NARUTO~多様な能力と深く重い世界観~


第2回の今日はNARUTOについての記事です。

前回のテニスの王子様に引き続きジャンプの代表的な作品です。外国での人気も高く日本と言えば”NINJA”。忍者の漫画と言えばNARUTOですね。

前回のテニスの王子様とは違い今回のNARUTOは、ザ・ジャンプの漫画という感じの漫画です。

一人前の忍者になって里を守るという話で、最終的なゴールが最初から設定されているわけではなく、基本的に敵が現れるので、その敵をどんどん倒していくごとに強くなっていくという話の展開。

主人公ナルトは、一見落ちこぼれだが、チャクラというこの世界の力の源泉が人一倍強く、どんどんと強くなっていきます。

基本的にジャンプやほかの漫画でもそうですが、修行→実践→修行→実践基本的にはどんな漫画でもこれの繰り返しです。特に面白い漫画はこの流れをしっかりと行っているので、大きな相手と当たった際に修行で身につけた技をつかう瞬間の感動が大きいです。逆にこれが足りないとなんで、なんか戦闘シーンもさっぱり終わっちゃったなという感じになります。

面白いところその①魅力的な能力と戦闘シーン

この漫画は忍者漫画といっても、こそこそ隠密行動をするような漫画ではなく、思いっきり戦闘ドンパチする漫画です。特に先ほども出したチャクラという能力の源泉を元にいろんな能力を持った忍者が戦っていきます。術の数がめちゃくちゃレパートリーが多く火・水・土・風・雷を中心に、幻術にはめたり、相手の影に同調して、相手を自由に動かせたり、よくこんなにいろんな技のパターンを考えられるなという感じです。

そんな術を使っての戦闘が魅力なんですが、何がいいかというと大きな必殺技を使ってという感じではなく、頭を使って仲間と一緒にじわじわ攻略していくような戦闘が多いんですよね。ジャンプには数多くのバトル系漫画がありますが、意外とここまで共闘が多い漫画もないような気がします。ほかの漫画って、チームで行動するんですけど、結局敵との対決って、1対1っていうのが多い気がする。その作者の考え方なんでしょうけど、描写が描きやすいとか人それぞれなんでしょうね。

面白いところその②幅の広い世界観とキャラクター

NARUTOは上下や横に広い世界観が魅力的だと感じます。どういうことかというと、まずは、横として、ナルトの周りのアカデミー(忍者学校)の同期、先生、同じ里に住んでいる人たちとの関わり。そこから広がりを見せ、ほかの里の忍者たち、ほかの里にもそれぞれ長がいて、アカデミーに通っている人がいて、交流や、争いがおこる。いろんな里や人たちがいて、敵の国にもそれぞれいろんな考え方をする人がいるということがしっかりと描かれています。キャラが生きているっていう感じですね。ですので、敵の里とは言え、根っからの悪人というキャラはあんまり出てこず、考え方の違いから対立して戦争が起きています。

また、縦の関係では特に昔の回想シーンを出してくることが多いです。今の先生や、里の長が昔はどのようなことを成して、今があるというような描写がよく描かれます。その先人たちの話にも横のつながりが強く、ほかの里とのやり取りなどが詳細に描写され、それが今に影響を与えているという、現実世界の歴史のようにしっかりと世界観が構築されています.

このように世界観がしっかりしていて、この世界の幅が非常に深いので、その世界に没頭でき、今後の考察や、伏線の回収を楽しむことができます。

面白いところその③戦争のリアルさ。喜怒哀楽の表現

このNARUTOという漫画は、週刊少年ジャンプで連載されていて、アニメ化もされており、キャラクターの容姿からも、子供向けの漫画だと思われるかもしれませんが、実際は結構戦争のリアルさが描かれている漫画です。ほかの少年誌とは、違い普通に主要キャラクターが亡くなります。通常ほかの少年誌のバトル漫画では主要キャラクターがやられたような描写を出しながら、実は生きていたり、一回死んでも復活するような漫画多いです。しかし、NARUTOはがっつり戦死して、その後には、回想シーンでしか登場しないキャラがかなり多いです。この描写が戦闘シーンにリアル感、ハラハラ・ドキドキ感を与えているのではないかと思います。ただ、楽しいだけの漫画ではなく、仲間がやられたことによる、悲しみや、怒りの感情を出すことによって、飽きることなく漫画にのめりこめるのではないかと思います。

こんな人がおすすめ!

・有名な漫画ですが、意外と漫画初心者にはいろんな術や、世界観を理解したり、主要キャラが亡くなるシーンも多いので、重ための漫画になります。何も考えず、戦闘シーンを楽しむというより、各人の思いなども考えながら、読み進めていける人のほうが楽しめると思います。

・忍術を使った規模の大きい戦いが多いので、派手な戦闘シーンが好きな方におすすめです。仲間との共闘で技をうまく使って追い詰めるという考えられた戦闘が好きな方にも見てほしいですね。


いかがでしたか?またNARUTOは完結していますが、NARUTOの子供を描いたBORUTOが連載中(2020年4月現在)です。実はNARUTO作者の岸本斉史さんはこの漫画の担当からは外れ、元アシスタントの池本 幹雄さんが作画を担当されております。なので、NARUTOの世界を踏襲しながら、新しい世界観で楽しませてくれています。

BORUTO世代が中心に描かれていますが、NARUTO世代の人たちも里の主要人物になっており、違った立場を見れるのが面白いですね。これも縦の描写がうまいこの漫画の飽きさせない工夫かなと思います。続きが気になる方は是非、御覧ください。




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