話し方を学ぶ前に、絶対おさえていかなければいけない3つの心意気
毎週月曜日は「話し方」についての記事を投稿していきます。
さてみなさん!みなさんは、多くの人前で話す機会はありますか?
「社内勉強会で講師をやることになった」
「プロジェクトリーダーとしてプレゼンすることになった」
「イベントのブース担当として説明会を担当することになった」
このような機会は、講師を仕事にしていない人でもあり得ることだと思います。
私もよく日経IRフェアや東証IRフェスタ、株主総会といった、個人投資家向けのイベントに行って、IR担当者や社長などの講演を聞く機会があるのですが、話に魅了されてしまうような上手い方もいれば、残念ながら何を喋っているのかさっぱり伝わってこない方もいます。
そういった方がもしも「話し方」を学ぶことができるのであれば、
ということで、この記事を書いております。
ただし、単に「話し方」のテクニックであれば、それこそ世の中にはたくさんのテクニック本が出版されていますので、そちらもぜひ見てみてください。
ではなくて、私の今までの5年間で90分500コマ、年間4500人の受講者を超える講師としての経験をもとに考えたノウハウや思考をアウトプットしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
初回の今日は、
「話し方を学ぶ前に、絶対おさえていかなければいけない3つの心意気」
ということで、話し方を学ぶ前の心構えについてお話していきます。
◇今日のPodcastとYoutube
今日の記事を音声や動画でも配信しています。読むだけよりもぐっと入ると思いますので参考にしてください。
◇1、話す内容にパッションを持っているか?
まず、話す内容については把握していると思うんですが、その内容についてしっかりとパッションを持って相手に伝えることができるかが最も大切なポイントです。
「話す力」を言い換えると、「自分が相手に話すことで相手の行動を促す力」と言い換えられるかと思います。
何も知らない他人に何かを説明されて、わざわざ自分の時間と労力を使って行動するでしょうか?
その行動が自分にとってメリットを感じるか?
もしくは
その人の説明に心動かされるか?
のどちらかではないでしょうか?
滑舌が良いとか、ロジカルシンキングができる、
なんかよりもずーっと重要な考え方が、「パッション」なんです。
実際に過去に心動かされる講演を目にしたことがあるでしょうか?
一時感動の講演と話題を読んだ講演を1つ紹介します。
植松努さんがTEDで講演した「思うは招く」という動画です。
植松努さんは、北海道でリサイクルのマグネットを作る会社を経営する傍ら、ロケットの開発をしている方です。
正直、私のような講演を仕事とするものにとって、植松さんの話し方がものすごく上手というわけではありません。なぜなら抑揚は少ないし、間もあまり取らずに淡々と喋り続けるスタイルだからです。
ですが、話す内容については、パッションを持って話をするし、特にご自身の経験から本当に悔しい思いをした話を泣きながら話すシーンに、多くの方が心を動かされました。
その結果、この植松さんの動画は、他の日本人の方のTED動画の中でも圧倒的な再生回数(434万回)となり、この講演をきっかけに全国での講演もかなり増えたそうです。
まだ動画を見たことない方はぜひご覧ください。
このように、一般的な講演スキルとは違う形でも、まずは内容を腹落ちさせ、パッションむき出しでしゃべることで相手の心に刺さる「話し方」なるということを抑え、まずはいまから自分が人に話そうとしている内容について、自分自身が腹落ちしているかを問うてみる。
これがどんなことを話すときにもまずやることです。
◇2、話すスキルを高めるためには、◯◯◯を使った反復練習が必須である
話す内容について、しっかりと腹落ちさせたら次は練習です。
練習なくして、話すスキルを高めることはできません。
このときに必要な◯◯◯とは何でしょうか?
みなさんもぜひ考えてみてください。
(5秒考えたら下の方へ)
答えは、
「客観視」
です。
話す行為は、自分の中から言葉を出し、自分の体で表現をして、相手に伝えていきます。そして、相手がその言葉を体で受け取って、伝わっていれば相手の新たな行動を促すことができます。
ですが多くの人が、その自分の姿を客観視することができずにうまくやっているつもりで相手になかなか伝わらないということが起こってしまいます。
なので、ぜひ今日からやってほしいことは、
自分の話す姿を録画してみてみたり、
自分の話した内容を録音して聴いてみるようにしましょう。
自分で自分を客観視してみて、相手側の視点から見て伝わりやすいのかどうか?
話す内容、使う資料、声のトーン、声の大きさ、表情、仕草、服装などの観点に分けて確認していき、何度も何度も改善を繰り返しながら練習をしていくことで、一般の方と講演スキルを磨いた方の差となります。
◇3、恥を捨てる勇気を持てるか?
ただし、講師育成をやるときに、自分の講義の録画や録音練習をやらない人がとても多かったのも事実です。プロを目指している人間ですらこれです。
いままで講師を仕事にしていなかった人にとって、話している自分の姿は見慣れていないし、話している自分の声も聞き慣れていないので、何よりも恥ずかしいという方が多いようです。
中には、「自分がナルシストっぽくてヤダ」なんて人もいました。
自分を少しでも良く見せることで達成したいのは、「相手に伝えること」、そして「相手の行動を促す」ために自分を見るのです。
もちろんただの自己満で終わってはいけません。それではただのナルシストで終わってしまいます。
ですが、私は自分を客観視する行為を恥じて、録音、録画練習をしない人の方が、「主張しないタイプのナルシスト」なのではないかと感じてしまいます。
ぜひ、恥は捨てて、思いっきり自分を見つめて、思いっきり自分を表現することを当たり前の行為として継続していきましょう。
さらに、ここで恥を捨てることに成功できれば、「講演の抑揚」の幅がぐっと広がっていきます。
「抑揚」とは、言い換えると「強弱」のことですが、
強弱の強い部分のボリュームを高めることは、比較的恥さえ捨てれば誰にでもできることです。
強く言おうと思ったところで思いっきり大きな声を出せることで、
通常話すパートとの強弱の幅をもたせることができ、
結果的にはっきりとした「抑揚」につながっていく。
その結果、伝わりやすい話し方ということにつながっていきます。
抑揚の細かいテクニックはまた次回以降の記事にしたいと思いますが、
話し方を学ぶ上で、自分の動画や音声を見る恥ずかしさと、大きな声を出す恥ずかしさを捨てられるようにするだけで、確実に伝わりやすい講演になっていきます。
ぜひこの思考を抑えておいてください。
◇まとめ
今日から、毎週月曜日は話し方について書いていくわけですが、
今日はその上での心意気で絶対に抑えておいていただきたい3つについて書きました。
それでは今日のまとめです。
・話し内容は腹落ちしていて、パッションを持って語ることができるか?
・自分の話す姿を録音と録画をして客観視しながら反復練習をしよう
・恥を捨てる勇気を持って、客観視と大きな声を出せるようにしてみよう
と、この3つになります。
こういった心意気は今すぐにでも持てますし、行動もすぐに可能だと思いますので、話す立場におられる方はすぐに実行してみてください。
来週以降は、より具体的な内容についての記事を配信していきます。よろしくお願いします!
◇最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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