師自体をのせていく
・要点だけをメモをして、あとで振り返り立体的な理解を心がける
・質問に対してはひとまず手をあげることで、強制的なアウトプットを

これを実践するだけでも、参加する講演会やセミナーの自分へのリターンが確実に変わってくるかと思います。

ぜひ実行してみてください!

◇最後に

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