見出し画像

単なる宿屋として。。。

2012年3月22日
2012年8月27日: 一部改訂
https://www.facebook.com/notes/the-otaornai-backpackers-hostel-morinoki/367633156610122/

「unisk あるいは unisuk」という言葉があります。
これはアイヌ語で「互いに頼る。力を合わせる」の意味だそうです。
また、「ureshipa」という言葉は「互いに育てあう」の意味だそうです。
(聞きかじった文献からなので、もしかしたら間違っているかもしれません。ご了承下さい)

杜の樹はこのまちの一部であり、このまちが杜の樹の全てのステージです。
まちと共に歩んでいかなければ、杜の樹は存在しません。旅人とまちと杜の樹の共生・助け合い・コミュニケーションが杜の樹のコンセプトです。

杜の樹は「宿」です。
また、杜の樹は「旅先のあなたの家」です。
カフェもなければバーもレストランもありません。卓球台もなければ、温泉もありません。ちなみにTVもありません。
その全ては「宿」の外にあります。
そう、町に全てがあります。ごはんを食べたければ、あの店やこっちの店へどうぞ。コーヒーならこことかここもいいですよ。温泉はここにあるし、呑みに行くのならこことかここ。 宿にはなんにもありませんが、町にはなんでもあります。
自分のうちで過ごすように、この町を楽しんでください。
ここはそんな宿です。

改めてもう一度言いますが、杜の樹は「宿」です。
イベント屋ではありません。
なので杜の樹が主体となって宿でイベントをやることは、まずありません。(ホームパーティは程度はあります)
ただ、何かに協力して、行うイベントはあります。
また、宿泊者や地元の人に場所として提供することはあります。
それも「unisk」のひとつだと思っています。

「旅人は自由」です。
そこには年齢も性別も国も政治的、宗教的思想もありません。
旅人は旅人でしかなく、すべてのものから独立したただひとりの自由な存在であると思っています。
そんな旅人を受け入れる「宿」もまたすべてのものから独立したただ一軒の自由な存在でなければならないと思っています。
何かの団体に入ったり、閉鎖的なネットワークを組んだりするのは、極力避けたいと思っています。
独立した自由な旅人のためにできるだけ、シガラミの無い宿でありたいと思っています。
一人旅を受け入れる宿もまたただ一軒の宿でありたい。
でも、誰とでも協力し合います。
旅人に有効であるのなら、どんな人とでも組む覚悟はあります。
それが「unisk」だと思っています。

何度も言いますが、杜の樹は単なる「宿屋」です。
それ以上でも、それ以下でもありません。
「あの宿があるから、あの町に行こう」という「目的の宿がある町に行くのではなく」のではなく、
「あの町に行こう。ついでにあの宿に泊まろう」という「目的の町にある宿屋のひとつ」でありたいと思っています。
この町のほんの一部でいたい。

森の中にはたくさんの木があります。
大きくて太い木、もう朽ち果てようとする木、芽吹いたばかりの木、綺麗な花を咲かせる木、美味しい実をつける木、リスが巣を作る木、鳥がちょっと羽を休める木。。。
杜の樹はそんなたくさんの木のある森の中の名も無い一本の木なのです。 願わくは通りすがりの旅人がちょっとでも休まるような木でありたい。。。

それが杜の樹という宿屋なのです。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?