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【投資】米株大幅高後の日経平均株価。高値更新も安値引け。弱気なの強気なの?ファナックとソフトバンクGとともにテクニカル分析

みなさんこんにちは。

テクニカルアナリストの森口です。

2020/05/19の日経平均株価は、前日のアメリカ株、及び世界の株式の大幅高を受け、上昇して始まるも引けにかけて下落。

大引けの価格は、+299円の20,433円でした。

安値引けではありましたが、再び半値戻し水準を回復し、終値ベースでも高値を更新しました。

株がもみ合っていたように予想していましたが、強気に考えて良いのか、難しい局面にありますので、再びテクニカルの整理しておきたいと思います。

加えて、昨日の日経寄与度ランキング、プラス1位のファナックとマイナス1位のソフトバンクGのチャートもチェックしていきましょう。

◇今日のYou Tube&Podcast

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◇1、日経平均株価は、上方ウエッジをうわ抜けてさらなる高値を試せるか?

まずは週足をチェックします。

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相変わらず各移動平均線は下向きです。

明らかな下降トレンド中であり、あまり強気にはなれないということだけは、トレンド判断の基本ですね。

今回は、ピークボトムで価格が各場所に表示されていると思いますが、同水準に並ぶ過去の価格が節目として機能するかとも考えていましたが、その水準も超えてきたので、直近は少し上を想定するほうが自然かもしれません。

となると、1つ上の移動平均線ですので、週足だけ見るのであれば、26週移動平均線の21,500円あたりが直近の高値の可能性があるかと思います。

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一目均衡表で見ても、雲の下限が目安となり、現在の雲の下限の価格は、21,278円です。

続いて日足です。

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過去の記事で、このような三角持ち合いの変形である上方ウエッジ指摘していましたが、この上の線を超えられずにいます。

この点では、まだ上値には少し不安があることも事実です。

また線の引き方にもよりますが、三角を下にブレイクしたようにも見えるため、あまり株高への楽観的な気持ちを持つことは危険であるかと思います。

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一方で、一目均衡表に変えると、雲を明確にうわ抜け、「三役好転」を達成していることから、下値の目安としては、雲の上限である20,176円が1つの目安となってきます。ここを割り込んでしまうと再び雲の中に入ることになり、2万円割れが懸念されます。

日経平均株価をまとめますと、週足を見る限りの高値目安が21,500円前後への上昇が可能性がある一方で、日足を見ると上値は重そうで20,176円を維持できるか?

しばらくはこの2つに注目をしていき、方向性を見極めていくことが大切です。

◇2、ファナック(6954)は直近の上昇トレンドラインを維持できるか?

なぜファナックとソフトバンクに注目したかと言うと、

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↑リアルタイムチャートより

日経平均株価のプラス寄与度ランキング第1位がファナックで、マイナス寄与度ランキングの一位がソフトバンクGのためです。

まずファナックを見ていきましょう。

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まず週足です。

移動平均線の向きを確認すると全て下ですので、下降トレンドであることは間違いありません。

そして、26週移動平均線に価格が接近していて、大きな抵抗として機能する可能性はあります。直近では、18,299円を超えられるかがポイントなります。

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続いて、日足チャートです。

直近のモメンタム(トレンドの勢い)は強いと言えます。
有効なトレンドラインについては、①の上昇トレンドラインはすでに一度割り込んでいますが再び上回ってきていますので、少し意識されそう。

新たに引き直した②のトレンドラインが新たなトレンドラインとして意識されそうです。そのラインから考える一旦の下値目安は18,000を維持できるかということになりそうです。

一方上値目安としては、③の下降トレンドラインの19,000円前後となります。この2本のラインのどちらをブレイクするかが注目で、ブレイクした方向にのっていくことが大切です。

◇3、ソフトバンクG(9984)は、上値が重く、下値割れると下降トレンドが鮮明か?

最後にソフトバンクGを見ていきます。

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まずは、緩やかながら全ての移動平均線が下向きですので、トレンド判断は下となります。長い目で見ると、4,000円〜6,000円のレンジが確認できますので、一旦は4,000円を維持できるかがポイントではないかと思います。

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日足に拡大してみましたが、価格が拮抗しています。

まずは①の上昇トレンドラインについては、すでに割り込んで機能を終えています。ただし②の下降トレンドラインについてはしっかりと抵抗の機能を残していますので、上値は重そうです。

加えて、日足についても全ての移動平均線が下を向き、直近だけ見ると三角持ち合いになっていることから、下値を割り込むようなことがあれば、下降トレンド入りが鮮明となってきます。

上値を超えてくるためには、新たな材料が必要となりそうですが、決算直後を考えると少し難しそうな印象です。

◇まとめ

ということで、日経平均株価に加えて、ファナックとソフトバンクGについてもテクニカル分析を行いました。

3銘柄から感じたことをまとめると、

・週足で確認できるトレンドは全て下向き
・上値目処は限定的
・下値目処を下回ると、一段安になる可能性も

日経平均株価だけでなく、主要の銘柄を見ていくことで相場を占うことも大切です。その他の銘柄についても今後テクニカル分析を掲載していきます。

ぜひ根気強くテクニカル分析を続けていきましょう。

◇最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます!
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