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没頭 素晴らしきこの世界

「没頭」僕の大好きな言葉だ。

辞書で引いてみると

「他の事をかえりみず、一つの事だけに熱中すること」とある。


気づけば僕は、幼少期から没頭癖があった。

小学校までは、一人で工作をしたり、絵を描くのが好きな子供だった。周りの呼ぶ声も聞こえなくなるほど世界に入り込み、没入するのが好きだった。

そのおかげで親からは、「オタクみたいなことしてないで、外に出て遊んできなさい!」とよく怒られた。


そんな教育の影響もあってか、中学に進むとバスケ部に入部。

スポーツがかっこよく、やっていることに誇らしさを感じた。

ここでも没頭癖を発揮し、夕方の練習が終わるとまた体育館へ直行。仲間と汗を流し続けた。今思うと、よくここまで動けたものだと我ながら思う。

それほど充実し、のめりこんでいたのだろう。

その後も高校、大学と自分が夢中になれるものに没頭してきた。しかし、今はどうだろうか。


今の仕事は正直楽しくない。一人でいくつもの顧客を担当し、日々降ってくる依頼や事務処理をこなしながら、目標に向けて考え動かなければならない。まぁ、社会人としては当然だが、何か違うものを感じる。

努力不足も、興味の方向性が違うこともあるかもしれないが、明らかに何かが違う。

友達に「何か一つのことに集中したい」と愚痴を漏らすと

「それなら、パン屋でパンの上にゴマを乗せる仕事とかどうよ?」

と冗談半分に笑われた。

それほど今の世の中は、マルチタスクが当たり前になっている。でも、本当にそれしか生きる道はないのだろうか。

マルチタスクが善、シングルタスクが悪という風潮は僕は嫌いだ。

確かに、優先順位をつけ、複数の仕事を段取りよくこなす力は必要だと思う。しかし、爆発的な集中で一つのものを作り上げることが良しとされてもいいのではないか。

僕はそんな働き方をしたいと思うし、自分の人生をあきらめたくない。

今日もPCの画面に向き合いながら、自分の道を探す。

自分の道は、自分だけが決められる。

もう一度、あの素晴らしい世界に戻ってみせる。


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