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Master of Revolution を終えて

こんにちは。若山です。
1月18日に実施させて頂いたMaster of Revolution -innovation orders-#1ですが、80名もの方にご参加頂き、大盛況で終えることが出来ました。ありがとうございました。
イベントを終えてみて、色々な方のご意見も頂いたりしながら、イベントがどんなものだったのかを振り返ることができたので、少しまとめてみようと思います。
僕がこのイベントでやりたかったことを事前に書いたエントリーも、よければ合わせてお読みください。

MoRで実現したい世界(noteだけサムネでないの何故なんだろう。)


ご来場いただいた方がレポートを書いていただいたのですが、イベントの意図について物凄く深くいろんなことを考えて頂いていて、「なんかもう、この方はスタッフだったんじゃないのか。。。」と言うくらい図星なことしか書いていないので、是非こちらもご覧になってみてください。

お客さんは盛り上がったのか?

前回のエントリーで書いた、MoRで意識しているテーマは二つ。と書きました。

どちらを応援しているか意思表示することで、同じプレイヤーを応援してる人同士盛り上がる。
試合結果に対して疑似的に一蓮托生な状態を作る。

これら二つをどうやって実現するか?みたいなことをいろいろと試してみた結果、手応えと課題感がどちらも見えてきました。

盛り上がってほしいな。という気持ちと仕掛けは受け取ってもらえる。

ある意味当然のことなのですが、僕たちにとってはすごく重要な仮説と検証でした。マジックだけでなくeスポーツ全般がそうだと思うのですが、ゲームプレイを観戦してくれる人たちの大半がゲームのプレイヤーであるという状況は、観戦コンテンツの内容が、「プレイしたい!と思いたくなるような内容」がウケがいいケースが多くなってしまいます。

今回はそこを意図的に切り捨て、その場が盛り上がる事を重視した演出や仕掛けを仕込みました。

結果としては、それを受け取ってくれるお客さんたちは多かったです。「気分が落ち込んでいるときに漫才みても面白くない。」的な感じで、お客さん側が楽しむ気持ちになってくれるか?が勝負だった部分があって、お客さん達が、MoRが用意した舞台装置としての色々な演出に乗ってくれたのは、とても大きな収穫であり、だからこそ、楽しめた!と言ってくれるお客さんたちが多かったのではないかと思っています。

応援する相手を決めると、場の空気が見えやすくなる。

これは、司会の海老江邦敬さんがめっちゃ最高の実況だったからこそ気づけたことなのですが、投票することによって場の観戦に対するアングル(視点)が決まります。これをすると、「A(B)という選手が勝つ」ことがゴールである。という二つの視点に絞って実況及び場のテンションが移行していくので、どっちが勝っても負けても、その場の感情は「やった!」と「残念!」に集約されます。
これは、より賢いやり方を見つけ、繰り返しチャレンジしていけば、「マジックは(どんなスポーツでも)、知らない人でも盛り上がる競技になれる。」ということを示唆していると考えています。

次回以降での課題的なところでいうと、もっとアングルを単純化してあげたほうが盛り上がりそうだな。と確信が持てたので、野球やサッカーの応援のように、座席を応援している対象によって分ける。とかやってみようかなと思っています。プレイを見た瞬間の感情の起伏(喜怒哀楽どれでも)を隣の人と共有できる。共有することで感情は増幅する。みたいなことを意識したいと思っています。

既存ファンの自己肯定感が熱量を産み、その熱こそがファンの輪を広げる

これはかなり誤解が生まれてしまうかもしれませんが、恐れず書いていこうと思います。

すべてのジャンルはマニアが潰す

これは、ブシロード及び新日本プロレスの代表である木谷さんの名言です。マニアとは?という定義を語り始めるとかなりややこしくなるので置いときますが、
ハイコンテクストさを理解することの楽しさが排他性を産みだし、マニアが潰してきたジャンルやゲームは沢山見たことがあります。

それでも尚、マニアが自発的に作っている熱量をどうやってうまく外に伝播させていくのか?が興行成功の大きなポイントだと今回確信しました。
エンターテイメントとして楽しむためにそのジャンルに対しての教養(ルールとか歴史とかプレイスキルとか)を必要とするジャンルは、ジャンルに対しての愛や熱量が内巻きになるスパイラルが発生します。
「最初は気づかなかったけど、地味だけどいい動きをする選手素敵!」みたいな「知れば知るほど面白い!」というやつです。
このスパイラルによって、「にわかファン」という言葉が侮蔑的なニュアンスを含んでしまう状態が生まれてしまったりします。

チアードがやるべきことは、「マニアがジャンルを潰すからマニアを無視しよう」とかではなくて、「(いい意味で)ジャンルを潰しかねない程のマニアが持つ熱量を外に向けるための偏向板みたいな存在になり、新しいファンを取り込むきっかけにチアードがなるんだ。」みたいなことだと思っていますし、それが出来るサービスなんだなと思いました。

今後についてとまとめ

今後、マジックでのイベントも定期的にやっていきたいと思っていますし、他のゲームタイトルでも開催出来たらいいなと思っております。

イベントを定期的に開催するにあたり、イベントを手伝ってくれる人と、イベントにスポンサーしてくれる企業さんを募集しようと思います。また今度、正式に募集したいと思いますが、興味のある方は僕のTwitterかメール(wakayama@cheered.jp)までご連絡くださいませ!

革命はまだまだ始まったばかりなのですが、今後も色んなスポーツを盛り上げていきたいのでよろしくお願いします!


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